ゲイ(同性愛)×DV(家庭内暴力)×風俗。自分を守るために、他者を理解するということ。誰もが差別に加担しうる社会に生きるということ。恋をすること。そして、誰かを愛するということ。これは“生きづらさ”を抱える、私達のお話。
人間と性を巡る教育と文化の総合情報
攻撃としてのことば・まなざし・セックス。ゴシップ、あだ名、カーニバル、マチスモのフィールド・ワーク。
総力戦は同時に女性の社会進出もおしひろげた。戦えない性である女性は、愛国心をどう示したのか。カーキ・フィーバー、社会進出の象徴でもある制服への熱狂。大戦は女性をどう変えたのか、戦いのなかの女性を描き出す。愛国熱と制服フィーバーの時代。
セクシュアル・マイノリティーは、神からタブーとされる存在なのか?性別適合手術は神への冒涜なのか?自らをポリセクシュアルと語る牧師と、性同一性障害で性別適合手術をした男性の著者が、別々の視点から「聖なるもの」を語り、信仰とは無縁な人も含め、一人一人の性を自分らしく、今を生き生きと生きるために性と聖を見つめなおす。
LGBTの権利をめぐって日々議論が巻き起こっている。しかし、そもそも日本において異性愛規範が強化されたのは西洋化以降であり、アジアでは豊かな性別越境文化が築かれていた。「伝統的」な「性」とは何か?抑圧の中で文化をつないだ性的マイノリティたちの歩みを多彩な文献に基づいて活写し、現代における「性の多様性」を問いなおす。
同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる。その後の文学研究に圧倒的な影響を与えた、フェミニズム/クィア理論の最重要書。
転換期の日本社会において家族はどこに向かうのか法はどうあるべきなのか。「家族のリアル」を分析し、課題を明らかにした上で、法制度のあり方を提起。「家族」をめぐる既存の規範や法制度が孕む問題を、ジェンダー/セクシュアリティ/子どもの視点から、究極的には人権の視点から再検討する。社会学・法学・政治学など学問分野を横断して「家族」のあり方を掘り下げて論じるとともに、実務家とも協働して具体的提言を行う。
フツーの大学生の現代セックス事情。大学教員が学生と真剣に性を語ってみた!本邦初、セックスを考えることで、大学生が見えてくる。
女性たちは自分のからだがどうすれば心地よく感じるのか、どうすれば自由に、確実にオーガズムを得られるのかを知っている。にもかかわらず、多くの女性が男性とのセックスでは、その快感を自分のものとして享受できないでいるのは、なぜだろうか-。本書では、大切な男と女の関係を見直し、真に理解を深めるために、女性のセクシュアリティについての新しい考え方をさぐる。
勃興するブルジョワ階級の娘の死に至る抑圧の生を描き、おそらく世界でもっとも長い18世紀英国小説『クラリッサ・ハーロウ』。マルクシズム=フェミニズム批評が、性差、階級闘争などのアポリア設定により、この文学史に埋もれた「古典」を衝撃的に現代に甦らせる。
フェミニズム・精神分析学・性役割理論・社会生物学など多岐にわたるジェンダー論の総括であると同時に、男女の不平等解消へむけて連帯の構築可能性をさぐる意欲的試み。