おとなの恋の残照ー過去ある50代の男女は幸せになれるのか?!妻は、夫はどんな恋をしているのだろう。それぞれの「恋のあとさき」
ライブ、ダンス、演劇、ミュージカル…舞台芸術を誰もが楽しむことができるように、文化施設や舞台をつくる人々に何ができるのだろう。人々とアートの間の「障害」をなくし、つなぐ、新しい「サービス」の実際がわかる初めてのハンドブック。多様な人々が生きる社会のデザインに向けて。
あの夏、私たちは「家族」だったー。息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、絶縁状態にあった父・孝蔵が認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。そんな中、事故によって記憶を失った少年との出会いが、すべてを変えていく。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は歪ながらも幸せな時を過ごす。しかし、破局の足音が近づいてきて…。ミステリ作家が描く、感動の家族小説。
「異民族に対して敬意と軽蔑の気持ちを抱くことは、人類共通の問題です」。どの民族にも便利な技術として受容される“文明”に対し、個別に異なり、不合理かつ強烈に排他主義になる“文化”の複雑さと危険性を見つめる最終巻。岡本太郎と稲作文明を、梅棹忠夫とソ連崩壊後の世界を、佐原真と日本人のルーツを等、計7人と対話。
音楽プロデューサーの塩原達也はバツイチ独身の五十歳。良き友人となった前妻と、セックスを愉しむ愛人がいたが、「母親の行方を探している」という二十九歳の奈緒と出会い、急速に惹かれる。関係を迫る塩原に対し、彼女の望む性愛の形は変わったものだったが、徐々に甘美な毒にとらわれ、禁断の世界へとー。
日本一ソフトウェアの大人気夜道探索アクションゲーム『夜廻』公式ノベライズ、待望の文庫化!夜の町に消えた愛犬と姉を探すため、幼い少女はひとり闇を彷徨う。
女にはもてるのに人間界にはなじめなかった蛸、七世代前の先祖にひとめぼれする二百歳の女、曽孫の前に突如現れ、放浪の果てに自然神となった曽祖母、男の家から海へと帰る海馬ー。人と、人にあらざる聖なる異類との交情を、説話的な要素と日常のリアリティを融合させて描いた玉手箱のごとき8つの幻想譚。
あの名作は、こんな「家」から生まれた!少女漫画の黄金期である一九七〇年代までにデビューした豪華十二人の漫画家が語る「家」の履歴。家族や仲間たちと過ごした最も私的な空間を語るからこそ見えてきた原体験、あの傑作の舞台裏とは。
十四世紀イタリアのフィレンツェでペストが猛威をふるった時、七人の淑女と三人の紳士が森の館に避難し、毎日交代で面白い物語を話して聞かせることになった。-イタリア・ルネサンス期の巨人が残した世界文学史上不滅の古典に新たな生命を吹きこむ苦心の訳業。本巻には前半の第五日第七話までを収録(第三日、第四日は省略)。
幕府と薩長の武力闘争が避けられぬ緊迫した状況下で、竜馬は卓抜した収拾策を打ち出した。歴史は急旋回を始めた…。幕末の風雲児・坂本竜馬の生涯。
「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」(万葉集)-神ながらということばは“神の本性のままに”という意味である。言挙げとは、いうまでもなく論ずること。神々は論じない。-神道や朱子学はわが国の精神史にいかなる影響を与えたか。日本人の本質を長年にわたって考察してきた著者の深く独自な史観にもとづく歴史評論集。
品川・御殿山にあるお屋敷の庭でかくれんぼをしていた源太郎と花世が、迷い込んだ隣家で遭遇した殺人事件。その背後には、一通の手紙を巡って前御台所を巻き込む複雑な事情があったが、幼い花世が解決の鍵を握っていた。表題作ほか「マンドラゴラ奇聞」「薬研堀の猫」「江戸の節分」など全八篇を収録。大好評人情捕物帳シリーズ。