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あまちゃんのことを語る

ほっ……とした。大人であっても、子供みたいに意固地になったり、意地悪になったり、してしまうことはあって、そういうことってどうしようもないことだと私は思ってるんだけど、同時に、それは「大人として」辛いものでもあったので。

でも、出来れば、仕方がない、どうしようもない、大人でも、子供でも,と言う気持ちでいたかったので。

春子が夏に、ここにきて甘えるのも(娘としての自分を夏に認めさせたかったのも、周囲の大人達に取られて、どうしようもなく寂しくなってしまうのも)太巻きに対抗してしまうのも、そして、太巻き自身のプロとしてのやり方(一生懸命とかというのとは別に)を認められないのも、そうやってあがくのは、春子の「過去」があったからで、それがいいとか悪いとかっていう評価軸とは別に、それはどうしようもない。そう言うことだ。
もちろん、春子が、過去に自分の身に起こったこととの折り合いを、年相応に自分自身で決着をつけて、大人として子供をはぐくみ、親との関係もこういうもんだと受け止め、上手くできるなら、それはとっても素敵だし、そうなるまでの努力も並大抵のものではない、と思うんだけども、でも、いつだって人は「渦中」にいるもんだからさ。