球団創設初のリーグ優勝を果たしたプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス。9年前、球界再編の果てに「50年ぶりの新球団」として誕生して以来、その歴史は波乱に満ちたものだった。首位から51.5ゲーム差という歴史的大敗を喫した1年目、野村克也監督時代のチームの成長、「震災」と向き合いながら戦った2011年のシーズン、そして2013年、田中将大の怒涛の連勝記録とチームの快進撃…。戦力も設備もなにもかも足りなかった球団は、どうしてここまで強くなれたのか。仙台、東北とともに歩んできたイーグルスの歴史を、創設メンバーの選手として2012年まで活躍した山村宏樹氏が、チーム関係者・選手の証言とともに振り返る。
往年の名曲をスーパープライスで!
フランクフルト学派の名著。亡命先のアメリカで書かれた。西欧文明の根本的自己批判として名高い。“啓蒙”の光と闇を理論的軸にオデュッセイア論・サド論で具体的に神話の寓意や道徳の根拠を検証。米国大衆文化や反ユダヤ主義批判によって近代の傷口を暴き現代の課題を示す。
日本人には二種類いるー長年、食卓を中心に日本人の家族を見つめ続けてきた著者が到達したのが、この結論だった。一九六〇年を境に、日本人の生育環境は一変。この年以降に生まれた「’60年型」はみな“新型の日本人”なのである。「個」と「家族」、人との関係性を変えてしまった「一九六〇年の断層」を35の視点から炙り出す。従来の世代論とは一線を画す、まったく新しい刺激的な日本人論の誕生!
南アルプス、六百年を越える因習の村で、突如、起こった怪事件!インターチェンジに消えた数学の天才は何を見たのか!?迫る集中豪雨の中、少年たちの奔走が始まる!!
マリアは死にたいと思った。日本に着いたその日から売春を強要されて身も心も引き裂かれんばかりであった。こんなことがいつまで続くのか。もはや覚醒剤を打ち、性の快楽に溺れるしか絶望から逃れる術はないのか?ダンサーを夢みたフィリピーナの苛酷な現実と在日韓国人家族の悲劇。国境を超えた人間存在の闇を問う山本周五郎賞作家の初期傑作。
ヤマトタケルノミコト(『古事記』)、オスカル(『ベルサイユのばら』)、娘(『道成寺』)、ポーシャ(『ヴェニスの商人』)…。古今東西を問わず、演劇や文学、映画、アニメ、漫画に数限りなく登場してきた「女装する男」と「男装する女」。彼/彼女たちは、なぜ性の境界を超えようとしたのか?“変態”“異常”“倒錯”という言葉で片付けてしまうだけでは気がつかない、性と愛の現実がそこにある。「男と女」という単純な二項対立がsexとgenderの視点をからめると無限の性別へと変化していくさまをつぶさに論じ、人間の生の多様性に軽やかに迫る。
阪神タイガースの球団創立75周年記念となる映像作品。平成元年から平成21年までに行なわれた試合のなかから、阪神タイガースが劇的なサヨナラ勝利を決めたシーンを収録する。和田、檜山、矢野……彼らのサヨナラ打に感激必至!
銀座にある「奥野画廊」に絵を持ち込んだ青年。売れるはずもない出来の絵だったが、なぜか、その絵に関心を持った画廊の主は、次々と青年の作品を買っていく…。美術界を舞台にした初期の作品である「青のある断層」のほか、著者自身の戦争体験をもとに作り上げた「赤いくじ」など、人間社会がかかえる闇と、人の持つ深き業に迫る名作、八編を収録した待望の第二巻。
清朝の王女として生れながら大陸浪人の養女となり日中15年戦争中には軍服を着て大陸と日本とを往復し「東洋のマタ・ハリ」とも謳われた川島芳子。日本の敗戦で売国奴として銃殺刑に処せらた彼女は如何なる人物で実際にどんな行動をしたのか。兄妹の証言や新資料をもとにその素顔を戦後はじめて明らかにする。
企業は生き物だ。人と同じように生まれ、成長し、発展し、成熟し、そしていつかは老衰する。その各局面において企業がとるべき戦略は異なる。自社や事業が成長過程のどのステージに位置するかを見極め、適切な戦略をとれるかどうかが、企業の明暗を分けるのだ。企業ライフサイクルに潜む7つの「断層」を切り口に、ビジネスパーソン必修の戦略理論とフレームワークを豊富なケースで解説。
女性が医師免許の試験を受けられなかった時代ー。その門戸をこじ開け、無償で妊産婦の命を救った女医がいた。
神は死んだーニーチェの宣告は、ユダヤ・キリスト教文化を基層としてきた西欧思想に大きな深い「断層」をもたらした。「神の力」から解き放たれ、戦争と暴力の絶えない二〇世紀に、思想家たちは自らの思想をどのように模索したか。ウェーバー、フロイト、ベンヤミン、アドルノ、ハイデガーらの、未完に終った主著から読み解く。
1945年9月2日、日本は降伏した。そして、国の隅々まで高度の規律を保ち、降伏条件を遂行した。だが日本人自身は、敗戦によって茫然自失に陥り、自尊心まで灰燼に帰したと錯覚してしまった…。戦時国際法の第一人者が読み解く「降伏」「戦争」「国際社会の現実」。
ここに集められた「愛を知る人」をめぐる断想59篇は、自らもひそやかな愛に生きた社会学者ジンメル(1858-1918)の手になるものである。晩年の厳しく澄んだ思念の結晶である「日々の断想」166篇とともに、ジンメルの思想の特色をなす「試み」「断想」的性格の魅力が十二分に発揮された哲学断想集。