「美しい国」づくりの号令の下、天皇家の「お世継ぎ」妊娠・出産に狂喜する一方で、日本軍「慰安婦」にされたアジア女性たちの声は徹底的に消し去られていくージェンダーの観点から、日本の自国・自民族中心主義を問う。
何(誰)をどのように守るのか?環境保護をめぐる多様な言説を踏まえ、人間と自然の存在論、近代と自然、フェミニズムと自然、等を軸に、「政治理論としての環境論」のあるべき姿を考究。
爆撃されるイラクの街に生き茂った棗椰子が、世界を変える夢の力を呼びさますー第三世界の女性たちの声に耳を澄ましフェミニズムを大きく動かした著者が、文学や映画をはじめとして、出来事の深みに降りゆく想像力をもつさまざまな試みのなかに、新たな世界への扉をさぐりあてる。
男はいつでも抑圧者で女はいつでも犠牲者?母性は女の本能でポルノは男だけのもの?男性虐待/少女の蛮行/男性の美容整形/女性用ポルノ…多様化する男女関係やセクシュアリティの現実を見ようとしないフェミニズムに明日はあるか。真の男女共生・男女平等への道は何か。
近代アジアで「歴史から隠されて」きた女性解放運動に光をあてる待望の書。スリランカ人女性歴史家の手になる渾身の一作。
女性の生と性への縛りに抗し、果敢にたたかってきた近代のフェミニストたち。明治・大正から戦後までのジェンダーと家族・国家の歴史に分け入り、異性愛や血縁に拠らない新たな家族のつながり、社会との関係性を探る。女性天皇・男女共同参画をめぐるジェンダーバッシングにも正面からこたえる。
私は「男になりたかった」のではない。「女ではない」身体が欲しかっただけだ。フェミニズムとの共闘へ、クィアコミュニティの深部から放つ爽快なジェンダー論。
この本に盛り込まれているのは、世界中のいろいろな地域で活躍するセラピストたちによって形作られた治療的会話のストーリーです。本書の各章は、ナラティヴ・セラピーを実践するための重要なキーワードについての10個ほどの質問にそって技術書風に書かれている。セラピストが実際に遭遇する困難事例も数多く紹介され、外在化するための会話のこつや、再著述の始め方・進め方にもふれられているので、大変読みやすいものとなっている。好評の『ナラティヴ・セラピーって何?』に続く、ダルウィッチ・センター入門書シリーズの第2弾。
本叢書は、COE研究会(公開研究会・学内研究会)や国際シンポジウム等の成果をふまえ、ジェンダー法学・政治学に関する最高水準の理論と最新の情報とを提供することによって、世界と日本の男女共同参画推進に役立つことを目的としている。
一九九〇年頃までのフェミニズムは、学習と組織化と浸透の段階にあった。九〇年代はフェミニズムが政権の中心を占め、上からの意識革命を進めた時期である。二十一世紀に入ると、フェミニズムを甘く見たり油断していた男性や保守層が事態の深刻さに目覚め、反撃を開始した。一つの教義体系となっているフェミニズムと戦うためには、その方法論的・理論的間違いを論破しなければならない。本書にはフェミニズムのどこが間違っているかが、理論的・方法論的に整理され、正しい理論が提示されている。
第3巻は、環境や環境問題が人間の生活にどう関わるのか、環境破壊が生活にどのような打撃を与えてきたのか、それに対して、人間や社会の側がどのように生活を守り、環境を守ろうとしてきたのか、についての重要論攷を体系的に精選・抜粋し編集解題を付した。
決着をつけましょうー。当代を代表するフェミニスト二人が、フェミニズムについて徹底的に語りあった。「夫婦別姓は支持しない。」「リベラリズムはフェミニズムの敵である。」「援交と新・専業主婦は、家父長制につく白アリである。」「老後は女どうしで、という欺瞞。」…etc.今、あなたのフェミニズム観は、根底から覆る。