最近よく見かける「LGBT」という言葉。メディアなどでも取り上げられ、この言葉からレズビアン、ゲイの当事者を思い浮かべる人も増えている。しかし、それはセクシュアルマイノリティのほんの一握りの姿に過ぎない。バイセクシュアルやトランスジェンダーについてはほとんど言及されず、それらの言葉ではくくることができない性のかたちがあることも見逃されている。「LGBT」を手掛かりとして、多様な性のありかたを知る方法を学ぶための一冊。
「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。人間の複雑さと繊細さの入口に立ち、「クィア」を考える。これがスタート地点にして決定版!性、恋愛、結婚、家族、子孫、幸福、身体、未来、壮大な「その他」たちが、すべての「普通」を問い直す。
性暴力、セックスレス、エイズ、同性愛、性同一性障害、男女共同参画などの今日的問題を、映画・音楽・アートも含めた身近な話題を通して、マイノリティの視点から包括的に捉えなおす。ジェンダー/セクシュアリティの新しい展望をきりひらく、斬新でクィアなエッセイ集。
拉致された世界的な脳外科医はどこへ、そして何のために?巨大国家アメリカの深部で暗躍する国立人間資源研究所の極秘プロジェクトとは?自らの正体を明らかにした冒険小説界の巨匠、クィネルが放つ超ハード・アクション巨編、待望の刊行。
ゲイやレズビアンは知っている。性同一性障害…もわかるような気がする。じゃあ、インターセックス(半陰陽)は?女装家とゲイの違いは?男から女に性転換したレズビアン、なんているの!?-ゲイライター伏見憲明が、性の境界線を揺らす、さまざまな変態(クィア)たちと対談。
アフリカで生まれ11歳で誘拐されて奴隷として海を渡ったオラウダ・イクイアーノ(1745頃〜97)。環大西洋奴隷貿易がピークにあった時代、はたして彼は、どのように生き、どのように自由を獲得したのか。波乱に満ちた元黒人奴隷の生涯を描いた自伝文学の傑作にして、のちの奴隷文学の原型。オルタナティヴな英文学の“興味深い”物語。本邦初訳。
ヒトの性的指向を決定するものは何か。選択か?生まれつきか?遺伝子、ホルモン、ストレス、脳、認知心理学、行動学的心理学、精神分析ー性的指向を扱う科学理論を網羅的に取りあげ、その限界と意義を検証する。
本書は、文学を読むことの快楽と、狭い意味での性的快楽との区別を、意図的に混線させる試みである。
もと「変態的・倒錯的」といった蔑称としても使われた「クィアqueer」。差別に抗うなか、かつて“恥”であった名称は“誇り”へと変わった。いま、「クィアqueer」という語は、二つの意味をもつ。ひとつは性的マイノリティ全般を示す総称としての「クィア」。もうひとつは、いかなる範疇にも属さないーLGBTのどれでもないー名づけえぬ欲望。あらゆるものを包摂しながら、あらゆる境界をすりぬけてゆく、不思議で奇妙な珠玉の8編。
人の人生を変える奇跡の5人。超人気番組『クィア・アイ』オフィシャルガイドブック。
「どんなことだって可能なんだ!」子供たちに勇気と希望を与えてくれる56人の“クィア”なヒーローたち。差別や偏見に晒されながらも、さまざまな分野で名を残してきたLGBTQの英雄たちの偉業をカラフルな似顔絵とともに紹介。音楽界に革命をもたらしたフレディ・マーキュリー、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ、テニスの女王マルチナ・ナブラチロワ、人工知能の父アラン・チューリングetc…、世間の無理解にも怯まず揺るぎない決意で自らを貫いた勇気ある人々の物語。日本版には、まだ偏見の残る社会で戦い続ける日本のローカルヒーローたちも収録。
「LGBT」「多様性」理解のその先へーこれからの時代のジェンダー/セクシュアリティを考えるための新教養、超入門編。女性や性的マイノリティは歴史の中でいかに闘い、どのような困難に直面したのか。想定されていなかった様々な“差異”に出会った時、そこに新たな連帯の可能性の領野が広がるー。社会運動から生まれた新しい学問をやさしく解説。あらゆる境界線を疑い、多様な性/生の在り方を問い直す。
トランスセクシャル(♀→♂+バイセクシャル/♂→♀+レズビアン)、半陰陽、女装者、障害者のゲイ、レズビアンマザー、トランスジェンダー(♂性器+乳房)、HIVポジティブ、やおいetc…様々な「クィア」たちとゲイ・ライター伏見憲明が徹底的に語り合う、性の大饗宴。