狙いすました様な天気予報
9月15日が週間予報の範囲に入ってからというもの、ずっと「曇り時々雨」のままだった。降るとして、何時ごろ、どのくらい降るのか。それはさておき、JR の運行に影響するほどの雨ではないだろう、と思っていた。ところが当日8時45分ごろ、苫小牧駅に着くと、様子がおかしい。聞けば「北広島駅と島松駅の間で、落雷のため信号機が故障している」と。2009〜11年の場合より早く、9時28分発の普通列車に乗るつもりだったのだが、なかなか復旧の目処が立たない。遅れて入ってくる特急に、特急券なしで乗れることになり、10時過ぎにようやく苫小牧駅を出た。それも信号故障のため鈍行で、何時に着くのかわからない。11時30分ごろ南千歳駅に停車中、苫小牧で買っておいたサンドイッチを食べてしまう。札幌駅に着いたのは13時過ぎだった。
札幌駅では西改札を出るつもりが東に出てしまったので、ここはどこだー、と思いつつ北口側のお手洗いに飛び込み、西コンコースに回って、階段を滑り落ち、地下に入った。地下鉄駅を抜けて歩行空間に出るつもりが、別の出口に行きかけて、慌てて戻る。小走りに地下歩行空間を歩いて、12番出口と見てとっさに地上へ登った。いきなり大都会を見て目が眩みかけたね。しどろもどろに方角のアテを付けて進むと、低く水平に伸びる虹が見えた。イヤァオ!
レインボーマーチ札幌ファイナル - 写真共有サイト「フォト蔵」 posted by (C)Kodakanaパレードと行こう
その時は13時20分ころだった。もし地下歩行空間が無かったら、もう少し遅れたはずだ。ともかく横断歩道を渡って、大通公園側の歩道に入る。雨は傘が要らないくらいだ。虹色のスカーフを手に入れたので、会場で帽子と替えて頭に巻くつもりだったのに、そんな余裕はなくなったので咄嗟に左手首に巻き付けた。ここからは、いつもの様に、パレードと一般歩行者の中間くらいのつもりで、ゆるゆると付いて行く。パレードは前回より列が長く、初めて実見した2008年に近いか、もっと多いという印象だった。途中で、やさしそうなお兄さんが風船を分けてくれたので、風船飛ばしには参加できた。ありがとー。
この日、この時に、たまたま居合わせただけの人たちも、割と肯定的な感じで見ていたと思う。その内のいくらかの人は、後で陰口をたたくかもしれない。多くの人は、何を見たのか理解していないかもしれないし、すぐ忘れてしまうかもしれない。それでも全体として前向きな効果を与えているし、そういうものを積み重ねてきたのだと思う。それから、今回はオクトーバーフェストの会場わきを行き帰りで二回も通ったので、いつもより余計に目立ったはずだ。
プライド集会
プライド集会は14時50分ごろに始まった。2012年の会場で Google が配布していたタオルを持ってきていたので、湿った地面に敷いて座った。司会挨拶の後、エイサーの演舞。バディ賞、ハロー賞、実行委員賞の参加者表彰。参加者数は1107人と発表。札幌の上田市長からの録音、中野区の石坂わたる議員が登場。フロートや参加団体の紹介。最後に実行委員長より閉会の辞が有り、今回を最後にすると決断した理由が説明された(詳細は「レインボーマーチ札幌ファイナル・プライド集会より 実行委員長挨拶 書き起こし」)。私は、その志を是とするし、また同時に、再び札幌でこうしたパレードを見たいとも思う。色々なことがうまくまとまることを願い、名残り惜しいけれど、きっと今日が最後ではない、という気持ちで会場を後にした。
余分の話
帰りも、乗り換えの列車が、特急の接続待ちで発車が遅くなったり、移動に関しては鉄道が大好きになる一日だった。そういえば、今年は、あの「ドーム君」を見なかったなあ…。