生物の形態については古くからさまざまの説明ないしは意味づけがなされてきた。本書はそれらに検討を加えながら、生物の形とその意味について考察し、同時に、形態学とは何をする学問なのかを明らかにする。
未熟有機物は害をもたらすという常識をひっくり返し、逆に未熟物こそ土をよくし連作障害を減らすとする画期的新技術。「堆肥づくりは必要ない」と豪語する嫌気性微生物農法のしくみ、実際を豊富な実例とともに紹介。
気温や湿度など気候条件は人間の活動に深いかかわりがある。本書では、熱帯、砂漠、温帯、寒帯、極圏、高地などさまざまな気象条件のもとで人間がどう環境に適応しているかを調べ、人間の進化のプロセスとかさねあわせて、人間の身体の適応能力とその限界を明らかにする。注目を集めている生理人類学の入門書。
ニュートンのプリンキピアは宇宙論における第一の革命であった。そして今われわれは第二の革命、ビックバン宇宙論の進展の真只中にある。宇宙論の歴史の流れをこのように捉える著者が、プリンキピアの世界観とビッグバン宇宙論の対比に焦点をあてて、宇宙論の歴史を解説しながら、宇宙と物理と人間の関係に新しい光をあてる。
情報通信系の技術革新が経済社会の文脈(コンテクスト)を変えつつある。情報の「結合」は新たなイノベーションを生み、人間は自己主張をすべき時期が来た。斬新な視角が肥えた’90年代産業変革のパースペクティブ。
コールからTBまで、自由化・多様化する市場をやさしく解説。
いま、人類にとって、世界にとってリアリズムとは何だろうか。環境危機に直面する私たちが制度、政策、発想、そして生活様式をも変革していくためのエコロジカルな提言。先進国対途上国、企業対市民といった対立の構図を超えて持続可能な地球と新しい世紀への現実的処方箋を示す。
本書は、経済システムをさまざまな制度の集まりと考えることで、資本主義経済システムの多様性とダイナミズムを分析しようとする経済学の新しい分野、「比較制度分析(Comparative Institutional Analysis)」の世界でも初めての体系的な解説書である。
近年、製品開発におけるリーン生産方式、すなわち開発プロジェクト方式が注目されているが、さらに複数のプロジェクトの統合管理・最適ポートフォリオの考え方がいま必要とされている。継続的な新製品開発と企業成長の戦略を提示。
最新の研究成果を踏まえ、生態学、行動学、生理学、空気力学まで駆使して、多様なコウモリの世界を詳述する、まさにコウモリ学の集大成。
UFO研究書のベストセラー全訳!機密文書が語るUFO事件の真実。米政府は何を恐れ、何を隠したか?政府機関の隠蔽工作の謎に迫るノンフィクション。初公開の政府文書。
環境問題が関心を集めるなか、自然と人間の関係はどうあるべきかが問い直されている。自然の価値をいかに認識し、環境問題を考えていくべきだろうか。この問いに対する探究を進める「環境倫理学」の内容を、最新の議論と事例で解説する。
本書は「イオンチャネル」研究に関しては初心者を対象に、生理学者の眼から見た本格的な「イオンチャネル」とは異なった視点から「イオンチャネル」というものを捉えている。
東欧革命から10年。第二次世界大戦後の東欧政治史。東欧各国を舞台に繰り広げられた戦後半世紀にわたる政治のダイナミズムをみごとにとらえた名著。
科学・技術はめざましい勢いで進展しており、とくに最近の数々の成果には目をみはるものがある。昆虫学においても例外ではない。このような日進月歩の科学の発達を考えれば、教える側の教師にも、教えられる側の学生にも、最新の知識を取り入れた教科書が必要となってきている。本書『応用昆虫学の基礎』はこのような背景をふまえて企画された。求められることは、世紀の転換点にある今日、基本的な知識を最低限記述した上で、最近の昆虫学上の進歩と、昆虫学を利用した応用技術の発展の著しい分野に焦点を当てることであろう。本書はこれらの点を強く意識して書かれた。