■【特集】平成日本の停滞感 サッカーなら打開できる
平成の時代から続く慢性的な不況に追い打ちをかけたコロナ禍……。
国民全体が「我慢」を強いられ、やり場のない「不安」を抱えてきた。
そうした日々から解放され、感動をもたらす不思議な力が、スポーツにはある。
中でもサッカー界にとって今年は節目の年だ。
30年の歴史を紡いだJリーグ、日本中を熱気に包んだ20年前のW杯日韓大会、
そしていよいよ、カタールで国の威信をかけた戦いが始まる。
ボール一つで、世界のどこでも、誰とでも─。
サッカーを通じて、日本に漂う閉塞感を打開するヒントを探る。
文・間野義之、河治良幸、高橋杉雄、北澤 豪、荻野克展、今野真吾、保手濱彰人、木村正明、編集部
PART 1 成長戦略
30年目を迎えたJリーグ 発想の転換でもっと成長できる
間野義之 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
PART 2 地域密着
サッカーで地域を豊かに 共存共栄する“おらが街”のクラブ
編集部
case 1 川崎フロンターレ プロスポーツ不毛の地 そのイメージを払拭する
case 2 福島ユナイテッド サッカー×農業 「福島の美味しい」を発信
case 3 清水エスパルス クラブの持つ発信力を地元企業が使い倒す
PART 3 W杯×安全保障
W杯出場国のプレースタイルを安保の観点から読み解く
河治良幸 スポーツジャーナリスト × 高橋杉雄 防衛省防衛研究所 防衛政策研究室長
PART 4 国際協力
サッカーの力で途上国の「国づくり」に貢献する
北澤 豪 日本サッカー協会参与・フットサル委員長
PART 5 デジタル
テクノロジーが加速させる サッカーの魅力、その先へ
編集部
PART 6 ものづくり
サッカーシューズ開発から見る 日本のものづくりの底力
編集部
PART 7 漫画
マンガからリアルへ広がる 『アオアシ』が切り拓く新境地
保手濱彰人 キャラアート 代表取締役会長
×荻野克展 小学館『ビッグコミックオリジナル』編集部 副編集長
×今野真吾 小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』編集部 デスク
PART 8 キャリア形成
ピッチだけでなく社会を俯瞰 “人づくり”に挑む現場の今
編集部
PART 9 サッカーの価値
次の30年へ“リスタート”サッカーの真骨頂を示せ
木村正明 Jリーグ 元専務理事
■WEDGE_OPINION 1
・50年ぶりの異常な円安水準 日銀の硬直政策、見直しの時
早川英男(東京財団政策研究所 主席研究員)
■WEDGE_OPINION 2
・インフラ整備に必要な国防の視点 タブー視せず着手せよ
古谷知之(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
■WEDGE_REPORT 1
・創設60周年で世界も注目 「高専生」が社会で活躍するには
堀川晃菜(サイエンスライター、科学コミュニケーター)
■WEDGE_REPORT 2
・もはや「西側の兵器工場」 韓国防衛産業が好調な理由
伊藤弘太郎(キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員)
増永真悟(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)
■連載
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:CO2の排出量を減らすには? (佐々木周作)
・新しい原点回帰:街に潤いを与える神戸「100BAN高砂ビル」の大変身(磯山友幸)
・インテリジェンス・マインド:幾多の危機から国を守ったイングランドの“凄腕”宰相(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『石坂洋次郎の逆襲』 三浦雅士(筒井清忠)
・天才たちの雑談:アインシュタインに限界はある? 宇宙の謎に挑む人類
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:山県有朋の死から100年 明治日本は何を目指したのか(小山俊樹)
