工人舎 SA1F00A
先日、工人舎のハンドヘルドサイズのノート PC SA1F00A を買った。昨年末に発表されてからずっと目をつけていた。販売店はイーベスト@楽天。購入時の価格は売り出しの日替わり特価で 69800 円。ベストゲートで見つけたのだが、SA1F00A の価格比較のページには載ってなくて、SA1F00A で検索すると出てくるという罠だった。SA1F00A の去年12月に発売されたときの値段は大体 89800 円。上位機種の SH シリーズの発売を前に値下げが行われ、最近では 79800 円くらいで売っているところが多い。ポイント分を相殺すると 69000 円くらいになるところはあったが、ずばりロクキュッパというのはほかに見なかった。見つけたときには安売り期間終了の数時間前で、もう買うしかなかった。今はカタカタしている。

「小さい PC は高い」という常識を覆した名機である。SigmarionIII、SL-C1000 と並べてみた。
左から SigmarionIII/SA1F00A/SL-C1000 の三機を並べた図

PC-9801NS/A と並べてみた。液晶パネルのヒンジが筐体の後端ぎりぎりではなく、後ろがあるデザインは両者に共通。こういう形状は安定感があってよい。 SA1F00A(手前)と PC-9801NS/A(奥)

画面は鮮明で安っぽさはない。ハンドヘルドを複数使っていると機器間の連携が課題になるが、SA は Bluetooth で Palm と同期できるので便利である。液晶は 7 インチで 800x480 と今時のラップトップとしては物理的に小さいだけでなく解像度も低いが、作文に集中するにはむしろこのくらいがいい。

CPU AMD Geode LX で、500MHz 程度にもかかわらず Windows XP が意外とさくさく動く。もっとも、Windows のことなので、そのうち遅くなることも考えられる。常駐ものもそうでないものも含め、最低限必要なプログラム以外はインストールしないようにしなければならない。新しいアプリケーションを試すときは、まずほかの環境で試し、必要になるようなら SA にもインストールするといった手順を踏むことが求められる。まともな OS だったら、もっと楽なのだが。

とりあえずインストールした主なソフトウェアをメモしておく。

キーボードについては、「取りこぼしがひどい」という評判があり、また「そんなにひどくない」という人もいた。実際に使ってみると、キータッチに癖があり、確かに余りよい方ではない。ただし、小型のものはどれでもそれなりに何らかの癖があり、慣れは必要だ。速く大量の文字を打つのには向かないが、考えながら作文するならそんなに問題はない。後から生産されたものは改善されているという話もある。

SA1F00A は片手で持ち上げられる大きさ
小さい PC をとりあえず使ってみたいが実際に自分がどう使うか想像できない人は、多少高くても他を当たった方がいい。SA シリーズは、割り切った使い方ができる、ある程度経験を積んだモバイルコンピュータの使い手には、非常に費用対効果がいい選択肢だと思う。

;ってゆーかこういうものにばかり予算を消尽してたらだんだん着るものが無くなってきました…。