途中で安物の合羽を調達して札幌へ向かう。 真新しい地下歩行空間を通って札幌駅から大通公園へ向かう。 テレビ塔を望む大通公園で、折り紙で作った虹色の腕輪を掲げる。 12時30分過ぎ、テレビ塔下の会場に多くの人が集まっている。
2011年9月18日、第15回レインボーマーチ札幌は、雨粒の霧と舞い散るなか決行された。天気は弱い雨が降るという予報の通りであり、アメダスの記録によれば12時の気温は16.5度だった。テレビ塔が雨よけになるため、せまい会場に人が詰まっていた。13時頃には雨はより弱くなっていた。いつもより多めに用意されたらしい風船が、例によって紐が絡まって鋏が要請されたり、いくつかの房が早くもちらほらと空に舞い上がる。北海道新聞の腕章を付けた記者や、記念の一枚を求める人たちがカメラを構える中、パレードは雨を押し分けて予定通りに繰り出した。
たくさん用意された虹色の風船。 広場で隊列を作り始める。 路傍に待機する車両。 水たまりに虹色の旗が反射する。 車道に進行した隊列と、歩道から撮影する人たち。 丸井今井のある交叉点で南へ曲がる。 南に向かう通りへ入ってくる人たち。 丸井今井前を通る。


サッポロゲイバーフロート 丸井今井前を行く。 南へ進む。着飾った人が撮影に応じる。 丸井今井南館を過ぎる。 南三条の通りを西へ進む。ローソン前。 南三条西三丁目、ニッセンスポーツ前。着飾った人も素な人も、それぞれの服装。 千秋庵別館前。車庫などのあるところでは発車待ちのため行進を止めることもある。 駅前通に突き当たる。電動車椅子で参加する人もいる。
雨の下とあれば湿やかな雰囲気になるかと思えば、始まってみればいつにも増して朗らかな行進だった。スピーカーを構えた先導車や、ドラァグクイーンたちを戴いた山車などは昨年と変わらなかった。あるいは扮装し、あるいは普段着、着ぐるみ、車椅子、独り行く人、数人組、親子連れなど、人柄の様々であることもいつもどおり。沿道組や、列を出入りする人はいつもよりやや多い。
駅前通に出て北へ向かう。 コスモ前、トラックを飾った山車が通る。 コスモ前、濡れた路面に虹色の影が映る。 山車の上に居てパレードを盛り上げる人たち。 南一条あたりで立ち止まり、風船飛ばしを待つ。 風船飛ばしへ、さん、にい、いち… 浮き上がる風船。 雨空に飛んでいく虹色の風船。
傘も邪魔になるばかりでもない。旗の虹色が濡れた路面に映える。鼻から尾まで賑やかで、人数は去年よりかなり多いように見えた。
三越札幌店前。 小さい子ども連れの人もいる。 人を連れた犬もいる。 プラカード「女らしくなきゃダメなの?」「札幌をLGBTフレンドリーな街に!!」 プラカード「同性婚」「合法化」を掲げる人。 プラカード「もっと私を見て!」「GIDへの正しい理解を!」 プラカード「大丈夫!笑顔で生きてるレズビアンもたくさんいるよ!」を掲げる人。 レッドリボンフロートとドーム君
13時50分頃に大通公園一丁目に戻った。

大通公園の北側を東に進む。 大通公園一丁目に戻る。 Google タオルとレインボーフラッグを振るドロイド君バッジ。 テレビ塔上層階の下面に貼り付いた風船。
テレビ塔下の会場では、今回協賛企業に名を連ねた Google がタオルとバッジを配っていた。タオルとは古典的な粗品だが、雨のために効果的な景品となった。
会場はやはり狭いと思うが、今回はテレビ塔が屋根になって雨を防いでくれたのは奇貨だった。プライド集会は14時35分頃に始まった。登録した参加者の人数は821人と発表。上田文雄札幌市長は公務のため来場できず、市の人が遣わされてその伝言を読み上げる。東京都中野区の石坂わたる議員、札幌市の坂本恭子議員が登壇。参加者表彰、参加団体挨拶、エイサーの演舞などが、今年も緑区カナコさんとパルプさんの司会により楽しく進行された。
石坂わたるさん。 バディ賞表彰。 実行委員会賞。髪から靴までピンク色の人。 記念撮影、集合写真。
最後に記念撮影を行い、16時5分頃に解散となった。

気温は15度を下回っていた。雨に濡れたこともあり、少し冷える。しかし雨ながら、日が射すのも待たずに虹を架け、そして雨水によって濃く染み出された虹色はとてもきれいだった。