・MANGAの道は世界に通ず:「型を学んで打ち破る」 成熟市場に必要な概念(保手濱彰人)
・時代をひらく新刊ガイド:『アトランティス=ムーの系譜学』 庄子大亮(稲泉 連)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
「さらばリーマン」および「Letter 未来の日本へ」は休載させて頂きます。
■【特集】歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない
防衛費倍増の前にすべきこと
安全保障と言えば、真っ先に「軍事」を思い浮かべる人が多いであろう。
だが本来は「国を守る」という考え方で、想定し得るさまざまな脅威にいかに対峙するかを指す。
日本人が長年抱いてきた「安全保障観」を、今、見つめ直してみよう。
文・インタビュー 先崎彰容、グラント F・ニューシャム、冷泉彰彦、篠田英朗、佐藤 謙、大澤 淳、古谷知之、千々和泰明、藤城 眞、編集部
CHRONOLOGY:重くのしかかった「戦後」 日本人は殻を破れるか
編集部
Part 1:安全保障は「究極の生活インフラ」 今こそ必要な強い司令塔
先崎彰容(日本大学危機管理学部 教授)
Part 2:青息吐息の防衛産業 「安保の基盤」の崩壊を座視するな
編集部
Part 3:元海兵隊大佐から日本へ 「戦うための準備はできているか」
グラント F・ニューシャム(元海兵隊大佐・日本戦略研究フォーラム上席研究員)
Part 4:科学こそ安全保障の基盤 競争力維持に必要なこと
編集部
Part 5:基礎研究に巨費を投じる米国 進む軍学連携と人材多様化
冷泉彰彦(作家・ジャーナリスト)
COLUMN 1:軍事から生まれた私たちのテクノロジー
編集部
Part 6:二枚舌構造はもはや限界 日本国憲法の本来の精神とは
篠田英朗(東京外国語大学大学院総合国際学研究院 教授)
Part 7:軍事研究反対を貫く学術会議 国から「真の」独立果たす時
編集部
Part 8:激化するサイバー戦に無力の日本 法と体制整備を急げ
佐藤 謙(中曽根康弘世界平和研究所 顧問) 大澤 淳(中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員)
INTERVIEW:「新しい戦い方」の脅威 第4の戦闘空間に産官学軍で備えよ
古谷知之(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
Part 9:戦後日本の「線引き」と「しばり」 今こそ夢から目覚める時
千々和泰明(防衛省防衛研究所戦史研究センター安全保障政策史研究室 主任研究官)
COLUMN 2:防衛費増へのギアチェンジには国民と正面から対話を
藤城 眞(SOMPOホールディングス 顧問)
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・「子育て支援」や「女性活躍」を“理念”や“主観”だけで語るな
Part 1:少子化対策は将来への「投資」 エビデンスに基づいた政策を
山口慎太郎(東京大学大学院経済学研究科 教授)
Part 2:日本に蔓延る女性差別意識 「女性活躍」を名ばかりにするな
奈良岡聰智(京都大学公共政策大学院 教授)
■WEDGE_OPINION 1
・メディアが煽る“食料危機” 本当の危機は国内農政の愚行
山下一仁(キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹)
■WEDGE_OPINION 2
・米国発・新経済圏構想IPEFに日本はこう向き合え
渡邊頼純(関西国際大学国際コミュニケーション学部長・教授)
■WEDGE_REPORT 1
・「残コン」問題を放置すれば違反の生コン利用は再び起きる
編集部
■WEDGE_REPORT 2
・普及進まぬリフィル処方箋 立ちはだかる“壁”を越えるには
編集部
■COLUMN 1
・薬を渡すだけじゃない 野菜で繋がる新しい薬局のカタチ
編集部
■COLUMN 2
