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カレルがどういうやり方で取材していたのか、検証するすべがない。
彼の私文書が遺族のもとで保管されていることはわかっている。が、
中略
カレルの遺品を管理している孫に再三アプローチしたにもかかわらず、文書の閲覧を拒絶されている。
つまり、カレルが、収集していた情報をどのように取捨選択したのか、適切な史料批判がなされているのかを検証することは不可能なのだ。

大木毅著 第二次大戦の<分岐点> より

この世の中の情報で偏ってないものなど存在しない、その史料には偏りがあると認識できていれば問題はない
パウル・カレルの著作が史料として致命的なのは、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか検証できない点にある

id:dadako
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なんと愚かしい見出しだ、「残酷な新時代」とは。
ありきたりなノスタルジーや過去を美化するだけの世の中は、昔から残酷だ。

(BBC『ABC殺人事件』)

@dai6tenmaoo
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>> @dai6tenmaoo

反響が在ったので御紹介
尾崎紅葉先生は鬼側の視点で「鬼桃太郎」を上梓して居られまする。

むかしむかしじじは山へ柴刈しばかりに、
ばばは洗濯の河にて、
拾いし桃実ももうちより
生れでたる桃太郎、
雉子きじ犬を引率いんぞつ[#ルビの「いんぞつ」はママ]して
この鬼ヶ島に攻来せめきたり
累世よよ珍宝たから分捕ぶんどりなし、
勝矜かちほこらせて
かえせし事、
この島末代までの
恥辱なり、
青空文庫
尾崎紅葉「鬼桃太郎」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000091/files/50354_66120.html
@dai6tenmaoo
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我らがなさねばならぬ最後の決断
創造か破壊か、我らの運命が定まる。
もし我ら敗れることあれば
アルマゲドン(最後の審判)は告げるであろう
地獄の業火、後の世もなし、また別の世界もなしと。

(鷺巣詩郎 「The Final Decision We All Must Take」)

@dai6tenmaoo
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桃太郎のお話は海外に渡ると微妙に改変されることが多いのです。こちらの読本 (1916) では、
まず老夫婦宅がジャイアントに襲われ、金品を強奪される。
謎の行商人が売りにきた桃からピーチプリンス誕生。成長したプリンスが三獣士とともに巨人に報復。
絵はフィッシャー・ライト。

— 西洋魔術博物館 (@MuseeMagica)より抜粋

id:screwflysolver
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ある省のある局に……しかし何局とはっきり言わないほうがいいだろう。おしなべて官房とか連隊とか事務局とか、一口にいえば、あらゆる役人階級ほど怒りっぽいものはないからである。今日では総じて自分一個が侮辱されても、なんぞやその社会全体が侮辱されでもしたように思いこむ癖がある。
ーー『外套』ニコライ・ゴーゴリ/平井肇訳
https://www.aozora.gr.jp/cards/000207/files/357_22446.html

@dai6tenmaoo
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東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、
「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、ひかれるから、だそうです。
なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。
なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。
女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?
愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、…[全文を見る]

@dai6tenmaoo
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人類のゲノムは、ある特定のレトロウィルスによって、別のレトロウィルスに感染しやすいように変えられた。
ヴィラリアルによれば、アフリカの霊長類に「別のウィルスに延々と感染する」能力がついたことで、
人類は進化の「早送り」ボタンを手に入れたのだという。
他のレトロウィルスにさらされることで高速変異を可能にする機能だ。
この能力のおかげで、僕たちはサルから人間へと一気に進化することができたというのだ。」

(シャロン モアレム/ジョナサン プリンス :著  矢野 真千子 :翻訳
「迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか」)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812567/daiya0b-22/

@dai6tenmaoo
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人がお弁当を食べている。
おかずを覗き込まずに通り過ぎることが出来たら偉い人だと思うが、
私は絶対に駄目である。

【向田邦子「拾う人」(『無名仮名人名簿』) 】

@dai6tenmaoo
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精巧絶倫すぐれてじょうずなひとだこと。

(柴田天馬 ちくま学芸文庫「和訳 聊斎志異」)


 

id:dadako
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エリートや政治家の中には「高齢者には死ぬ権利がある」とか「障害者やLGBT(性的少数者)には生産性がない」と口にする者がいます。相模原市の知的障害者福祉施設で起きた入所者殺傷事件で逮捕された元職員もちゃんと働けなかった“だめ人間”です。元職員は自分のだめな部分を払拭するため、エリートたちの意思を過度に代行しました。周りに認められたいと言う奴隷根性ですね。この「使えないやつは処分してやろう」という発想はファシズムの始まりだと思います。
(栗原康、東京新聞2019年3月30日朝刊22面インタビュー「あの人に迫る」)

