ペストや天然痘など人類に黒い影を投げかけてきた、いわゆる古典的伝染病は、現代ではほぼ地上から駆逐された。しかし一方では、インフルエンザなどいまなお猛威をふるう感染症も多く、またエイズや在郷軍人病などの新しい感染症や、交通機関の発達、輸血や血液製剤、真空パックなどの文明の発達がもたらす感染症、菌の抗体などで姿を変えた感染症が人間をおびやかしている。本書は、古典的伝染病の現在から、「輸入感染症」や「日和見感染症」など、感染症の今日的問題を幅広い視点から紹介する。
エイズからまもる愛のSEX。医者も厚生省も公表しないエイズの恐怖!日本列島に忍びよる死の影を追い払い、2人の愛をまもるためのマンガ版エイズマル秘情報!
世界中を恐怖の坩堝に巻き込んだAIDS!世紀末の現代になぜ出現したのか?その謎に迫る。ドクターで新進気鋭のジャーナリストでもある筆者が、「ベトナム戦争における“生物兵器”だったのではないか?ペンタゴンの陰謀では」と大胆な推理を展開する迫真のドキュメント!
人間はなぜ病気から逃れられないのか?人類の進化と繁栄にからむ謎。
HIV感染の重みに耐え、ともすれば、崩れそうになりながら日々、懸命に生きる感染者たち。しかし、彼らは一日として思わない日はない。“夢なら醒めて欲しい”と-。
HIV感染告知、両親の離婚、国との闘い、死がすぐそこにあった20年…。最後に見つけたものは勇気と希望。
毎日、健康で過ごせるのは、免疫細胞が病気の原因となる菌やウイルスを撃退しているから。世の中のあらゆる外敵を見分けて幾重にも張り巡らした防衛戦で撃退する免疫システムを知れば知るほど身体の不思議な働きに驚きます。最新の免疫学の成果をもとに、免疫システムの精緻な仕組みを図解します。
本書は、この二〇年、著者がどうエイズ医療とかかわってきたかを記録したものである。
4300万の人口を抱える南アフリカ共和国では、国民の10人の1人がHIVに感染し、毎日多くの人々がエイズで死亡し、またウイルスを他人や自分の子に受け渡している。この国でエイズ禍が広まった背景には、暗い人種差別の歴史、そして「エイズなど存在しない」と頑なに主張するターボ・ムベキ大統領の妄執があった。ムベキはある程度の効果が認められている抗エイズ薬を南アで認可するのを拒み続けているのだ。ズールー族の貧しい家に生まれたンコシもまた、生まれながらにしてHIVに感染していた。幼くして余命いくばくもないと診断された息子に少しでもましな生活をさせたいと願う母は、エイズ患者のホスピス施設を運営していたゲイルにンコシを託す。その日から養母ゲイルとンコシの愛と勇気の日々は始まった。ンコシの学校入学をめぐる騒動、施設の苦しい経済状況、そしてエイズ患者差別撲滅のためのPR活動。チャーミングで健気なンコシは世界中の反エイズ運動のシンボルとなったが、病魔は確実に彼の小さな体を蝕んでいた…。ンコシの魅力にとらわれた一流のジャーナリストが、驚くべき南アのエイズ事情や社会背景も解説しつつ、ンコシの短くも勇気に満ちた生涯を共感豊かに描くノンフィクション。2004-2005年度ロバート・F・ケネディ賞受賞作。
明治44年生まれの著者、渾身の一冊!日本と南アフリカの青年の会話を中心に、エイズ問題の解決を探るドキュメンタリータッチの小説。読者は思い知らされる!貧困がエイズ蔓延の最大の原因であることを…。
目に見えない病原微生物にどう対応すべきか。広まる危険のある新興再興感染症の予防・制圧法を考察する。
現代の“死に至る病”エイズ。世界初の“エイズ治療薬”を発見したのは誰か!?危険を冒し新薬発見に挑んだ日本人研究者を描く迫真のノンフィクション。