今週は埼玉医科大学での 性同一性障害治療としての乳房切除術、SRSを本年5月以降行わない 事になったという情報が伝えられ、話題になっていました。埼玉医大は日本における GID 医療の先駆者であること、また直前に GID がらみで大阪医大に対する提訴があったことなどから、動揺や憶測が広がったようです。まとめてみます。

直接の原因としては執刀医の退職、背景にはまだ仕組みとして必要な人材を確保する構造ができていないということでしょうか。しかし、小児科や産科ですら今のような状況になっていることを思えば、別に驚くべきことではないのかもしれず、大局的には医療界一般、政府の医療政策、またその周辺が抱えている構造的な問題と結びつけて検討する必要もあるのかもしれないという感じも受けます。