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9日、米ミネソタ州下院は、同性間の法的結婚を認める法案を75対59の賛成多数で可決し、上院へ送った。上下両院は民主党が優勢である。上院での投票は月曜日に計画されている。Mark Dayton 知事は、この法案に署名するつもりがあると述べた。この日は、州憲法で同性婚を禁止するという提案が、州民の投票によって否決されてからおよそ七ヶ月後だった。

民主党の Scott Dibble 議員は、賛成（いくらかの共和党議員の票を含む）が予想より多く、上院に期待するのに充分であるという認識を示した。「私が思うに、これは月曜日の採決に向けて、ものすごい後押し、そして全くもって前向きな流れと環境を設けることになった」と彼は報道陣に述べた。

最終的な審議において、反対派は、この法案が、結婚は男女の間に限ると信仰する宗教団体の権利を守るかどうか質問した。賛成派は「it would」と答えた。共和党の Kelby Woodard 議員は「この要求は、数千年のあいだ社会の基盤であった結婚の定義を変えるものだ」と議会で主張し、反対票を投じた。

私が考えるに、男女間の結婚が数千年も社会の基盤であったという主張には、考古学的または歴史学的根拠がない。実際の所、結婚や家族の在り方は、経済的要因などに対応して常に変化してきた。特殊利益を守るために公権力を使おうとする者が、この様に過去を偽造することは、なんと洋の東西を問わないことだろう。

一方、日本人は法の下の平等を貫徹しようという意欲に乏しく、こうした努力はいまだごく一部の人々が担っているのに過ぎない。論者は変えるべきと否とを弁別する理念が定まらず、政治は内容のない名分主義を好んで、実際的に課題を処理する能力が甚だ不足して、ろくなことを決定できないでいる。道はまだ遠く、足はまた歩かなければならない。