「人間=自然環境に弊害」はウソ!?逆に自然は私達人間を必要としていた。里山の生物への科学的分析によって明かされるのは、宮崎駿作品にも通じる未来への希望である。新時代の自然保護を考える必読書。
異文化理解と国際理解に関して、多様な広い視点から具体例をもとに論じた誘いの書。特に文化人類学による異文化理解の視点と国際関係論を主とする国際理解の視点を軸に、自文化における身近な他者理解にも注目する。社会学や民俗学、地域研究、美術史などの視点も合わせて多角的・複眼的にわかりやすく紹介する。
多様な生物たちが、多様な関わりを持ち、多様な暮らしを進化させた琉球列島の生物たちの不思議さを科学的に解明する。
自国中心の狭い歴史・文化認識におちいらず、世界の多様性とどのように向き合うべきなのだろうか。これまでの枠組みにとらわれることなく、日本史・歴史学の最新の知と方法を多面的に紹介する。
なぜ日本の食品スーパーは力強く生き残れるのか。日本の食品小売市場において、グローバル小売企業が苦戦を強いられるのはなぜなのか。日本の食品小売市場がもつ地域多様性と、それを維持・再生産する小売競争と現場の組織能力を浮き彫りにし、今後の小売構造の行く末を指し示す力作。新たな方法論についても議論を展開。
何が問題で、世界中でどんな紛争が起こっているのか?先進国の思惑と資源国の要求の調整は可能なのか?争点の全体像を明らかにし、解決への展望を指し示す。
水産資源の減少と利用規制が議論されるなか、ナマコをめぐるエコ・ポリティクスを追う。グローバルな生産・流通・消費の現場を歩き、資源利用者が育んできた固有の文化をいかに守り、地球主体の資源管理を展望できるのかを考えた。
あなたは男ですか、それとも女ですか、自信をもって言えますか?自由さと頑強さをあわせ持つ性について、魚や両生類から鳥や昆虫、ヒト、植物に至るまで多くの生き物を取り上げ、それぞれ固有の性の特徴、また共通して見られる特徴を紹介し、生き物にとって性とは何かを、豊富なビジュアル群とともに解説。
陶器や金物、野菜など日用品を素材とした一式造り物、物語や芝居の一場面を再現する人形造り物など、近世中期から現代までの多種多様な事例を紹介。自然の模倣として、都市空間の娯楽として造られる、その場限りの民衆芸術の諸相を探る。
ふるさとの自然を守るためには何をすればいいのか。これまで見過ごされがちであった、日本産魚類が日本国内で外来魚として引き起こしている問題点をまとめ、真の生物多様性保全への道を拓く。
本書は、イギリス在住のキュレイターであるレーナ・フリッチュが、「西洋」の視点と日本文化への深い造詣を総動員した日本写真史の概説書である。豊富な写真と丁寧な解説で写真の歴史を辿り、入門書でありながら有用な解説書ともなっている。森山大道、荒木経惟、川内倫子など、日本写真史のなかで重要な位置を占める写真家へのインタビューも収録した。国際共同出版として、写真評論家・飯沢耕太郎氏の翻訳監修により日本語版を刊行する。