本書は弾性理論とそれに基づく応力解析の手法をハンドブック形式にまとめたもので、難解な数式表現を避けて平易に説明し、多くの解析例を含めたので、研究者や現場技術者にも役立つ。
医学生が修得すべき放射線医学の知識が詰まった改訂第7版。さらに画像診断補助教材として作成された「Web標準放射線医学」を本書と併せて活用すれば、所見の捉え方・考え方、読影力・観察力向上に繋がる。放射線医学を学びはじめるなら、この1冊から。
本書は、従来の生理学テキストとは一線を画した新時代のテキストです。生理学の全範囲をカバーしながら、詳細にわたる説明は避け、従来とは異なった視点から、基礎的な説明に重点をおいています。簡潔、明解な記述はカラーを駆使した多くの図表と共に読者の理解を助けます。また、生理学と関連臨床医学の基本概念が身につくよう構成されています。
本書を上梓する目的は臨床医学的ARTの技術面から、もういちど生殖生理学の原点にもどり、卵子と精子、受精の基本的な問題に立ち返ってみることにある。
本書は『精神科ケースライブラリー』の第1巻で、「精神分裂病と類縁疾患」の症例集である。この巻に収められている精神分裂病は、精神疾患の中核をなすいわゆる内因性(機能性)精神疾患で、一般人口における罹病危険率は0.8%といわれており、わが国の精神科病院の入院患者のおよそ6割を占める難病である。この疾患の概念の変遷の歴史や診断、治療、処遇については、序章で詳しい解説があるが、この病気の特徴をなすのは症状や経過の多様性にある。同じ診断名であっても、症状の組み合わせや予後はひとりひとり異なり、心理的・環境的な要因や治療によって微妙に変化する。そのような意味で、多くの治療者によって記述された数多くの精神分裂病の症例を知ることは、毎日の臨床に大きな幅と広がりをもたらすものである。
本書は、進歩の著しい泌尿器科診断学の最先端を、多忙な泌尿器科医が日常診療で応用できるよう編纂したものである。前立腺癌や膀胱癌などの泌尿器科癌、尿路結石、不妊症、ED、尿失禁など、よく遭遇する疾患の診断法の実際と、目覚ましい進歩の見られるCT・MRIによる画像診断、将来さらに重要となる遺伝学的診断などが横断的に取り上げられ、詳しく解説されている。
病理学の内容をどれだけ体得できているかをチェックするための問題集。マクロ写真、ミクロ写真を鍵に、臨床情報を参考にしながら問題を解く。
本書は、編著者が沖縄に滞在していた十数年間に、フィールド調査や訪問健康診断、あるいは個人的に出会った、500名近くに上る100歳以上の長寿者、とりわけ100名前後の男性百歳から得た調査資料やデータを整理し、あるいは分析した結果をまとめたものである。全国の100歳というよりも沖縄100歳、また100歳全体というより男性100歳に的を絞って書かれている。
観念的議論を超え、具体的な課題へ。国勢調査マイクロデータから移民の社会経済的状況を定量的に分析、その傾向と特徴をナショナルレベルで明らかにする。文化的共生に重点が置かれてきた日本における移民研究を階層概念を軸に再構成し、移民の社会的統合を進めるにあたり具体的な議論につなぐ視点を提供する。