・対策強化が必須の経済安保 経営者に必要なバランス感覚
山田敏弘(国際ジャーナリスト)
■連載
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:投票率を上げるには? (佐々木周作)
・MANGAの道は世界に通ず:『ドラゴンボール』 長期連載に見る、価値観の変遷(保手濱彰人)
・各駅短歌:教室(穂村 弘)
・新しい原点回帰:「楽しみ方を広げる」 それが崎陽軒の変わらない原点(磯山友幸)
・インテリジェンス・マインド:露の侵攻で新局面を迎えたインテリジェンス戦争(後篇)(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『陸軍中野学校 「秘密工作員」養成機関の実像』 山本武利(筒井清忠)
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:破壊された国際秩序 戦間期の欧州はいかに再建したのか(藤山一樹)
・時代をひらく新刊ガイド:『プリズン・サークル』 坂上 香(稲泉 連)
・さらばリーマン:“見分ける”センスを写真で磨き障がい者アートで道を拓く
常住和弘さん(ウィンドベル代表取締役)(溝口 敦)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
■【特集】広がる恐怖 果てしない悲しみ
プーチンによる戦争に 世界は決して屈しない
ロシアのウクライナ侵攻は長期戦の様相を呈し始め、ロシア軍による市民の虐殺も明らかになった。日本を含めた世界はロシアとの対峙を覚悟し、経済制裁をいっそう強めつつある。
もはや「戦前」には戻れない。安全保障、エネルギー、経済……不可逆の変化と向き合わねばならない。これ以上、戦火を広げないために、世界は、そして日本は何をすべきなのか。
文・ジェイムズ・スタヴリディス、小泉 悠、小谷哲男、神保 謙、マチケナイテ・ヴィダ、小山 堅、山本隆三、倉都康行、吉村慎司、山田敏弘、桑原響子、小谷 賢、大澤 淳、佐藤卓己、細谷雄一、編集部
Part 1:元NATO軍最高司令官に聞く 世界の行方と日本の役割
ジェイムズ・スタヴリディス(元NATO欧州連合軍 最高司令官)
Part 2:“プーチンの戦争”の先にはどんな「出口」が待っているのか?
小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター 専任講師)
Part 3:ロシアの行動を注視する中国 日本の安全保障「再構築」を
小谷哲男(明海大学外国語学部 教授)
Part 4:日米で「核の傘」信頼性強化を 立ち止まっている猶予はない
神保 謙(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
Part 5:東欧が見てきたロシアの本性 “最前線”の日本は何を学ぶか
マチケナイテ・ヴィダ(国際大学大学院国際関係学研究科 講師)
Part 6:一変したエネルギー安全保障 危惧される「石油危機」の再来
小山 堅(日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員)
Part 7:脱ロシアで足並み揃わぬEU エネルギー調達の要諦とは
山本隆三(常葉大学 名誉教授)
Part 8:「戦争と制裁」で視界不良は長期化 世界はインフレの時代へ
倉都康行(RPテック代表取締役/国際資本システム研究所長)
Column:輸出入停止、撤退・・・・・・ 北海道・ロシア交流は厳冬へ
吉村慎司(北海道国際交流・協力総合センター 客員研究員/北海道建設新聞 記者)
Part 9:座談会
「明日は我が身」のハイブリッド戦 日本も平時から備えよ
山田敏弘(国際ジャーナリスト) ×桑原響子(日本国際問題研究所 研究員)
×小谷 賢(日本大学危機管理学部 教授)×大澤 淳(中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員)
Part 10:真実分からぬ報道のジレンマ「あいまいさ」に耐える力を
佐藤卓己(京都大学大学院教育学研究科 教授)
Part 11:1918⇌20XX 歴史は繰り返す
