健康教育の「本筋」は何か。誰がどこでどのように力を発揮するかー現場の悩みに答える新しい保健教育の指針。
子どもが性の健康を保つには、年齢に応じた知識を必要とします。幼児のころから若者になるまで、常に親の話しかけが大切です。カナダで評判の「セックス・レディー」が手助けします。最新・最良の知識を与え、豊富な実例を示して、適切な話し方を教えます。
20世紀初頭に合衆国で誕生し、その後さまざまな民主主義国家で実施されることになった「社会科教育」-。全米教育委員会(NEA)が世界に先駆けて発表した「市民性教育」の重要性を説く二つの報告書を翻訳し、後の社会科教育への影響について論じる。
・未来社会に画期的な革新をもたらすプラットフォームと期待されるメタバースは、仮想世界であるDigital Twin型と仮想空間に複数のアバターが社会活動できるCollaboration型に大別される。
・メタバースは、医学生や医療専門家にリアルなシミュレーションや講義、共同学習体験へのアクセスを提供し、医学教育を変革する可能性があるが、メタバース内でのプライバシー保護やセキュリティへの懸念もある。
・本特集では、メタバースの医学教育分野(診断、外科教育とVR、手術支援などの)への取り組みを中心に紹介するほか、緩和医療,母子保健、認知症などへの応用についてもトップランナーに最新知見を紹介いただく。
■メタバースの医療への展開
・はじめに
・メタバースの情報技術ーーVRけん玉トレーニングシステムの医学教育への応用
〔key word〕メタバース、トレーニングシステム、医学教育
・メタバース×診断の可能性
〔key word〕メタバース、オンライン診断、XR(extended/cross reality)
・メタバースと医学教育ーー未来の医師養成の新たな展開
〔key word〕医学教育、メタバース、医療シミュレーション
・外科教育とVR(仮想現実)、メタバース
〔key word〕VR(仮想現実)、VR手術シミュレータ、手術教育、メタバース、多職種教育
・メタバースやXRの手術支援
〔key word〕医用融合三次元画像、VR(仮想現実)手術シミュレーション、脳神経外科
・メタバースと緩和医療ーーVR空間を通じた患者のピアサポート
〔key word〕緩和ケア、がんピアサポート、コミュニケーション、運動習慣
・認知症にやさしい地域づくりを目指したVRの教育的活用
〔key word〕認知症にやさしい地域(DFC)、認知症、VR(仮想現実)、市民啓発
・母子保健分野でのメタバースの活用
〔key word〕メタバース、VR(仮想現実)、アバター、リテラシー、産後うつ
・メンタルヘルスにおけるメタバースの可能性と留意点
〔key word〕メタバース、メンタルヘルス、集団精神療法、心理劇、予測的符号化(predictive coding)
●TOPICS 生化学・分子生物学
・TIA-1プリオン様ドメインのALS変異は高度に凝縮した病原体構造を誘起する
●TOPICS 薬理学・毒性学
・経口抗凝固薬の間質性肺炎リスク
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(12)
・ヘビ咬傷のあれこれ:鑑別編1--マムシとアオダイショウ
〔key word〕ヘビ咬傷、幼蛇、成蛇、マムシ、アオダイショウ
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(3)
・NDBを用いた地域医療の質指標の開発
〔key word〕地域医療、医療の質指標(QI)、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)、急性心筋梗塞(AMI)、脳梗塞
●FORUM
・AI・ビッグデータを用いた新規疾病発症予測搭載・次世代健診システムの構築と運用
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
創造性が育つ世界最先端の教育。標準化・画一化から創造性の育成へ。世の中の革命的変化に向き合うための「教育革命」の最前線!
