ジェンダーとは何か、ジェンダーをめぐる社会・環境の変化をわかりやすく解説。ジェンダーで読み解く現代日本。
アメリカはいかにしてアメリカになったのか?丘の上の町が世界の超大国になるまでの500年を人種・ジェンダー問題とともに読み解く、目からウロコの一冊!奴隷制、インディアン政策、労働運動、フェミニズム、LGBTQIA+…アメリカ史でこれまで語られなかった歴史物語から現代アメリカがわかる。
アフリカの民間信仰を源流とし、19世紀にハイチのヴードゥー教の「生ける死者」となった「ゾンビ」。1932年にアメリカ映画で吸血鬼に次ぐモンスターとして登場後は、またたくまにスクリーンを席捲し、やがては社会のさまざまな事象を代弁し、刻印できる便利な「表象・隠喩」として定着した。理性も知性ももたず人を襲い、噛まれた者も同類になっていくー本書はこうしたゾンビのあり方に、この世/主体/資本主義/人種/ジェンダーの枠組みから逃避する道の可能性を見出す。多彩な現代思想の手法を駆使して、現代社会でゾンビ表象が担う意味をあぶりだした知的冒険の書。
激動するインド社会を理解するのにジェンダーの視角は必須である。カースト、宗教、階層、エスニシティ、言語、都市と農村、歴史的変化。さまざまな位相とジェンダーの規範とが複雑に絡み合い、多元的なインド社会を形成している。インドの女性をめぐって流布されてきた画一的なイメージから思考を解き放ち、ジェンダー研究の新たな地平を切り拓く画期的な入門書。
江戸時代の日常生活でつねに脅威であった感染症は、暮らしにどんな影響を与えたのか。さまざまな生活環境の移り変わりによる感染症へのまなざしの変化を描き出し、現代にも通じる社会と感染症との共生する姿を考える。
中小企業において、経営者家族の労働と報酬がどのような性質を持つものなのか。本書では、織物業の事例を通じて今まであまり論じられてこなかった中小企業経営者層の労働・生活を、制度と歴史、分業、報酬、主観的世界の側面から検討する。そのフレキシブルな労働の実像に着目し、ジェンダーの視点を取り入れた新たな社会理解のモデルを提起する。
私たちの日常に埋め込まれたなにげないやりとりが支配関係を生み出すー「ジェンダー規範にとらわれない」だけでは解けない、性支配を構成する社会的実践の規則性を明らかにする。現実の問題をより深く理解し、分析力をそなえるために。「ジェンダー」という「精緻な仕掛け」。
『ジェンダーで学ぶ生活経済論「第2版」』(2015年)の全面改訂版。現在の新しい個人、家族、世帯のあり方を的確に捉え、現実の「暮らし」における重要テーマにジェンダーの視点から鋭く迫る。消費生活、労働環境、アンペイドワーク、家計、貧困や格差問題など、実生活に密接にかかわる諸課題に対し、主体的に考え、対応する知識と力を身につけることを目的とする。第3版では、社会保障、資産形成、金融について大幅加筆。
竹中恵美子を知っていますか?竹中恵美子の「女性労働研究」に出会った人たちが、その出会いをどう受けとめ、自身の実践や人生にどのような影響を受けたのか、熱く語る。