2人が一つになって永遠の高みをめざすプラトン的愛のかたちは失われたのか。近代科学の勃興期、ベーコンは女性的自然をどうとらえたか。母との関係性は、男の子、女の子にそれぞれどのような性の意識をもたらすのか。現代科学の理論は、ほんとうに客観的に成立するのか。フェミニズム、科学、心理学など、さまざまなジャンルから、ジェンダーに色づけされた科学の本質を暴く挑発的論文集。
フェミニズム・精神分析学・性役割理論・社会生物学など多岐にわたるジェンダー論の総括であると同時に、男女の不平等解消へむけて連帯の構築可能性をさぐる意欲的試み。
女性の能力活用がエクセレント・カンパニーをつくる!日本の企業におけるケースを豊富に取り込んだ、競争優位確立に役立つジェンダー企業経営論。
女も男もしなやかに生きるために。家庭科教育のこれからを提案し、ジェンダーを固定する教育からジェンダーをなくすための教育へ。
日本にはフランスにない政治権力のジェンダー表象がある!女帝、妻の座、皇后、戦争チアガール、高学歴専業主婦など、危うい主体化をなしとげてきた日本の女たち。「われ知らず」権力に同化してきた近現代の苦い歴史にも踏み込む。フランス女性思想を手がかりに、日本ジェンダー史像に迫る新鮮な試み。
長谷川眞理子・柏木惠子・金城清子・江原由美子・舘かおる他各分野の第一線の研究者が自らのジェンダー学との出会いを語り、読者を新たな知の地平へと誘う。
コミュニケーションやストレスはジェンダー・タイプに関係していた。
「生まれる」から「死ぬ」までの身近なできごとを問いなおし、そこにひそむ「性差」の圧力を浮かび上がらせる。好評のテキストを全面改訂。
母系社会とは、本当に、女性にとって理想的な社会なのだろうか?20世紀初頭、世界最大の母系社会といわれる西スマトラのミナンカバウに生まれ、インドネシア初の女性ジャーナリストとして、女性の進歩と地位向上のために全力で闘ったロハナ。長年にわたる現地調査から、彼女の活動を通して、母系社会の実相に迫る。
日本では、1990年代末ごろから、性教育、「ジェンダーフリー」教育へのバッシングが強められ、さらに、格差社会の進行のなかで、子どもたちの学力格差の拡大が大きな問題となってきました。今回、これまでの調査を「ジェンダー・セクシュアリティと教育」に焦点化して刊行することにしたのは、このような日本の状況とは、まったく違う理念と施策のもとで、フィンランドのジェンダー平等の進展があり、子どもたちの高い学力が生み出されていることを、広く知ってもらいたいと切に考えたからです。
性教育、ジェンダー・フリー教育、家庭科教育を、共通にジェンダー/セクシュアリティの教育を受け持つ教育としてとらえ、バッシングの本質を明らかにし、それを乗り越えるジェンダー/セクシュアリティの教育の方向性を提案する。