フロップダウン ラフデザイン:カガシ 全身
フロップダウン ラフデザイン:カガシ 頭部
フロップダウン ラフスケッチ:俵返し
フロップダウン ラフデザイン:緒頭部

シャープペンシルの線をスキャナできれいに拾うのは(´・ω・`)ムズカシス。

刊刻:2007-11-27T17:42JST
分類:企画・構想
執筆:Kodakana

概要

長須涼《ナガス・リョウ》は新日本大学の女子レスリング部に所属するアスリートである。涼は、膝の古傷と指導部との対立が原因で休部を余儀なくされていたある日、偶然の出会いから、「リモータント」と呼ばれる人型ロボットを操って戦うリモート・レスリングに参加することになる。

日本ロボット興行連盟

日本ロボット興行連盟(日ロ連)は、日本でリモート・レスリングの興行を開催する唯一のプロ団体である。日ロ連は、ロボット技術の向上に伴い、従来マニアックなものとして見られてきたリモート・レスリングをより一般的なものにしようと画策していた。

Flop Down!

一方そのころ、アメリカでは World Wide Mechanics Federation (WWMF)が、リモート・レスリングにけがで引退した有名なプロレスラーを出場させたり、興行に「Flop Down!」というブランドをつけるなどの工夫で業績を大幅に伸ばしつつあった。

藤渓霞

藤渓霞《フジタニ・カスミ》は新日本大学工学部に通う大学生である。父親は元プロレスラーで、現在は日本ロボット興行連盟の役員を務める藤渓卓爾。ある日、酔漢に絡まれているところを長須涼に助けられる。

ppbp

公共ピアトゥピア放送プロトコル。Ppbp 放送はインターネットに接続された PC、携帯機器、ppbp 対応テレビなどで受信できる。

TPS

TPS(Tokyo Peer to peer broadcast Station = 東京ピアトゥピア放送局)は、ppbp ネットワークを通じて放送を行う ppbp 放送局の大手。日ロ連や WWMF と組んでリモート・レスリングを目玉番組にしようと画策するのだが。

第一話冒頭(案)

「勝敗だけがスポーツ…か?」
長須涼は新日本大学の女子レスリング部に所属している。そもそもレスリングの成績による推薦入学であり、レスリング選手として嘱望されていた。しかし、涼自身は、レスリング技術を追求しつつも戦うことを楽しんでいたいだけであり、試合での勝利を至上命題として要求する大学側や、他の選手との間に次第に溝が広がっていった。そこに加えて、涼には小さい頃につけた膝の古傷があり、レスリングによる負担で同じところを再び負傷したため、治療を理由に長期休部に入った。西暦2058年、21歳の晩春である。

「…勝敗だけが人生ですか? 兄さん」
ここは、場末の飲み屋「黒薔薇」である。カウンター席の他は小さいテーブルが二つ所狭しと並んでいるだけで、前面ガラス張りの店構えは、まるで屋台に屋根を被せたようだ。涼に「兄さん」と呼ばれたのは、ここの店主である。ただし、見た目は世間尋常の「兄さん」ではない。むしろ、「姉さん」のような格好で、もう50年もこの店をやっている。

「そうさ、世の中はそう簡単に割り切れるもんじゃぁないワ」
涼がこの人物を「兄さん」と呼ぶのは、最初にここに連れて来てくれた大学の先輩がそう呼んでいたからだが、ある時涼が「兄さん」に、なぜ「兄さん」と呼ばれているのかと訊いたら、その答えはただ「もう60年も前からそう呼ばれてんのヨ」というだけだった。

遠くで犬が月に向かってウオンと吠える。店の前をときたま人が通り過ぎる。ふと、気づくと、外で人の声がする。二人分の声。どうやら、若い女性が酔漢に絡まれているようだ。足音が近付いてくるので、涼が後ろを見ると、右手から一人女子が窓枠の中に現れた。続いて、男が一人駆けてきて、女性の肩を捕まえた。
「…いぃーじゃねーか、つきあえよっ…ってんだ…」
そんなことを言っているようだ。よく見ると、知り合いではないが、二人ともどこかで見たような気がする。どうやら、涼と同じく新日本大学の学生らしい。特に女子の方は見覚えがある。

「…鉄平」
兄さんが店の手伝いの若い男を呼んだ。
「はい、分かってます」
あんまり酷いようなら止めさせようというわけだ。店の前でこんなことはたまにあるのだ。 涼は、普段なら他人の揉め事など気に留めることも余りないが、この時ばかりはなんだか無性に腹が立った。顔を知っているからかもしれない。ただそれだけでもない。涼は、椅子を蹴って立ち上がると、新日本大学体育学部支給の、背中に獅子の紋が入ったジャージをその場に脱ぎ捨て、兄さんが呼び止めるのも聞かずに、月と雲が漂う下に歩いて、ごく狭い車道を横切った。

酔漢が女子を電柱に追い詰めて熱心に口説いている。そこへ、涼が後ろから酔漢の肩をぽんぽんと叩いた。
「あー?」
と酔漢が間の抜けた声を出して振り向いたところへ、涼はその髪を左手で捕まえ、頭をぐいと引き寄せたと思うが早いか、その顔面を右のエルボーで思いっ切り突き上げた。 酔漢はもとより千鳥足だったが、なお足をふらつかせて、そこへ尻を突いた。
「な、なんですか? あんただれですか?」
何が起こったのか分からない様子だ。
「立てよ」
涼が見下ろして言う。
「彼女、いやがってんでしょう」
「はぁ? 関係ねーだろう?」
と酔漢が立ち上がってきたところへ、腹へ一蹴り入れて身を屈ませ、頭が下がったところに今度は左から水平エルボーを打ち込む。
「おぶ! いや! やめてよして」
その後のことを酔漢は全く記憶していない。

「…っ」
その時、電柱の陰で身を縮ませていた女子が、涼の前で初めて言葉を発した。
「はい?」
「…長須涼選手、ですよね?」
加えてその時、兄さんが「鉄平、救急箱を出しといで」と言ったのは、涼の耳には届いていない。

刊刻:2007-07-27T20:00JST
分類:企画・構想
執筆:Kodankana
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刊刻:2007-07-27T02:19JST
分類:その他
執筆:Kodakana