ひろきは二年生。ひろきにはひとつとししたのまさるがいます。まさるはおとうとなのに、ひろきよりもからだが大きくて、いばっています。ある日、ひろきは「じてんしゃのれんしゅうしよう」とまさるにさそわれますが、ことわります。じてんしゃにのれないのでくやしかったのです。そして、こうえんにいくとき、「おとうとなんていらない」とおもわずつぶやいてしまい、たいへんなことになるのです…。小学1・2年生向き。
富樫くんが家に遊びに来ると、とんでもない事件が発生ー。近所の「かちゃっぺない」カズ坊さんから、朝日に衝撃発言がー。「こねこ、上げます」の貼り紙にねだる朝日。反対する家族ー。破天荒な朝日の父は名探偵!?友だちの島田さんはいい人だがー。亡き母の代わりに西村家を支える夕日には、驚くような秘密がー。北海道・小樽を舞台にした、昭和の風情ただよう、笑いあり涙ありの家族の物語。
自分が地上で最も偉いなんて威張るのは人間だけ。驚くべきは、昆虫たちや、ネコや犬、そして大型動物まで、あらゆる生き物が体現する生き延びるための想像を絶する才能と知恵。その無限の可能性に魅せられた少年は何を考えて成長したのか。渋谷でチョウを追った少年の物語。
マルチーネクは、かわいい元気な男の子。ゆめは、おとうさんのような機関車の運転手になること。はやく大きくなりたくて、「なんだって、できる」ふりをしてしまう…!『もぐらとずぼん』の作者ペチシカの、やさしさあふれる視線につつまれた、小さな男の子の物語。
おにぎりや、おもちやおだんご。牛乳パックで押しずしつくり。米ぬかハンバーグもおいしいぞ。しめナワやワラぞうり、ワラのぬいぐるみもおもしろい。
月が満ちることのない地ベル・エイドのLは、敵方ハラの捕虜となっていた。Lは敵兵に語り聞かせる、ハラの友人ファルドと過ごした森と草原の日々のことを…。学校は閉鎖され、家族を喪くし、少年は兵士になった。素朴で満ち足りた暮らしが大きなものに覆されていく。そのさまをつぶさに苛烈に描き、話題を呼んだ朝日新聞連載の表題作。対となる中編「Kの欠片」を加えて編む。
太平洋戦争末期、敗色濃いフィリピン攻防戦のルソン戦線に投じられた若き一学徒士官が、自らの苛酷な原体験を描いた感動の労作。陸軍航空軍の通信団司令部に勤務する一下級将校として、対米戦のゆくすえを的確に見つめ、第一線の推移を克明に在るがままに捉える。焼土に屍を晒した日本兵、比島住民たちの姿も追った戦場の真実を伝える鎮魂の紙碑。
分子生物学激動期の熱い日々を歯に衣きせず語りつくす。待望の『二重らせん』後日譚。
兄さんの危篤を知り病院へ急ぐ途中、ぼくはトラックに撥ねられてしまった。目を覚ましたぼくがいたのはファンタジーな異世界で、目の前には謎の浮遊型毛玉生物・ルウがいて…。「ルウはご主人の下僕です!そしてご主人は勇者ですぞ!」「…ゆ、勇者?(声に出すと意外と恥ずかしかった!)」勇者の役目ー女神さまを眠りから覚ますため、ルウや道中で出会った“自称”大魔導師など、愉快な仲間を引き連れたぼくの旅路に待ち受けているものはー!?想う強さが願いを叶える、超王道ライトファンタジー開幕!!
「自分の帰る場所がわからない。待っている人など、どこにもいない」兄弟のように育った内田は自殺し、祖母も亡くなった。独り残された義国は高校の寮に入るが、二学期の始業式の日、級友が校舎から転落死し、疑惑の生徒は失踪した。さらに寮でのボヤ騒ぎと名門私立高校を猜疑と恐怖が覆う。生と死、愛と性、友情が複雑に交差した多感な青春を描く学園ミステリー。
ぼくはでかける。ゆめのなかで。ひこうきにのってしらないまちからしらないまちへ。じゆうにいきたいほうにすすむ。NYタイムズ・NY公共図書館絵本賞、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞受賞他、世界中で高い評価を受ける実力派作家がリトグラフで描く最新刊。
いもうととぼくは、だいたい、なかのいいほうだと思う。ところが、いもうとのやつとんでもないことを、やらかした。悪気じゃないのはわかっているけど,ぼくは、おこった、おこった、おこったぞ!妹のいたずらに憤慨したお兄ちゃんが、どうやって自分の気持ちをなだめ、妹を許していったかを、ユーモラスに描いた絵本です。子どもの心の成長の一端を語ってくれます。
勇者として召喚されたぼく、ミカミトオル。とっても強くてとっても美人なセシリア師匠を仲間に加え、ファルディオやルウとともに、ついに女神さまを起こす旅がはじまりました!最初の目的地は“決断の洞窟”。ここで勇者の試練っていうのを受けなきゃいけないらしいんだけど…。「第一問。ちょっぴり太る通路と、うっすらハゲる通路、どちらを通りますか?」『選びがたあい!?』なんて、とっても厳しい選択をさせられる羽目に!?しかも背後からは最強の“魔人”が迫っていてー。