刑事だった父は、本当に冤罪を生んだのかー。京都府警捜査一課の川上祐介は、妻を殺したと自白しながら、黙秘に転じた被疑者に手を焼いていた。そこへ、京都地検から「不起訴」の連絡が届く。それを決めた担当検事は、父が違法捜査を疑われて失職した際に別の家の養子となった弟の真佐人だった。不起訴に怒る祐介に、真佐人は意外な一言を返す。刑事と検事の信念がぶつかる連作ミステリー。文庫書き下ろし。
女の子が心やさしく、賢く、そして幸せになるために、父親は何をすればいいのか?教育現場への豊富な取材経験を持つ著者が、60のアドバイスを送る。娘が聴いている音楽を聴こう、「許す」ことを教えよう、娘の風下に立たない、大人の社交場にどんどん連れ出そう…。娘とのコミュニケーションの取り方、能力の引き出し方など、誰もがすぐに実践できるコツが満載の一冊!文庫書き下ろし。
日日是好日。良い一日と悪い一日。それを決めるのは、自分の思い込み。平常心をたもって、毎日がかけがえのない一日。
のちに「稀代の謀将」「表裏比興の者」と呼ばれる武将の、若き日の純粋で清冽な姿とはー。真田幸隆の三男として生まれ、わずか七歳で武田家の人質となった源五郎(真田昌幸)。彼はその才を武田晴信(信玄)に見出され、その弟・信繁からも目を掛けられるようになっていた。しかし初陣となる川中島の合戦は、昌幸の想像を遙かに超える壮絶なものであった…。昌幸の生涯を渾身の筆致で描く感動の歴史巨編。
いったい何を、どれほど失えば、この身は一人前の武士になれるというのでありましょうやー武田信玄から「わが両眼の如き」とまで信頼されるようになった昌幸は、北條綱成、本多忠勝ら名だたる武将たちと槍を合わせ、功を挙げていく。しかし突然の信玄の死により、情勢は一変。そして織田軍との、運命の長篠の合戦が迫りつつあった…。かつてない激闘の中、昌幸が慟哭とともに得た覚悟と信念とは。
大手電機メーカーをある事情で退職したエンジニア・野口陽子は、存続が危ぶまれる東北の三流大学に非常勤講師として招かれた。彼女に課せられた使命は「ソーラーカー」を作り、レースに出て大学の知名度を上げること。しかし集まった学生は落ちこぼればかりで資金も技術も足りない。一流大学や大企業チームとの圧倒的実力差、そして震災…。あらゆる逆境を跳ね返すべく、彼女たちの挑戦が始まった。
世界から「奇跡」と称された高度経済成長を成し遂げ、やがてバブルの崩壊から「失われた二十年」といわれるほどのデフレ不況に落ち込んだ日本。なぜわれわれは、かくも成功し、そしてかくも失敗したのか…。この日本経済の歩みの要因分析について、いま、あまりに広く「間違いだらけの常識、思い出み」が流布している。本書では、それらの誤謬を、わかりやすい論証で一刀両断。「真相」がシンプルかつ明快に解き明かされていく。まさに、驚きと知的刺激の連続!未来を正しく見通すためにも、ぜひ読んでおきたい、新しい「戦後経済史」の決定版。
大なわとびの練習がはじまった。でも、なわのなかに入るタイミングがつかめない。「なにしてんだよ!はやく入れよ」たいちの大きな声がきこえた。小学校低学年から。
御朱印集めは一期一会の楽しみ。達筆、限定、カラフル、色紙、金泥、御詠歌etc.どんな一枚に出合えるか、寺社巡りの醍醐味です。眺めて楽しい集めたくなる全国選りすぐりの美しい・珍しい御朱印。
麻雀は東南西北の順番で回っていて、勝っても負けてもまた自分に返ってくればいいという感覚で打つものだという。点では考えないのだ。感情も同じで、円を描くように変化していくもの。プラスはいずれマイナスに、マイナスもいずれプラスに変わる。どちらも受け入れることが強くなる極意である。バランスをとるコツ、力を発揮する方法など、勝負の世界で培われた含蓄ある言葉でじっくり語る一冊。
大切な人に贈りたい空の写真詩集。美しく生きよう。優しい時間を生きよう。つながっている、この空の下で。
学力が伸びるために必要な3つの要素、永野式記憶法、中学生からのノート術、教科別勉強法…東大卒の人気塾塾長が勉強ができるようになるコツを大公開!
教師が語りかけても沈黙を続ける学生たち。街には無意味な放送や看板が氾濫する。なぜ私たちは正面から向き合う「対話」を避けるのか?無意味で暴力的な言葉の氾濫に耐えているのか?著者は、日本的な優しさこそが「対話」を妨げていると指摘。誰も傷つけずに語ることの虚しさを訴える。風通しのよい社会を願い日本人の精神風土の深層に迫る。
どこにでもいる凡庸な中学生ユウトはある日、マキちゃんと名乗る謎の少女と出会う。「何を願うのー?」突如モノクロに変化した世界の中で少女は少年に問いかける。偶然の出会いにより“リセットボタン”を手にしたユウトは、完璧な人生を築いていこうと画策するのだが…。超人気クリエイター集団衝撃のデビュー作が待望の文庫化!!!
果てしない夢に挑んだ伝説の写真家。アラスカを拠点にして、永遠のいのちを求めつづけた星野道夫。その生涯を、書籍初公開の写真も交えて紹介する。小学校高学年・中学生向け。
「自己責任」の時代だからこそ貧困対策が必要である。個々人の自由の対立、文化や宗教の多様性…マルクスやセンを手掛かりに、新しい時代の「自由」を問う。
えっ!?こんな意味があったの?ぬり絵を楽しみながら開運文様のご利益もわかる!
「G」と「L」、すなわち世界市場で戦う製造業を中心とした「グローバル経済圏の企業=Gの世界」と、国内市場においてヒトがサービスを提供する非製造業を中心とした「ローカル経済圏の企業=Lの世界」。一見、前者の前途には明るい未来が待っており、後者は未来のない産業と思われがちである。しかし、現実はイメージどおりではない。再生のプロフェッショナルが、実体験をベースに、地域企業・経済復活ノウハウを公開し、我が国の持続的再成長の可能性に迫る。
体が不自由なせいで、みんなより多く「ありがとう」と言うことに嫌気がさした十二歳のテオ。そこで、ひとりでできることを増やしさらに、「ありがとう」を「もらった数」をノートに書き留めることに…。2013年フランス最優秀障がい者書籍賞(児童書部門)受賞作。