失敗した英国の宥和政策 現代と重なる第二次大戦前夜
細谷雄一(慶應義塾大学法学部 教授)
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・日本第一主義の「コロナ鎖国」 これでは世界から見放される
Part 1:日本離れは予想以上 水際対策の“負の影響”を直視せよ
山岸敬和(南山大学国際教養学部 教授)
Part 2:“金の卵”をどう育てるか 「開国」後に問われる日本の真価
筒井清輝(米スタンフォード大学社会学部 教授、アジア太平洋研究センタージャパンプログラム 所長)
■WEDGE_OPINION 1
・五・一五事件から90年 「若者の反乱」から今考えること
小山俊樹(帝京大学文学部 教授)
■WEDGE_OPINION 2
・AI・デジタル時代だからこそ人間が持つ「熟考力」を磨け
栗原 聡(慶應義塾大学理工学部 教授)
■WEDGE_REPORT 1
・海外展開が困難に? 中国企業が抱える大きな難題
高口康太(ジャーナリスト)
■WEDGE_REPORT 2
・高齢者の“生きる力”を引き出す 住民が主役の「地域包括ケア」
編集部
■POINT_OF_VIEW
・危機に瀕する「世界のパンかご」 日本の食料安保確立は急務
本間正義(アジア成長研究所 特別教授、東京大学名誉教授)
■連載
・【最終回】社会の「困った」に寄り添う行動経済学: ナッジの効果が小さくなって困った(佐々木周作)
・新しい原点回帰:飛騨高山で人と人を結ぶ 出会いの創生が不動産業の原点(磯山友幸)
・MANGAの道は世界に通ず: 『ヒストリエ』から学ぶ 戦略思考とメタ認知(保手濱彰人)
・近現代史ブックレビュー:『ブラッドランド 上・下』ティモシー・スナイダー(筒井清忠)
・インテリジェンス・マインド:危機に瀕して強化された日本のインテリジェンス組織(小谷 賢)
・知られざる高専の世界:「泡」で感染症を退治! 世界に目を向け技術で挑む(佐世保工業高等専門学校)(堀川晃菜)
・時代をひらく新刊ガイド:『水納島再訪』 橋本倫史(稲泉 連)
・さらばリーマン:故郷の茅野で育んだ浄水技術 福島の未来を救う可能性も
佐藤匡也さん(オーセンアライアンス代表取締役)(溝口 敦)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●世界の記述
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
上場企業3700社の社外取「全9400人」を報酬や業績などを徹底評価した本邦初の実名ランキングを大公開します。社外取締役は“最”上級国民ーー。社外取は今や大企業のトップ人事を左右する重要な存在で、ガバナンス改革の主役です。しかし、その実態は異なります。「お飾りでも高収入」や女性や外国人の“数合わせ”、2〜3社兼務で数千万円の高報酬がざらで、お気楽な特権階級なのです。社外取「9400人」の報酬や兼務数、業績などで徹底評価して序列化し、ダイヤモンド・オンラインで全9400人の実名を公開。週刊ダイヤモンドでは、中でも「超大物」のトップ550の実名を公表します。ほかに、報酬額や年齢、取締役会への出席率などを基にした社外取「ベスト&ワースト」も紹介します。全9大ランキングでは、サボりまくりの元早大総長や大赤字でも2500万円もの報酬をもらう商社元首脳なども登場。社外取の呆れた実態を浮き彫りにします。日産自動車やみずほフィナンシャルグループ、トヨタ自動車、東芝など日本を代表する名門企業を舞台にした社外取が絡んだドタバタ劇にも焦点をあてます。企業の命運を社外取が握るということは、「社外取が腐れば会社も腐る!」のです。あなたの会社は大丈夫?企業関係者のみならず、投資家や株主も必読の【社外取特集の決定版】です。【特集】社外取締役上場3700社・9400人の序列「Prologue」日本の社外取締役がバブル化本邦初! 上場3700社9400人の社外取締役をランキング「Part 1」堕ちた名門企業自己保身とお手盛りガバナンスの実態 日産社外取3人組が阻む改革みずほ社外取がトップ選定で漏らした本音 「また興銀か、まずいな」2社兼務でくすぶる「利益相反」リスク トヨタ社外取が日立に軸足?