20世紀に起きた著しい成長の末、市場経済は社会から逸脱してしまった。本書は21世紀の新しい「民富」への道である、経済活動の多様性を模索する。市場と国家・政府の二分論に加え社会的領域を再検討し、政策・制度の観点から金融資本、産業資本、文化資本の現状を見つめる。
中国南部を彩る文化のパッチワーク。その多様性は中国の中でも異彩を放つが、そこは文化的差異やエスニック・グループの生成・維持の関係という、人類学にとって普遍的な課題への挑戦の場でもあるのだ。
「異文化経営学会20周年記念事業」
日本の諸都市を初め、中国、イギリス、カナダ、そしてデンマーク、モンゴル。さまざまな場所で、住まうことの豊かさを求める市民の暮らしと活動を伝える。
日本で記録されているクモ目Araneae61科471属1659種(日本産クモ類目録2018)のうち、857種(一部、未記載種および新種を含む)のカラー生態写真を掲載。研究者だけでなく、広くクモ類に興味を持つ方、林学、公衆衛生、環境アセスメント、公園管理などの実務に従事する方など自然科学に興味を持つ幅広い層の人にとって必携の書。大学、博物館、研究所や大学図書館、公共図書館、郷土資料館の図書室などの参考書として最適。
親と子どもが困り感を抱え込まないために今すぐできるヒントやスキルが満載!わかりやすいイラストや解説でペアレント・トレーニングの方法も紹介。
「地域」のブランディングのために何が必要か。地域活性化策として注目を集める地域ブランディングについて、ビジネス・ブランディングとの相互関係を明らかにしつつ、その固有な手法・考え方を解き明かす。実務者にとっても示唆に富む、食文化資源を活用した多数の事例も紹介。
東京・玉川上水沿線(小金井市)で、桜以外の樹木は邪魔になるという理由で、ある日ケヤキが皆伐された!長年、市民とともに玉川上水の自然観察をおこなってきた生態学者が、自然に対する敬意をもちながら、科学的な調査をもとに玉川上水で何が起きているかを、わかりやすく伝える。
アフリカン・ディアスポラが体現する多様性が切り結ぶ人種連帯からニューヨーク都市史を捉えなおそうという試み。
大阪発!子どもを元気にする学校の支え方。学校はとても大事な場所であり、教育を受けることは人権だ。だが、いま学校には、いじめ・差別に苦しみ、貧困にあえぐ子どもたちがいる。子どもにとって、親にとって、学校は安心で安全な場所でなければならない。そして教員が伸びやかに考え、縦横につながりのある解放的な現場でなければならない。
自由権と平等権は、憲法上の権利の核心的地位を占めている。しかし、個人の発信力が大きくなった現在、自由、平等という言葉が濫用され、人権侵害や平等違反が世に溢れつつある。本書は、こうした現象のうち、男女平等、個人情報保護、セクハラ、性道徳、インターネット上の表現規制、資本主義の膨張など現代の論争的トピックを多く取り上げ、通説的な論調が、過剰な権利保護、自由の喪失、全体主義、反民主主義なるものを生み出していることをあぶりだす。
日本書史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、日本の書がもつ多様性と深みを新視点から明らかにする。わが国の書の原点を稲荷山古墳鉄剣象嵌銘や聖徳太子「法華義疏」に見、近年中国で見つかった吉備真備の李訓墓誌銘などを例に挙げつつ、その発展史を辿る。さらに三筆・三跡と呼ばれる平安期の能書家、儒者、西行・寂厳から良寛に至る僧侶、頼山陽ら文人の書から、中国基軸の漢字文化史とも異なる、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を描きなおす。
雑草たちはそれぞれ個性的な種分化(進化)の歴史を抱え、大地を支えて生きている。人がつくり出す空間で生きることを選択した雑草たちの生存戦略は?花・葉・種子などの形態的変化や染色体数の変異をたんねんに読み解き、地理的・生態的分布から、雑草たちの進化の謎に迫る。