戦国時代は応仁の乱から始まったといわれているが、実は20年以上前の第6代将軍、足利義教の暗殺から戦乱の端緒は開かれていた!また、長篠の戦いは、馬防柵によって足止めされた武田の騎兵隊の馬が鉄砲の轟音に驚き、自滅したのが真相だった。このように、今までの定説と大きくかけ離れた事実が、戦国時代にはいくつもある。歴史の教科書を鵜呑みにしていては、戦国のリアルな実像はわからない!
お子さんがこれから10歳になる方も、すでになった方も、「10歳」の持つ意味をご存じですか?10歳は成長の大きな節目で、それを境に、子育てのあり方を抜本的に変えなければなりません。子どもが10歳になったらすべきこと、知っておくべき「男女の違い」、お母さんとお父さんの役割など、わが子を「困った大人」にしないためのヒントがつまった一冊。
おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思わぬ過去が明らかになり…(「おくりび」)など、著者入魂の五篇を収録した笑って泣ける超人気シリーズ第十弾。
これだけ科学や医療が発達しても、人体はまだまだ謎だらけ。どんなコンピュータでも敵わない、「生命の営み」の精緻なメカニズムを知れば、きっと自分の身体を“見る目”が変わるはず。本書は、「食べ物をノドに詰まらせるのは人間だけ?」「唇が赤い理由は?」「脳そのものは痛みを感じない?」など、身近な疑問から“人体のふしぎ”をわかりやすく解説します。病気と健康への意識も高まる一冊。
ある大学で「養老さんじゃないですか、もう死んだと思ってました」と話しかけられた著者。「要するにすでに死亡済み。そう思えば気楽なもの」と嘯き、超越した視点で「意識」が支配する現代社会の諸相を見つめる。人工知能が台頭する時代に「コンピュータは吹けば飛ぶようなもの」と語り、平成においては「万物が煮詰まった」と述べ人口や実体経済の限界が見えた時代の生き方を考える。現代の問題は「一般論としての人生と、個々の人生の乖離」と述べ、一般化からこぼれ落ちた個々の生へ眼差しを向ける。現代人の盲点を淡々と衝く一冊。
なぜ、あなたの愛は幸福をもたらさないのか…。どれほど幸せな恋であろうとも、嫉妬や依存、失恋など、様々な要因により一転して苦しいものになってしまう。思うようにならない他者と生きるなか、幸福な愛とは、どうすれば実現が可能なのだろうか。大切なのは「いかに愛されるか」ではなく、「いかに愛するか」を学ぶことであると著者はいう。愛とは能力であり、技術であるというのだ。では、私たちはいかに人を愛するべきなのか。人を愛するというのは、そもそもどういうことなのか。アドラー、フロム、三木清など、多くの賢人たちの智恵を手掛かりに、アドラー研究の第一人者であり、ギリシア哲学を専門とする著者が語る、待望の恋愛論。
悩みつつ生きる知恵。五木流「いい加減」養生法のススメ。
十字軍、モンゴル帝国、応仁の乱…世界が殺戮に明け暮れた“暗黒の中世”において、日本は賢明な道を選んだ。
家での生活や学校での勉強のなかで出合う道具の「もちかた」「つかいかた」を分かりやすく紹介しています。(監修者のことば)
幽霊、不条理、嫉妬…児童文学界の著名作家10人が描く!著者自身が経験したり、見聞きしたりした世にも恐怖の短編アンソロジー。
ある日、生物を研究している博士のところに贈り物が届きました。箱を開けた博士は「これは立派なエビだ」と喜んですぐにそれを食べました。しかし、博士がエビだと思っていたその生き物は、研究に欠かせない貴重な「新種生命体のサンプル」だったのです。博士が心待ちにしていたものは、料理となって自分の胃の中へ消えてしまったのでした。注意深く見ていれば、普通のエビではないことに気づけたかもしれないのに…。(「消えた贈り物」)。9マス×6行の原稿用紙につづられた「#インスタ小説」がついに書籍化!『あたりまえポエム』(講談社)の著者が贈る、世界一短いかもしれない短編小説90話。
街外れにひっそりとたたずむ洋館・ジェイルハウスには、恐ろしい噂があった…。行方不明になってしまった父親をさがしていたぼくは、あやしげな洋館にたどりついた。道中で出会ったお調子もののたけし、博学で冷静なひろし、しっかりものの卓郎、卓郎のおさななじみの美香と一緒に、ジェイルハウスに足を踏み入れることになったんだけど…それは大きなあやまちだったんだ。小学上級から。
あなたは今、何のために頭を使っているだろうか?情報が氾濫するこの時代、知識を詰め込むことに、つい必死になってしまってはいないだろうか。必要なのはむしろ、知識に頼らず、自分の頭で考えることである。本書では、「我流で生きる」「堂々と負ける」など、独創的な発想を生み出す「考える頭」をつくるコツを紹介。思考を鍛える面白さに気づかせてくれる一冊。
差配から住人まで全員が悪党の長屋に引っ越してきた新住人をめぐる騒動(「善人長屋」)、人の縁を取り持つ“結び屋”が出合った、見合い相手に不可解な態度を取る娘の哀しき真実(「まぶたの笑顔」)、つらいお店奉公に耐えかねた幼い丁稚に、大旦那さまが聞かせた不思議な話(「首吊り御本尊」)など、書籍未収録作品や書き下ろし作品を加えた時代小説アンソロジー。ほろ苦くも心を揺さぶる珠玉の六作を収録。
あるマンション建設予定地に、なぜか異常なほど雑草が生い茂る理由を教えてーそんな相談を受けた京都府立植物園の新米職員の神苗健は、「植物の探偵」こと「なごみ植物店」の店員・和久井実菜にその解明を依頼するのだが…。怪しげなカフェが売り出す「晴明の愛でた桔梗」とは何か?角倉了以が茶会であえて使った「禁じられた花」の正体とは?心温まる連作ミステリー第二弾。
「美」は魔物ー。たかむら画廊の青年専務・篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが…。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。