子育ての目的は何でしょうか?そして親の役割は何でしょうか?「教育改革」の流れの中で親への要求は高まり、「あるべき親と家庭教育」のあり方が語られています。本書の著者アルフィー・コーンは、親主導の子育てではなく、子どもが何を必要としているのか、何を求めているのかを考え、子どもと「ともにする」家庭教育を提案します。それは子どもを無条件に愛し、責任を持って自ら決められる人間の育成です。『甘やかされた子育ての真実』の姉妹編として、自らの体験をもとに具体的・実践的に論じた本書は、現代の家庭教育を根本から振り返る機会をくれる一冊です。
漫然とした福祉国家から費用対効果が尊重される時代に転換した世界の教育政策は、教育の成果を測定することから始まった。2000年に始まったOECDのPISA調査による学力ランキングは、各国の教育政策に強い影響を与えている。本書は、ドイツでは州毎に多様な教育政策が展開されていること、学力の低い移民の児童生徒を中心に学力向上策を実現したこと、教育機会を妨げる分岐型学校制度を改革した点を日本の教育政策との相違として分析する。一方、学校外部評価と教員養成改革で学校教育の質保証を目指す政策は、日本の教育政策との共通性を浮き上がらせている。比較教育学の神髄を鮮明に見せてくれる現代ドイツ教育論である。
敗戦直後、ソ連占領下における赤軍兵士によるレイプと中絶・性病の蔓延。社会主義学校への転換と社会主義的人格を目指す教育。「快楽」としての性や同性愛の位置づけとAIDS問題。DDR(東ドイツ)における性をめぐる状況の変化と性教育の歩みを、中心的な教科である「生物」教科書と教授プランの分析を通して描き出す。SED(ドイツ社会主義統一党)支配の下、限界はありながらも、セクシュアリティと性教育の局面において社会主義的民主主義を求める闘い“進歩的な性教育、ホモセクシュアル運動など”が、SEDの独裁体制を平和裏に打倒する上で果たした役割を評価する著者の東ドイツという国家像に迫る試み。
新しいエロス・コミュニケーションをひらくため、いま男が変わる時。女と男が、夫と妻が、親と教師が、ともに読み、考え、語り合う本。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リンパ浮腫はがんサバイバーシップにおいて重要な問題であるが、わが国でリンパ浮腫診療を行っている医療機関はいまだ少なく、多層包帯法と弾性着衣による圧迫と圧迫下での運動が主な治療内容であるにもかかわらず、リハビリテーション科医およびリハビリテーション専門職のかかわりも不十分である。
●今後、リハビリテーション分野においても卒前・卒後教育体制が整備され、地域格差なくリンパ浮腫診療が実践されることが望まれている。
●そこで本特集は、経験豊富な執筆陣が総論から手術治療・保存的治療までを解説し、リハビリテーション専門職種の関心を高めることを目的として企画された。リンパ浮腫診療の質の向上、ひいてはがんサバイバーのQOL向上の一助となることを期待する一冊。
【目次】
リンパ浮腫診療の概要
リンパ浮腫の基礎知識ー解剖と生理
リンパ浮腫の診断
リンパ浮腫診療の流れ
リンパ浮腫複合的治療の実際
リンパ浮腫の外科治療
■新連載
リハビリテーション治療中のリスクに備える医療機器管理
1. 酸素療法中の機器管理(鼻カニュラ,マスク,HFNC)
■連載
パラアスリートに聞く パラスポーツとの出会い
第6回 太田渉子選手(テコンドー)
ニューカマー リハ科専門医
石亀綾奈
回復期・生活期リハビリテーション医療に必要な内科的管理
11. 認知症(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症を中心に)
オンライン診療とリハ
2.遠隔リハビリテーションの新展開
知っておきたい神経科学のキィワード
12. ミラーニューロンシステム
リハビリテーション医療におけるACP-治らないかもしれない障害をもつ患者に対応するー
9.神経難病(ALS)
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
22. 愛媛大学医学部附属病院の取り組みー多職種でかかわる廃用症候群の防止ー
リハビリテーションと薬剤
20.リハビリテーションにおける疾患・病態に応じた薬剤管理:4代謝性疾患
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
2.一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構の設立
臨床研究
SBMA患者におけるHAL®歩行訓練の最適間隔
●特集
バルトーク作品を レッスンで上手に活用しよう
バルトークは、子どもたちのためのピアノ教育作品を多く残しました。特に、晩年に作られた《ミクロコスモス》は、1〜2分程度の短い曲のうちに、ポリフォニー、調性や教会旋法、舞曲のリズムといった学習要素が含まれ、「様々な楽曲の様式に触れさせたい」「導入期から《インヴェンション》の準備がしたい」「近現代の楽曲も弾いてほしい」と考えている先生のレッスンにも、ぴったりです。
一つの課題に対して、複数の楽曲が用意され、バルトーク自身も「適切な曲を選んでほしい」と述べていますが、その選択のヒントや指導のポイントを、パップ晶子先生に解説していただきます。
また、連動企画として、金子三勇士さんによる《ルーマニア民俗舞曲》の演奏法解説と書き込み楽譜をお届けします。
●今月の課題曲
ベートーヴェン《11のバガテル》第1番
※記事や付録のタイトル、内容は変わることがあります。ご了承ください。
社会問題としての性犯罪を論じた報道は多くあるが、性犯罪を起こした人を「いかに理解し、いかにかかわるか」を詳説した書物は未だ少ない。この現実を前に、刑事施設における性犯罪者処遇プログラムに携わった専門家たちが結集する。ここにあるのは無敵の知でもなく、学術的視点のみから構成された性犯罪防止の包括的提言でもない。性犯罪の理論的考察、性犯罪の心理臨床概論、性犯罪の治療理論、性犯罪臨床の実践アプローチまで、性犯罪の再犯防止に取り組む実務家、そして性犯罪からの回復を目指す人々を支える「現場の知」、性犯罪者と日々向き合う経験から織り成された実践知の集積。