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クリスティーのことを語る

ポアロシリーズを長編だけ、発表順に読むというのをやっていて、(小説版『ブラック・コーヒー』をはずして)33 作品中 13 番目の『ひらいたトランプ』まで読み終わりました。こうやって第一作から読んでいくと、「よくこれだけアイデアが出るなあ」というところに素朴に驚きます。よくこれだけ手を替え品を替え書くものですね。一つ前の『メソポタミヤの殺人』が斬新な語り手で意欲作だったので、この後に何をするのかなあと思っていたら、『ひらいたトランプ』は容疑者 4 人 vs. 探偵 4 人でわちゃわちゃしていて楽しかった。4 人ってのは、ブリッジをする人数なのですね。終盤はどたばたしてて「あらら」という感じですが、探偵役 4 人の関係の良さがリアルでおもしろかったです。

ISBN:4151300139
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BBC版の『ABC殺人事件』、やっと見ました。
ふ〜〜〜。う〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜。
ところで、原作の『ABC殺人事件』。私は「なんとなーく、ところどころおもしろいし、最後まで読めるけど、うーん、うーん」という読後感でした。おもしろい、おもしろくないで言えば、BBC版の方がおもしろいし、もしかしたら好き嫌いでもBBC版の方が好きかも。
でもBBC版の方で物語にちょっとした風を吹かせる、若い人たちの経緯は結構クリスティーっぽいと感じました。今、クリスティーが生きていたら、あの子のことや彼女のことはこんな風に書くかもしれないなと思えるような。そして、原作で無理があると感じたところはぐっとシェイプされてぐいぐいっとしたものになっていたので、背負っている罪が重すぎてもうへとへとなこの 21 世紀に、何か結論を提示したわけではないけど、きちきちっと律儀につくりぬいた感じはしました。

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サラ・フェルプス脚本の『ABC殺人事件』、最後まで見たらすごくよかったのだけど、最後までたどり着くのにすごく気力がいった。ポワロの「正体」も納得できたし、ラスト近くの新聞見出しに対するコメントが、繰り返す「今」に対する明確な批評になってるところもよかった。
若い女性たちの、それぞれの最後とかもよかった。

それにしても、今回の三作は、イヤミス化三部作だったなー
もともとこの三作にはそういう要素もあったんだけど、そこに力点置いてさらに現在にも通じてしまいそうな「戦後かつ戦前」(そうならないことを祈る)の時間空間を強く強く推し進めたらこうなっちゃうんだなあ……

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今テレビで放送されている「ABC殺人事件」の二回目を見ています。見てたら……原作が思い出せなくなった! クリスティーは若い人に優しいからこのドラマとは全然基調がちがうの。そして、あのエルキュール・ポアロが過去に追いつかれて糾弾されています。それがこのドラマの考える「今」ってことなんですねえ。

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「無実はさいなむ」
原作とさまざま違うのだけど、この関係性の「真相」と「真犯人」パートだけは、原作よりも納得できるよいできだった。それならジャックが獄中でそのまま死んだ理由がわかる。
でも他の部分は好きじゃない。好きじゃない話をして申し訳ないけど。特に、アーサー関連の改編部分。わたしあの病院関連の描写はほんとうにいるか疑問。
それとラストも。
ただ、ほんとにこの「真相」はいいと思う。
たぶん原作を読んでなければ、すごくよくできた作品として成立してる。でもわたしみたいに、原作が好きだった人間にはちょっと難しい……
わたしこの脚本家さんでなら『春にして君を離れ』を見てみたいと思った。この「真相」で、あれ読んだ時の自分の感想を思い出したから。

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テレビで「無実はさいなむ」第二、三回
ふ〜〜〜なんということでしょう。
第二回まではみんな秘密を抱えているから、考えていることのわかる人物が一人しかいなくて、ひたすら辛かった。生きようとしている人物が一人しかいないなんてついていけないよ〜! それが第三回でぱらぱらと覆いが外れて、「あ、ここに希望があったんだ」っていうシーンも一箇所……二箇所あって引き込まれました。
ビル・ナイは老ロックスターを演じた「ラブ・アクチュアリー」やタイムトラベラーを演じた「アバウト・タイム」がおすすめです。
来週は映像化がうっすらと難しそうな『ABC殺人事件』。マルコヴィッチがポアロ!

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「無実はさいなむ」第一回
クリスティーらしくない重苦しい雰囲気。空気が流れていない感じ。演出が重い、という問題もありそう。色もきれい、音楽も意味ありげ、どのシーンも「おっ」と思うようなスタイリッシュもしくはショッキングな画角でスタートする。複数の香水でよどんだ匂いまで届いてきそう。

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『無実はさいなむ』1回目見た。
うーんこれまた原作から受けてたイメージと違う。この脚本家さんはこういうのが好きな人なんだなたぶん。
『そして誰もいなくなった』はよかったと思うんだけど……
クリスティーはそこはかとなくユーモアがあるのと、それでも最後はかすかにでも生きることに対して肯定がある(たいていは)、のが好きなんだけど、それは世情にあわんということなんかしら。
そうなら残念。

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あー『情婦』が見たいー
ユーモアと正義の取り合わせが見たいー
すっきりしたいー