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産科医療に関する話題は報道の数としてはここ半年くらいはかなり減ってきた感がある。とはいえそう大きく状況が変わったわけでもないのだろう。出産が相当安全だと思われるようになったのは長い歴史から見ればごく最近のことだ。今あたりまえのように思っていることでも、そこに至るまでに大変な努力を要したということは多々ある。過去の人々が出産をどう捉えてきたかを伝えるものは少なからず残されているはずである。それをウッカリ忘れて錯覚を見たときに落とし穴は待っていた。現代人といっても現代社会の中にいるから現代人なのであって、それをヒッペガしてナマのヒトにしてしまえば何百万年前からろくに変わっているわけでもない。知っているはずなのに、その知っているということが機能しなくなってしまうときがある。他にどれだけのことを忘れているだろうか。