経営陣が暴走繰り返す根深い「持病」 東芝が株主派社外取を籠絡?山口FG異例のトップ解任劇の引き金 前会長vs大物社外取の大激論(Interview)ロナルド・ギルソン●スタンフォード大学名誉教授総本山・東証の「ガバガバ」ガバナンス 大物社外取も改革どん詰まり「Part 2」社外取締役ベスト&ワースト社外取・報酬ランキング上位50人 トップは9000万円!社外取「株主総会で不信任」ワースト50 メガバンク重鎮が上位入り社外取「取締役会出席率」ワースト55 元早大総長、上位に入る社外取「高齢&長期在任」ランキング 最高齢はなんと99歳!赤字・解散価値割れ企業 それでも高報酬な社外取80社227人「Part 3」社外取で読み解く名門財閥ポスト「持ち合い」に見る結束と序列 三菱・三井・住友の社外取図解社外取締役”指定席”撤廃の真相 キリンが「脱・三菱」「Part 4」混迷の企業ガバナンス キーマン直撃社外取締役「5社兼務」で日本一! ”大モテ”社外取を直撃!東芝、東レ、曙ブレーキで検証 「学者社外取」は役立つのか「『お飾り』なんかじゃない!」 現役の女性社外取が大反論(Interview)松田千恵子●東京都立大学大学院経営学研究科教授泥沼闘争が問う”追認”社外取の罪 親子上場企業vs物言う株主「Part 5」社外取ランキング完全版社外監査役・報酬ランキング上位100 トップは4700万円!【特集2】神宮外苑再開発のウラ都心開発、最後のフロンティア【News】(Close Up)欧米に迫るスタグフレーションの影 物価抑制に景気の犠牲不可避(Close Up)役員報酬を決める財務指標で最下位に 武田薬品、高額報酬の行方(オフの役員)掬川正純●ライオン代表取締役社長執行役員最高経営責任者【ウォール・ストリート・ジャーナル発】FRBが崩壊させた「何でもバブル」ビットコインの価値に暗雲、規制強化ほぼ確実「政策マーケットラボ」「良い円安 悪い円安」よりも深めるべきは「政策コスト」論森田長太郎●SMBC日興証券チーフ金利ストラテジスト「Data」(数字は語る)90.7% 「事業戦略上必要なIT人材の量が不足している」と回答した企業(事業会社)の割合●榎並利博【ダイヤモンド・オンライン発】警備員が見た「仕事ができない人」3つの共通点、何気ない態度で即バレ、他
●嵐の二宮和也さんがの表紙に登場!
[カラーグラビア&インタビュー/撮影は蜷川実花]
嵐の二宮和也さんがAERAの表紙に登場します。実在の写真家役で主演した映画「浅田家!」の公開を控え、この映画との縁、作中で撮影した家族のコスプレ写真へのこだわり、自身の役作りなどについて語ったインタビューも掲載しています。
まもなく公開される映画「浅田家!」に出演する嵐の二宮和也さんを表紙に起用しました。いつも通り、リラックスした表情でスタジオに現れた二宮さんがインタビューで明かしたのは、この作品の中野量太監督と自身を結びつけた不思議な縁。ある失敗に自分の体験を重ね合わせて書いた1通の手紙が、監督とのやりとりのきっかけになり、この作品のオファーに結びついたというエピソードには、二宮さんの人との向き合い方が投影されています。
撮影中は、「監督がやりたいこと、見たい映像をどれだけ精度をあげて具現化していけるか」がテーマだったと話す二宮さん。コスプレ家族写真を撮影するシーンでは、「こういうのは再現度が上がれば上がるほど、みんなの熱や一体感も上がっていくので、細かく頑張りました」。そして、自分は役作りをして役に近づいていくのではなく、役を自分に引き寄せて演じている、と自己分析。うまくいかないときは誰かが励ましてくれるのか、という問いには「相談って、誰にもしないんですよ」と言い切り、こう続けました。「誰かのアドバイスみたいなものを真剣に聞くとしたら、それは嵐のほかの4人だけでしょうね」。理由はぜひ、カラーグラビアとともに本誌でごらんください。
●巻頭特集は「藤井聡太二冠で激変 天才棋士の思考と『最善』の選び方」
この号の巻頭特集は、「藤井聡太二冠で激変 天才棋士の思考と『最善』の選び方」。
