本書は思春期の暴力に関する対応と援助の要諦を説いた実践的な臨床書である。暴力を振るう若者を理解するためのキーワードとして、「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」の二つをあげ、臨床家としての視点から、今子どもたちの心に何が起きているのか、どうすれば立ち直らせることができるかを、事例に沿って詳述した。子どもの暴力のみを取り上げることで親の暴力を見逃す危険性を指摘し、暴力を生む条件としての虐待、PTSD、憑依・多重人格、また治療困難な来談しないケース、重症例のための入院治療の実際までも紹介している。
昭和初期・東京-。不器っちょで筋骨薄弱、おっちょこちょいで鼻っ柱の強い江戸っ子らくだ君が、超ハイカラな中学校に入学した。個性的なクラスメートや先生に囲まれて、ケンカに恋愛、受験、性への目覚めなどを面白おかしく経験していくらくだ君。…だがやがて日本は果てしなき戦争の時代へと突入して-。昭和56年に出版された『学徒兵らくだ君』で人気を博した“江戸っ子らくだ君”が、ふたたび平成の世に帰ってきた。
妄想癖の強かった少年時代に読んだ「サイボーグ009」。性に目覚める頃、強い印象を受けた「サスケ」の中の入浴シーン。「フーテン」に憧れた高校時代。漫研で活躍し、恋とジャズ修業に励む、大学生に影響を与えた真崎守、宮谷一彦、川本コオ、エモリ・I、佐々木マキ、山上たつひこ…恥多き青春の思い出を語りつつ、戦後マンガの歴史を新たな角度から描く。
新しい生命が誕生する瞬間は、何ものにも代えがたい。幸せな妊娠・出産・育児をしてほしい。生命の輝き、産婦人科医が「十代の性」の現実をえがく。
EQ(こころの知能指数)の高い子に育てる父母と教育者のための、こころのコーチ学。
思春期のさまざまな事件や現象は、子どもからのSOS。命がけのメッセージを親はどう受けとめ、どうかかわる?心理臨床家であり、3人の子どもを持つ著者が、自らの体験と豊富な事例をもとに解き明かす。
子どもたちの不安やいらだちを「輝き」に変える。いま、親と教師が子どもといっしょにできること。
思春期は子どもから大人に向かう不安定な年頃。この時期、生じやすいこころの揺れや病い-不登校、拒食、非行、対人恐怖、うつ、精神分裂病、いじめ等々。その原因や背景はなにか。家族や学校、今日の風潮についてはどこに問題があるのか。親や教師、医師の対応の原則とはなにか。子どもとの適切な距離を保てない親や大人になれない若ものの急増、個別生徒に目の届かない学校の問題を含め、思春期精神医療の第一人者が、30年にわたる臨床体験から、広い視野と深い洞察をもって考える。
本書は雑誌『こころの科学』32号(1990年7月)から46号(92年11月)の間に、12回にわたって連載された「中学生はいまー養護現場と臨床心理の対話」を再構成したもの。ここにいう養護現場とは、端的には学校の保健室のことであり、その養護教諭の先生方との対話から生まれ出たもの。
民族同士の争いによつて断ち切られた友情。だけどぼくたちは仲間なんだ!!29歳の女性ディレクターと旧ユーゴの戦禍に生きる少年少女との出会い。
あたし須藤飛鳥。高2。真斗は血のつながりのないあたしの弟だけど…一番大切な人なの。でも真斗は、クラスの女の子と浮気してるみたいだし、不良コースの女ボス、貴島ルイは真斗を略奪宣言するし…。その上、あたしの不良時代のライバル、矢吹辰哉が転入してきて、「飛鳥と決着をつける」なんて…もうどうなってるの。大人気コミックの新作ノベル登場。
あたし、須藤飛鳥、17歳。真斗はあたしの弟だけど…大切な人なの。血のつながりがないことがわかって、晴れて両思いに と、思ったら突然、スーパーお嬢様の薫子が現れ、初対面の真斗にいきなりディープキス。なによ、これーッ。しかも真斗はあたしのこと「オレの姉さん」だって。もうゼーッタイ許せないっ。渡瀬悠宇の大人気コミックが、オリジナルストーリーの小説になって帰ってきた。
イチゴ(一五)の春。青春まっただなか。人生でもっとも躍動的な時期です。しかし、障害児にとっては、まだまだ厳しい「春」です。たとえ障害を有していても、思春期から青年期にあっては、大人の身体の変化や大人としての社会的扱いのはじまりのなかで、生徒自身が自己を発見・確認し、自己を確立していきます。障害児の青春を輝くものにするために、どう接し、授業をすすめていけばよいのか。障害児の思春期・青年期教育入門書。