@dai6tenmaoo
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散る桜 残る桜も 散る桜 (良寛和尚)

@dai6tenmaoo
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私は唯一の真実というものを信じたことがない。
ある時ある場合にだけ有用である、と信じている。
時は移り、私たちは変わり、世界は変化する。
それにつれて、目標が変わり、視点も変わる。
もちろん、ある視点を生かすためには、それを全面的に信じ、貫徹しなければならない。
とはいえ、生真面目になりすぎてもいけない。「死守せよ、だが、軽やかに手放せ」

(ピーター・ブルック『殻を破る』 (高橋康也・高村忠明・岩崎徹訳) 晶文社 1993)

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「主流っていうのは、(中略)最大公約数的に大勢の人を納得させるものがなくちゃいけないから、強烈な個性っていうのがどうしても希薄になるでしょ」。
 
(長 新太「絵本作家のアトリエ2」)

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 動物園に行ったら、1種類の動物をたっぷりと時間をかけて見ることです。ひとつ決めたら、最低30分はその場を離れない。動物園に全部で3時間滞在するとしたら6種類、もしくは4~5種類だけを見るようにしてください。そうすればきっと、おもしろい発見があるはずです。
 多くの人は動物園に来ると、たくさんの種類の動物を見ようとします。次から次へと、全種類見ようとしたりします。でもそれでは何も見ていないのと同じです。動物と会話をしていないので、なんの発見もありません。
 そういう見方は、せっかく野生からやってきた動物に失礼です。すべての動物には、それぞれの味があり、美しさがあります。動物が発信しているもの、色とか形とか匂いとか動きとか声とかを見つけながら、自分がヒトという種類の動物であることを認識する場所。それが動物園です。
 
(あべ弘士「この本読んで!2018秋号」特集“絵本どうぶつえん”)

id:dadako
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>「面倒」はできる証拠
> 先日聞いた、数学の先生のある言葉が深く心に残っている。それは「面倒くさいと思うということはできるということ」だ。
> 数学のテストで複雑な計算問題が出た時、面倒くさいと思うことがあるかもしれないが、それは計算方法を知っているために時間がかかると思うからであって、頑張れば解ける、という意味だ。先生は「全く解き方が分からない問題は面倒くとも思わない」とも言った。
(東京新聞2018年12月21日朝刊五面、中学生の投稿)

「不可能なことは面倒くさいとは思わない」という話がこのあと出てくる。
面倒と不可能の線引きをどこでするか、が難しくなってくるのよね…… 「頑張れば」の範囲をどこまでにするか、不可能と見積もれてそれを言うことができるか。

id:molan
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ヨシタケ  (略)「ハッピーです」をイラストに描いたら、ハッピーな人しか楽しめないんですよね。僕の絵本でも、「不必要な笑顔を描かない」というのは、ひとつのポリシーになっています。
 

  • --たしかに、「満面の笑み」の人物は、大人も子どももあまり出てこないですね。
  •  
    ヨシタケ  笑顔が極端に少ないんですよ。笑顔の安売りをすると、笑顔のインフレが起きるし、笑顔に傷つく人もいる。笑顔を使わなくても、幸せって表現できるはずで。
     
    (文春オンライン 絵本作家・ヨシタケシンスケインタビュー#2より)

id:dominique1228
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ほんの一刹那に、肺を突き抜ける破裂音を聞いた。奔流か突風のような、この世界の不変の力が持つ音に似ていた。それがいま彼を世界の外へ連れ出した。もう静寂は絶対だ。何も入り混じることがない。

「低地」ジュンパ・ラヒリ 最終ページから

id:dominique1228
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いつもひとつのことを考え続けていると、脳の自動処理能力が働くのか、瞬時にアイデアが湧き出ることがある。人によってそのことを「神様が降りてきた」とか「曲が宇宙から降りてきた」という表現をするようだが、僕の場合は、頭の中でカーンと鐘が鳴る。
(中略)
考えてみれば、子どもの時からそうで、試験が難しくて四苦八苦しているときにも、頭の中でカーンと鳴り「あ、わかった!」と、問題が解けてしまうことがよくあった。
誰かが教えてくれているのかなと思っていた。

高見沢俊彦 あきらめない夢は終わらない p. 163

最後の一行を見てほしいがためにあげました 笑笑
ちなみにこの本は図書館でみつけたもの

id:ckagami
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「ヴェルナー、きみの問題はさ」フレデリックは言う。「きみがまだ自分の人生を信じていることなんだ」

アンソニー・ドーア『すべての見えない光』227頁