本書は、日常の外来、整形外科病棟での診察の際に役立つような知識の整理のためのメモ代わりとなることを目的として、作成したものである。
本書は、疾患を中心に薬物療法を取り上げ、各々の疾患の病態生理をまず理解した上で、それに基づいた最新の薬物療法をまとめるようにした。改訂2版では、EBMに関連した新たな章を追加し、総論および各論の内容の充実を図った。
本書では、医薬品の市販後の有効性・安全性についての監視制度について、まず、PMSの基礎について総説してから次の再審査制度以後では安全性定期報告、医薬品の再評価制度、副作用・感染症報告制度、市販直後調査・医薬品情報提供システム、GPMSP、市販後調査ガイドライン等の各論に分けて分かりやすく解説した。
膠原病・関節リウマチは、全身疾患であるため、症状・身体所見が多彩である。診断の原点は内科学そのものであるが、同時に“パズルを解く”ような難解さ、不明瞭さも伴う。そのような特殊性も踏まえ、一目で膠原病・関節リウマチを視覚的に把握、理解できることを第一に、多様な肉眼的所見、検査所見を疾患ごとにまとめ、写真や図から疾患の全貌、病態を理解できるように企画したものが本書である。
点眼薬は眼科領域の疾患に対する検査及び治療のための投薬手段として簡便かつ有効な優れたシステムだが、使用法によっては有効に働かなかったり、逆に眼に障害を起こしたりする場合もある。本書は眼科で用いられる頻度の高い点眼薬について使用法と使用上の注意をまとめたものである。
本書は、札幌医科大学医学部泌尿器科に属する医師が、これまでの経験と広く認められているエビデンスを基に日常臨床を意識して著したものである。
本書は主に研修医を対象としたもので、「臨床の場で役立つ本を」という目的で書かれた。研修医が外来や病棟で神経疾患の患者さんを前にした場合、どう問診し、いかに診察し、どのような検査を選択し、そしてどう治療するかを、できるだけ簡潔に記述することを目的とした。すなわち、神経内科の臨床を行ううえで、最も基本的なことを記述したものである。
本誌は年1回、年のはじめに発刊される神経研究のレビュー誌である。神経科学と臨床神経学の広い範囲をカバーするものとしては、我が国で唯一のものといえる。本誌の編集方針は、臨床家に対する教育的意義を主として、さらに研究のトピックスの知見をまとめることを目的としている。
本書は“整形外科治療のエンサイクロペディア”として、日常の診療に直接役立つ基本的かつ最新の情報を提供することを目的に、刊行したものです。今日、医療を行っていくに際し、DPCなどの新しい医療制度、クリティカルパスや、コンピュータ支援手術/ロボット手術、遺伝子治療などの新しい手法を避けて通ることはできません。これらについて、第1章の冒頭にトピックスとして掲載しました。近年、厚生労働省が関節リウマチの治療体制改変を政策的に進めておりますが、関節リウマチ関連の第5章では、とくに治療体系、薬物療法に関する新しい動向に対応する内容を取り入れました。また、第7章の骨系統疾患では新知見を加味して改訂された2001年の国際分類表を掲載しました。2000年4月からの介護保険の導入に伴い、とくに整形外科医療の現場で必要となる介護・福祉の知識について、第11章「整形外科医と介護・福祉」を新設しました。
クリニカル・エビデンスとは英国医師会出版部門(BMJ Publishing Group)が発行する、EBMの実践に不可欠な最新・最良のエビデンス集。臨床医が抱く「診療上の疑問」に答えるべく、世界の医学文献データベースを厳密な手法を用いて徹底的に検索。質の高い論文を同定し、そのエッセンスを分かりやすく要約してある。薬剤や手術など各種の医学的介入を、エビデンスのレベルに応じて「有益である」から「無効ないし有害である」まで6段階に分類。効果の大きさを相対リスク(RR)や治療必要数(NNT)の形で数値化した。
本書は若い臨床家にも経験のある臨床家にもわかりやすいように来院時の写真から問題点を整理し、治療法をアトラス的に並べ具体的に解説したものである。