藤井二冠の存在が牽引する空前の将棋ブームの中で、棋士たちの思考も変化しています。天才とも称されるトップ棋士たちの能力はどのように磨かれ、どのように高まっていくのか。藤井二冠はもちろん、日々棋士たちが繰り返す「最善を選び出す」という行為を軸に、彼らの思考を読み解きます。さらに、将棋界に特有の、対局後に行われる「感想戦」にも注目。自ら負けを認め、直後に対戦相手とさらなる「最善」を探り合う行為が、「人間力」を高めていくプロセスをレポートしました。9月22日に5戦目でついに藤井二冠を破り、「復活」を感じさせた羽生善治九段の強さも分析しています。
●ベネチア銀獅子賞の黒沢清監督と高橋一生さんの対談も掲載
映画「スパイの妻」でベネチア国際映画祭で監督賞にあたる「銀獅子賞」を受賞したばかりの黒沢清監督と主役の一人、高橋一生さんが「日本映画の底力を感じた」という撮影現場を振り返る対談も掲載しています。
脚本も自ら担当した黒沢監督が、撮影2日目に高橋さんが台本何ページにもわたる長いセリフのシーンを演じる姿を見てやっと自分が描いた人物の本質がわかったと告白すれば、高橋さんは、黒沢監督が醸し出す「柔和な緊張感」が現場を充実させ、自らも集中でき、それがベネチアでも伝わってうれしい、と思いを吐露。互いへのリスペクトにあふれた対談となりました。
ほかにも、
●秋篠宮妃紀子さま「皇嗣妃」2年目の進化
●「あーん」ができない子どもたち
●キッチンカーで世界を食べる 海南鶏飯、ひよこ豆のコロッケ……
●トイレ・キッチン・ベッド付き避難所が世界の常識
●飯舘村 移住101人×帰還者×避難者の新しい村作り
●菅政権「看板政策」への期待と不信 不妊治療保険適用、携帯電話料金値下げ……
●池田大作研究 世界宗教への道を追う 連載第38回 「逆風の中で750万世帯」
などの記事を掲載しています。
肺の線維化を中心に疾患分類が見直された、
間質性肺疾患の最新の研究成果と治療について解説!
●間質性肺疾患に関する研究は、主に形態学による疾患分類が中心となり、治療に結びつき、患者に恩恵を与える成果は得られない時代が長く続いた。
●しかし、基礎研究の進歩により、「慢性炎症によって線維化が起こる」とする概念から「繰り返す肺胞上皮細胞の障害によって、特定の素因を持ったホストでは、その修復過程で線維化が起こる」とする概念への転換が起こった。
●診療においては、肺の線維化を軸とした疾患分類の見直しが行われ、各ガイドラインが整備されつつある。本特集では、このパラダイムシフトをもたらした肺の線維化に関して、最新の研究成果と治療について解説している。
【目次】
研究
1.CD4陽性T細胞と肺の線維化
2.疾患特異的マクロファージの機能的多様性
3.細胞多様性と肺線維症
4.特発性肺線維症における上皮細胞、線維芽細胞老化の役割
5.肺の組織幹細胞から考える肺疾患
6.ヒトiPS細胞由来肺胞オルガノイド技術を基盤とした間質性肺炎への橋渡し研究
7.新規動物モデルを用いた肺線維症の発症機構の解明
8.薬剤による間質性肺炎・肺線維症とマイクロRNA
診療
9.間質性肺疾患のレジストリー研究とMDD診断─現状と課題
10.『特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022』(改訂第4版)のポイント
11.過敏性肺炎─国際診断ガイドラインとわが国の診療指針
12.『膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針』の今後
13.間質性肺疾患における呼吸リハビリテーション
14.間質性肺疾患における緩和医療
15.間質性肺疾患合併肺がんの診療
【注目されるびまん性肺疾患】
16.Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)
17.肺胞蛋白症
18.Birt-Hogg-Dube症候群(BHDS)─肺嚢胞・気胸を中心に
・神経経済学は“ヒトの脳が価値を評価する仕組み”を問う学問である。日本ではまだまだなじみの低いニューロエコノミクス(神経経済学)であるが、2000年初頭のアメリカで産声を上げた。
