そんなこんなで先日 PEGA-KB20 を手に入れた。使っていく上で問題になるのは日本語入力システム。Palm OS 4 以前はかな漢が非常に豊富だった。日本語版の標準 FEP、ATOK、Wnn、POBox、manae など特色あるソフトが揃っていた。
CLIE SJ33 には Palm OS 日本語版標準 FEP と ATOK がプリインストールされている。ATOK は PEGA-KB20 から入力すると何故か動作が遅い(2009-09-25追記:設定で推測変換を切ると軽くなることが後で分かりました)。ワード予測ができるのはいいが、キーボードから推測候補を選んで確定するには最低でも2手順かかる。標準 FEP は単文節変換だが動作は軽快。ごく短いメモをとる程度ならそれなりに使いやすいが、ミニキーボードからだと文節を伸縮する方法が見つからない。ATOK だとカーソルキーの左右で文節の長さを指定できる。
POBox はキーボードからの操作もしやすいが、例えば「clie」と入力しようとすると e を押したときに必ず e が二重に入力されてしまうなど、一部の語で不具合が発生した。また、キーボードからの操作だけで POBox を有効にする方法は非常に限定されてしまう。
manae は SKK ライクな入力を Palm OS 上で実現する。OS 5 に対応しなかったためか今では忘れ去られてしまった感があるが、OS 4 以前の日本語環境を語るなら絶対に外せないソフト。以前 Visor Prism で使ってみたときには、スタイラスでの入力はシフトの回数が多くなるため面倒に感じたが、今回ミニキーボードから使ってみるとなかなか快適。キーボードからの入力だけで全ての操作ができる。
ただ、一部のアプリケーションでは正常に入力できない現象が発生した。特に PsMemo と相性が悪いのは痛すぎで使うのをあきらめようかと思ったが、ジョグダイヤルでの特定機能の操作を可能にする manaemori モジュールを無効にすると正常に入力できるようになった。
というわけで PEGA-KB20 に最適なかな漢は manae、というのが現時点での結論となった。今更参考になるという人も非常に少ないと思うが一応記しておく。