二人はあの小6の夏以来会っていないが、マリンから届く手紙は、啓介の心の支えになっている。高校生になった啓介は、ちはるのことが気になりはじめるが、どうしてもマリンのことが頭から離れない。そんな優柔不断な啓介に、ついに転機が訪れる…。家族や友だちとの距離感。異性に対する想い。10代ならではの複雑な心の機微を描いた青春ストーリー。甘くて、ほろ苦い。そして、さわやかな読後感。
MBS「ちちんぷいぷい」南極文通ものがたりから生まれた絵本。お仕事いそがしいおとうさんに…
たった一人の写真部に所属する高校生・石見虹郎ー通称「石ころ」は、うまくクラスに馴染めず孤独な学校生活を送っていた。そんなある日、ひょんなことから知り合ったのが、クラスメイトの最上律。教室ではあまり見かけないくせに、明るく前向きな彼女と接するうちに、灰色だった石ころの世界は鮮やかに彩られていく。しかし快活に振る舞う律には、誰にも言えない秘密があって…。二人のせつない初恋を描いた感涙必至のデビュー作!新進気鋭の作家が描く、まったく新しい恋愛小説!
僕は、高額商品が飛ぶように売れる瞬間をみてオイシイ商売だと思った。
今日は、水曜日。レオおじさんが、ぼくの家にやってくる。そして、ぼうけん話を語ってくれる。でも、兄さんは、それは「ホラだ!」「うそだ!」って、いう。でもぼくは、全部ほんとの話だって、しんじている。レオおじさんのふしぎな大ぼうけん話、はじまり、はじまり!小学校低〜中学年。
本書の原題“LOVED TO BITS”とは、「(どんなにボロボロになっても)だいすき」という表現です。幼いころから大切にしているぬいぐるみ、寝るときに手ばなすことのできなかったタオル、着古したTシャツ…。時間の経過とともに色や形が変わっても愛着は増すばかり。そのような経験は、だれにでもあるのではないでしょうか。作家テリーサ・ヒーピーの幼少期の体験から生まれた心あたたまる物語。
いいなあ、くるま。ぼくにもくるまがあったなら…。男の子の夢を、みーんな叶えてくれちゃうくるま!-。
オメガであるがゆえに両親から敬遠され、高校生で一人暮らしの遙。そんな遙の目下の悩みは、ストーカー被害に遭っていること。それを5才下の弟・都に知られると、遥に懐いている都はボディーガードをすると言ってきた。助っ人として連れてきたのは、地元名士の子息でアルファの少年・嗣英。出会い頭に「俺と付き合わない?」と迫られびっくりするが、小学生なのに大人びていて甘い匂いがする嗣英に遥はどきどきさせられて…!?
ぼくたちは、自分のいちばんいいところを隠しながらでないと日々を生きられない世界に住んでいるー。スペインの人気ブロガーが書いた若いLGBTの声にもとづいた青春小説。スペイン大使館主催ニュースパニッシュブックス選定作品。
しろいしばいぬのおとこのこアポロのたのしいいちにち。きょうはどんなことにであうかな?
明日美は、看護学校に通う女子学生。だけど、学校をやめようかと悩んでいた。そんな明日美が、一人でドライブに出た。つらかったり悲しかったりしたとき、いつもいく場所があった。そこで、少し年下に見える彼と出会った…。「海を見に行きませんか?」明日美は、彼をドライブに誘ってみた。彼を助手席に乗せ、湘南へと向かう。でも、ちっとも楽しくない。彼は、名前も教えてくれない。一言も口をきいてくれない。こんなことなら一人の方がよっぽどまし…。海岸沿いの駐車場で休憩していると、老夫婦が、声をかけてきた。城ケ島まで乗せてって欲しい、と言う。二人でいるより四人の方が気楽になれそう。こうして、4人の小さな旅がはじまった。1泊2日の小旅行…。やがて明日美は、彼が少しずつわかってきた。自閉症が、ちょっとだけわかってきた…。