土手下に転がされていた無残な遺体。暴行の痕が残る体には、メッセージが残されていた。「目には目を」。明かされる悲しい過去、次々と現れる容疑者、そして新たな殺人。罪を償うべきはーあなたかもしれない。『永遠の仔』『悼む人』の著者が描く、ノンストップ・クライムサスペンス。
一〇〇年前から、市川房枝は女性の地位向上を訴えた。いまよりさらに男尊女卑、性別役割分業意識が強い時代にあって、どのように社会を動かそうとしたのか?そして今、彼女の願った男女平等は、達成されているのか。戦前は平塚らいてうと組んで、女性の参政権を獲得する運動をはじめ、戦後は、参議院議員として、女性差別撤廃条約批准を推進させ、男女雇用機会均等法の成立を後押しした。戦前の米国行き、ILO事務所勤務、独立して婦選活動、終戦後の公職追放、六〇歳直前で参議院初当選、八七歳で全国区トップ当選ー働く女性のトップランナーとしての市川房枝八七年の生涯をたどる。
この一冊で歴史観が変わる!クルアーン、列女伝から世界大戦、ジャニーズまで、113の“論点”を最新の研究動向に照らし、“概要(当時の議論・その後の展開)”“探究のポイント”とともにコンパクトに解説。36のコラムで重要トピックもカバーする充実の書。
男性も女性も、誰もが自分らしく生きられる社会へ。日本共産党の提案と実践。
ジェンダーをなくすのではなく、ジェンダーに基づく差別をなくしたい。ノンバイナリーな視点をもつ社会学者・カイルと、その夫ブレント。「ズーマー」と名づけた子どもが自分で自分のジェンダーを見つけられるように、ふたりは「性別にとらわれない育児」という道なき道を選んだ。
知らぬ間に「母親ペナルティ」「父親ボーナス」を与えていませんか?膨大な研究結果と事例から、ハーバード大教授らが導き出した実践的な処方箋。人的資本経営、ESG経営のための1冊。
海のジェンダー平等を実現することはなぜ大切なのか。SDGs目標5「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」。海は男の世界と言われていた。性差の偏りが著しいこの言葉は過去のものであり、それに替わるのが、海洋でのジェンダー平等である。本巻は執筆者を女性を軸に構成し、その実現を目指す。
私にとって「在日」として生きることは、社会運動でも研究でもない。「在日」として生きること、それ自体が研究、思考であり、運動だ。
医療の進歩で男性でも母乳が出せるようになった世界。哲夫は、ついに授乳を経験するが?(「父乳の夢」)機械を装着することで筋力差がなくなり、性別による役割分業が減ったら?(「真顔と筋肉ロボット」)性差への理解を深めたら月経が訪れるようになった男性の変化とは?(「キラキラPMS(または、波乗り太郎)」)など、驚くべき想像力で性差が減った未来をユーモラスに描く、全4編収録。
議論の続くLGBT法案…。「平等」「差別禁止」を謳う法律に忍び込む毒、その危険すぎる一語性自認=ジェンダーアイデンティティーとは?そもそもジェンダーとは?ゲイの人気タレントや一般女性までが現在反対している理由とは何か?LGBT、LGBTQを一括りにしてはいけない理由とは何か?TERFとして追放された文学者・笙野頼子による、報道、解説、提言の書。
世論調査ですでに国民の過半数が賛成している「選択的夫婦別姓制度」。生き方の選択肢を増やすこの制度の実現は、一体何に阻まれているのかー現在の法制度の問題点をはじめ、各政党の最新動向、統一教会問題であらわとなりつつある自民党政権の「価値観」まで、ジェンダーの視点でいまの日本政治を総合的に検証。
2013年、フランスでも、「みんなのための結婚法」が成立し、同性婚が認められた。本書は、新しいジェンダー・アプローチから、同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、抜本的な法改正のための議論の枠組みを提示する。
私たちがスマホを手にして10年ちょっと。ネット空間はまだ欠陥だらけ。どうしたらもっと豊かな場になりうるのか?フィルターバブル、アテンション・エコノミーなどネットの仕組みも理解して、炎上しない、無意識に差別しないためのガイドブック。
明治期から現在までの図書館は女性にどのようなサービスや資料提供を行ったかをジェンダーの観点から文献により検証・考察した一冊。戦前に存在した婦人閲覧室や戦後に設立された男女共同参画センター・女性情報ライブラリーについて取り上げ、その存在意義を再確認できる。日本の図書館におけるジェンダー問題を可視化し、関連資料提供の際のヒントに。「索引」付き。
女性学・ジェンダー論・フェミニズムの重要ポイントをおさえたい人のためのガイドブック。
激動の1970年代、男らしさ・女らしさの在り方は大きく変わり始めていた。阿久悠、山本リンダ、ピンク・レディー、西城秀樹、松本隆、太田裕美、桑田佳祐…メディアの発信力が加速度的に巨大化するなか、老若男女が自然と口ずさむことのできた歌謡曲の数々。その時代の「思想」というべき楽曲たちが日本社会に映したものとは?衝撃の音楽&ジェンダー論。
「多様性」の最初の一歩。助産師/性教育YouTuberシオリーヌが考える、ジェンダー・セクシュアリティにまつわる36の質問。