@kodakana_ship10
のことを語る

今日は七月七日、明日は立秋。その前の十八日間が夏の土用。

土用の土は五行の土です。

上古中国には、全体を四つに分けるもの(一年=春夏秋冬、方位=東西南北など)も、五つからなるとするもの(音=角徴宮商羽、味=酸苦甘辛鹹)もあった。万物を木火土金水の五元素に還元する五行説は、戦国時代頃には現れているが、特に前漢末頃に流行し、何でも五行に配当して考える思想の系統を生じさせた。

そこで、もとから五要素で考えているものは問題がないが、そうでないものは調整を必要とする。方位は東〔木〕南〔火〕西〔金〕北〔水〕に中を加えて土に当てる。一年はすでに四つに分けられていて隙間がない。ではどうするか。

季節は春夏秋冬をそれぞれ木火金水に当てる。残る土は、土には他のものを生み出す性質があることから、立春・立夏・立秋・立冬の前に土の気がさかんになる時期(土旺どおう)があると考えられる。一年の五分の一の四分の一ずつをこれに当てる。これで一年が五つに分かれて五行に配当されることになる。

夏の土用は一年の中央にかかり、五行相生の順序に合致することから、特に土用の代表と見なせる。これが過ぎると秋の気が生まれ、衰える夏の気と入れ替わり、秋分までに天に満ちて、地上は収穫の時期になります。