・われわれヒトの脳は意識的に、または無意識的に物事の良しあしを判断して行動を決めることを繰り返すので、ほぼすべての日常行動が神経経済学の研究対象である。
・現在、価値観を生み出す脳の仕組みの理解が徐々に進みつつある。その知見を心の病の理解へ適用する臨床的な試みや、福祉政策の立案にいかそうとする公共的な試みもあり、研究が今後も発展していくものと考えられる。
■ニューロエコノミクス(神経経済学)とは何か?--ヒトの価値観が生まれる脳の仕組みの理解とその先の未来
・はじめに
・神経科学的手法を用いた幸福度測定への批判的検討
〔key word〕幸福度測定、スティグリッツレポート、幸福の経済学
・社会科学における実証研究の展開ーー行動経済学を例として
〔key word〕行動経済学、実験社会科学、ニューロエコノミクス
・計算論的アプローチによる強迫症のメカニズム解明
〔key word〕強迫症、計算論モデル、計算論的精神医学、強化学習、セロトニン
・精神医学と神経経済学ーー計算論的精神医学
〔key word〕精神医学、神経経済学、意思決定
・意思決定の神経基盤解明のための行動課題の開発
〔key word〕強化学習、行動課題、パラメータ推定、精神疾患
・ヒト神経経済学ーー他者との駆け引きを支える脳の仕組み
〔key word〕ゲーム理論、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、経頭蓋磁気刺激法(TMS)、数理モデル、社会神経科学
・単一行動の神経経済学ーーサルの神経・分子基盤
〔key word〕意欲、報酬価値、サル、ドーパミン、セロトニン
・霊長類の行動進化と神経経済学ーー線条体とドパミンの多元的価値表現
〔key word〕線条体、ドパミン、報酬予測誤差、蛍光ドパミンバイオセンサー、マカクザル
・科学の方法的哲学と潜在能力アプローチ
〔key word〕潜在能力アプローチ、外出機能、利用能力、グループ
・脳機能イメージングによる効用の個人間比較と再分配政策への応用
〔key word〕効用、制度設計、再分配、政策評価、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)
●TOPICS 病理学
・中皮腫瘍病理診断のパラダイムシフト
●連載 臨床医のための微生物学講座(8)
・腸球菌
〔key word〕腸球菌、院内感染症、バンコマイシン耐性、VRE、伝達性プラスミド
●連載 緩和医療のアップデート(3)
・がん疼痛治療ーーこの30年余で何が変わったか?
〔key word〕オピオイド鎮痛薬、非オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬、放射線治療、骨転移
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(9)
・死亡診断1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
頻度が高いのに日常診療で見逃されている疾患が、実は多いように感じています。本特集では、「この疾患の患者さんは、実はたくさんいるのではないだろうか」という10疾患を厳選しました。そして「その診断では右に出る者はいないだろう」という優れた専門医または総合診療医に、「こんな点に着目すれば診断の見落としが少なくなる」、診断のコツについて語っていただきます。
▼本特集について頻度が高いのに日常診療で見逃されている疾患が、実は多いように感じています。本特集では、「この疾患の患者さんは、実はたくさんいるのではないだろうか」という10疾患を厳選しました。そして「その診断では右に出る者はいないだろう」という優れた専門医または総合診療医に、「こんな点に着目すれば診断の見落としが少なくなる」、診断のコツについて語っていただきます。企画:山中 克郎(諏訪中央病院内科総合診療部)
■総論
診断について 私たちはどうして見逃してしまうのか?
山中 克郎
■各論
(1)「なんで俺はここにいるんだ?」と繰り返す男性
佐藤 泰吾
(2)ダメだ、自分の名前が書けない
土肥 栄祐
(3)数カ月続く、頭痛と肩こり
木村 勝智
(4)持続する胸痛……さあ、どうする?
