人口で中国を上回って世界一に、GDPでも英仏を抜き第5位に。近年では「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国のリーダーと目されることも増えたインド。複雑化する国際政治のなかで展開する独自外交も注目されている。長くインドを研究する経済学者が、財閥の盛衰や成長を続けるIT産業などビジネス面から、米・中・ロとの外交の検証、さらには格差問題の現状、日印関係の今後まで幅広く解説する入門書。
今後一層の発展が期待されながらも、複雑・多様で一面的な理解を阻むインド。研究者・実務家がふんだんにビジュアル・統計を駆使、分かりやすく深く掘り下げる。
なぜインドは人を魅了するのか?混沌と調和が共存するインドに触れたくましく生きるヒントを得る。世界を40年以上歩いてきた「地球の歩き方」が贈る人生を輝かせる名言と癒やしの絶景集。
アーユルヴェーダの栄養学って?インド料理に欠かせない「ギー(澄ましバター)」って何?自分だけのスパイスを調合するのに大事な調理器具は?古来受け継がれてきたインドのキッチンのしきたりとは?国民的飲み物となったチャイの意外な歴史や、アーユルヴェーダ、儀式での料理、みんな大好きストリートフードなど、インドの楽しい毎日の食事をイラストで解説。
教科書よりもわかりやすい多様性が織りなすインドの歴史。
「人口世界一」「IT大国」として注目され、西側と価値観を共有する「最大の民主主義国」とも礼賛されるインド。実は、事情通ほど「これほど食えない国はない」と不信感が強い。ロシアと西側との間でふらつき、カーストなど人権を侵害し、自由を弾圧する国を本当に信用していいのか?あまり報じられない陰の部分にメスを入れつつ、キレイ事抜きの実像を検証する。この「厄介な国」とどう付き合うべきか、専門家が前提から問い直す労作。
遠くインダス文明にまでさかのぼり、異文化が交錯する要衝の地として繁栄してきたインド。そのため現在も多様な民族、言語、宗教が混在する。また古来よりカースト制が敷かれてきたことから、社会階層も多様に存在している。しかし、どの地方、どの民族のカレーを食べてもカレーとしてのカテゴリーに収まっているように、インド文化圏は多様な中にも統一性が保たれている。それはいったいなぜなのだろうか?映画、新聞広告、絵画、物語、遺跡、陶磁器、食べものといった身近なテーマを切り口に、インドの文化と歴史を丸ごと理解する、世界的権威によるまたとない入門書。
2023年中に人口世界第1位に躍り出て、経済、軍事でも米中に次ぐ大国として存在感を増すインド。今まさに世界各地で覇権争いを繰り広げる二大経済圏構想のキープレイヤーであるインドは、独自の論理で何を考え、どこへ向かうのか。
多様な民族、言語、宗教を広大な大地に包摂し、豊かな文化を築いてきたインド。古代インダス文明の萌芽と神話の成熟。今もインド社会を支配するカースト制度の成立。仏教の誕生、イスラーム王朝の乱立。そして西欧列強による植民地化への長い抵抗の歴史を経て、国家としての独立を勝ち獲るまで、争いに満ちた激動の時代を辿る。5000年にわたる悠久の歴史を南アジア研究の大家が描く、礎としての一冊。
インドに根付く社会的な身分制=カースト。数千年の歴史のなかで形成され、結婚・食事・職業などを生まれから規制し、今なお影響を与え続ける。カースト問題には、「不浄」とされ蔑視が続く最底辺の不可触民=ダリトへの差別がある。政府は2億人に及ぶダリトを支援する施策を打つが、その慣習は消えず、移民した各国でも問題化している。本書はインドに重くのしかかるカーストについて、歴史から現状まで、事例を通し描く。
超高速ダンス曲「ナートゥ・ナートゥ」で世界的な大ヒットとなったインド映画『RRR』。映像にちりばめられた数々の対英独立闘争の意匠と背景を解説、その他のインド関連映画にも触れながら、極上のエンタメ作品を深掘りして激動のインド近現代史を知る!
人口増加とともに急激な成長を遂げるインド。労働力確保という面からも多くの日系企業がインド進出を試みる。しかし、一部の雇用者は“雇用”という行為を理解していない。日本で成立していた働き方が現地で通用するとは限らない。遵法国家に生まれた人々を雇うには、正当な対価を払い、数々の規定を彼らとともに定める必要がある。インドで数社の財務取締役を務めた著者が、多くの成功例、トラブルから学んだ企業運営の知恵とコツを徹底解説。
世界有数の大国として驀進するインド。その一三億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る。市井の人々の知られざる営みを綴るとともに学術的な解説を付した本書は、インドの真の姿を伝える貴重な記録である。昨今、過酷な状況におけるたくましさ=レジリエンスの重要性が見直されている。超格差社会を生き抜く彼ら、彼女らのありようこそが、新しい強さを持たなければならない現代へのヒントともなるだろう。
新しき超大国の希望と苦悩。知れば差がつく、インドの事実。
インドの多様な民族はどこからきて、どのように暮らしているのか。カーストや食生活、文学、音楽などは、時代の変化を受けて、どのようなかたちになっているのか。本書では、その成り立ちを古代インドの遺跡の遺物、民族の移動、DNAと言語などから解説。さらに植民地支配からの歴史を振り返りながら現代における、教育、宗教、医療、美容、動画配信、刑法などの事情についても紹介。執筆者たちの現地での実生活に基づいた「インドの今」を読み解く。