ウイルスは、細胞内に入り込み、完結していたヒトの身体情報を一挙にくつがえす他者である。本書では他者・越境者の受け入れなしにアイデンティティのあり得ない今という時代そのものを他者ウイルスの侵入としてとらえ、エイズの暗喩について考えていく。特に、極微の他者・HIウイルス出現の意味性・象徴性について、日向あき子独自の「社会病理と芸術」という視点から、エイズで逝ったアーチスト、-メイプルソープ(写真家)、ヘリング(画家)、ジャーマン(映画監督)…-の言説、作品をモチーフに解明していく。
国民が待っていた市民派政治家の素顔・人間像に迫る。
エイズとたたかった少女と彼女をささえた人たちとの11年間の愛の物語。小学中級以上むき。
この命尽きるまでエイズと闘う…「死」を考えることは「生」を見つめ考えること。エイズ最前線からの叫び。
現在、最もホットな話題である“性交”指導の是非や“コンドーム”教育のあり方等を探る画期的な書。
エイズ発症の少年を里子に迎え、共に生き、共に闘う「ブリケッラ共同農園」の人達の感動の記録。
最近急激に広まりつつある急進的な性教育や短絡的な「コンドーム教育」と、伝統的な純潔教育のはざまでとまどっている親や教師に、生命尊重の視点に基づく日本独自の第三の性教育を提唱する。
のびやかに、ときには過激に、エイズを越えようとするパワーとアート。
脂肪だらけの現代人“シモフリ人間”への警鐘として話題になった、「サーロインステーキ症候群」の著者である国際的外科医が綴る、心と体にいい話。
エイズの謎を解こうとする医学研究者らの努力と、貧しきインドからエイズ患者救援にニューヨークに出かけるマザー・テレサらの活動を、綾を織るように交錯させながら、そうした人間の営みを壮大なスケールの物語に構築していく。今世紀最後の難題エイズをめぐる壮大な医学ドキュメント。
エイズ・ガン・難病に立ち向かう。光を失った著者が、いま明かす「気」生命エネルギーの真実。
風邪やインフルエンザに似た発熱、強い疲労感や起き上がれないほどの倦怠(けんたい)感、筋肉痛が元気な人を突然襲う。慢性疲労症候群(CFS)とは何か。付録・日米診断基準。
全体小説を構想した戦後文学の旗手、野間宏と『下水道革命』『ゴルフ場亡国論』の著者、山田国広が、蟻地獄と化すハイテク時代を超える道をさし示した熱論。
血友病を背負って生まれ、血液製剤により、理不尽にもエイズに感染。ふたつの苦しみを抱いて、なお失わぬ人生への愛と感動。赤瀬範保が淡々と語る自らの半生。
ブッシュ政権の国内問題を、急増する国民医療費、エイズ、精神病、臓器移植など医療の観点から分析した異色の書。わが国の高齢化問題研究者、医療関係者はもとより米国進出企業にとっても必読の書である。
tRNA、rRNA、mRNAか関与するタンパク質合成系の研究がRNA学の第一の隆盛期ならば、現在のスプライシング、自己スプライシング、リボヌクレアーゼP、ウイロイドやウイルソイドの自己切断するRNAの研究はRNA学の第二の隆盛期といえる。1989年10月、アメリカのコロラド大学のチェックとエール大学のアルトマンは、RNA触媒の発見の業績により1989年度ノーベル化学賞を受賞した。これを機会に、RNA学の新しい展開に一層のはずみがかかるものと思われる。