22日、米ワシントンにおいて国際エイズ会議が開幕した。アメリカでの同会議の開催は、一昨年に撤廃されるまで HIV 感染者に対する入国規制が布かれていたため忌避されており、1990年以来22年ぶりになるという。NHK ニュースの記事はそのことを切り口としている。AFP が伝える米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・フォーシ所長の言葉は、この問題についての現状をよく表していよう。
…。HIV感染拡大を食い止める大胆な手段を取る必要について、「科学的に不可能だという言い訳はできない。今われわれに必要なのは、科学の進歩を実行に移すための政治的、組織的、そして個人的意思だ」と語った。
HIV 対策のための技術的課題は、まだ十全ではないものの、ワクチンの開発にも見通しがつくなど一つの区切りを迎えつつあり、今後の進展のためには、まさに意思といった言葉で代表しうるいろいろなものを確保できるかどうかが焦眉の課題となっている。
- 米 国際エイズ会議22年ぶり開催 NHKニュース
- 第19回世界エイズ会議、ワシントンで開幕 - 中国国際放送局
- HIV対策「もう言い訳できない」、国際エイズ会議開幕 写真6枚 国際ニュース : AFPBB News
- 男性同性愛者のエイズ対策「見直しを」、コンドームだけでは不十分と米研究 国際ニュース : AFPBB News
刊刻:2012-07-23T20:15JST
分類:一面
執筆:Kodakana