神宮司 成弘
(5)好酸球増多の原因は何だ?
若林 禎正
(6)人生最悪の頭痛だが……
山本 舜悟
(7)治療後も食思不振が続く
谷 直樹
(8)めまい、集中力の低下の原因は?
岡田 定
(9)あちこち痛い
徳永 健一郎・萩野 昇
(10)本当にCrohn病なのか?
國松 淳和
ONE MORE GM
●Editorial
洪庵のたいまつ
山中 克郎
●What's your diagnosis?・153
キザなしんどさ
夜久 愛・辻野 絵美・石丸 裕康・八田 和大
●みるトレ
Case 92
忽那 賢志
●憧れのジェネラリストが語る「努力はこうして実を結ぶ!」・9
努力はこうして実を結ぶ<BR・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
家庭医/プライマリ・ケア医のための総合誌【主な項目】
(特 集)
■特別座談会
手強いコモンディジーズに対する総合診療医と漢方医の視点(齊藤裕之,小田浩之,吉永 亮,土倉潤一郎)
■総合診療医から漢方医へのコンサルテーション
case1:胸部 X 線で異常がない 2〜3 週間続く咳嗽のアプローチ
総合診療パート(宮阪 英)
漢方パート(土倉潤一郎)
case2:耳鼻科で喉頭ファイバーを施行してもらっても異常所見のない喉頭違和感
総合診療パート(松下 明)
漢方パート(村井政史)
case3:食欲不振
総合診療パート(久保川 賢)
漢方パート(永田 豊)
case4:検査で異常所見がみつからない腹痛,慢性下痢
総合診療パート(松枝 啓)
漢方パート(村井政史)
case5:小学生の繰り返す腹痛
総合診療パート(久我修二)
漢方パート(上田晃三)
case6:腰椎 MRI で異常がない下肢のしびれのアプローチ
総合診療パート(岡村知直,他)
漢方パート(吉永 亮)
case7:高齢者の下腿浮腫のアプローチ
総合診療パート(高岸勝繁)
漢方パート(吉永 亮)
case8:更年期の女性,四肢末端の冷え
総合診療パート(中山久仁子)
漢方パート(矢野博美)
case9:高齢者の慢性めまい症
総合診療パート(重島祐介)
漢方パート(井上博喜)
case10:高齢女性の倦怠感
総合診療パート(井村 洋)
漢方パート(井上博喜)
case11:妊娠計画のある若い女性の頭痛
総合診療パート(山下洋充,他)
漢方パート(前田ひろみ)
case12:妊娠をしたい女性のイライラ感,不眠
総合診療パート(飯田智子,他)
漢方パート(土倉潤一郎)
ほか
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新入社員の小笠原は、営業部に配属されてからの半年間、売上げゼロのダメ営業マンだった。自信をなくした彼は、朝礼のあと伏魔殿のような喫茶店に逃げ込み、夕方までの時間をやり過ごす毎日。そんなある日、全身からオーラを放つスーパー営業マン紙谷と出会う。紙谷は二冊のバインダーを巧に操り、瞬く間にお客様をイエスへと導いていた。まるで魔法に掛かったかのように喜ぶお客様の姿を目の当たりにした彼は、スーパー営業マン紙谷に頼み込み、営業についてのレクチャーを受けることになる。そして、一ヶ月半に渡る早朝六時からの実践レクチャーが始まった。紙谷は本物の魔法使いの如く、ダメ営業マンの小笠原に十一個の魔法を伝授する。本当の営業を知った小笠原は、瞬く間にトップ営業マンへと成長していた。しかし、最後の魔法、十二個目を伝えないまま紙谷は小笠原の前から忽然と姿を消す。紙谷の身に何が起こったのか。ダメ営業マンだった小笠原の、「成長」と「トップ営業マンへの道程」をリアルに描いた営業サクセスストーリー、ついに完成。
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