1969年以降、ささやかながらも壮絶なサヴァイヴァル戦を展開してきた缶コーヒー産業。その栄枯盛衰を20年に及んで採集された空き缶を眺めつつ検証する。自動販売機で埋めつくされた現代日本の日常を軽やかに走り抜ける視線。世界はまだまだおもしろい。
弥生人が奏でた土笛の音色-古墳時代の女王に共通した早世理由-瓦の破片に残された職人家族の苦悩など-歴史の旅に出て、古代人と語らうひとときのロマン。
ミイラ-中国では儒教が拒否し、日本では薬効を受け入れる。それは女性のための血の道薬だった。江戸時代の医薬をストーリーでなく、ヒストリーで読むおもしろ文化史。
自分の心を初めて奪った相手。そんな大切な存在を、絶対に失いたくはない。そして、人は誰かに愛され、必要とされていると思えればこそ、自己の存在を肯定できる-。内科のプリンス菊地をはじめ、外科の青木、脳外科の桜井、放射線科の立花など、アイドル並みの医師たちを擁するN大附属病院。彼らが言い寄る女たちになびかない理由-。それは、それぞれが確固とした愛を胸に秘めているからだった。
本書は、今人気を呼んでいるカフェへの取材や、実際にカフェビジネスに携わる女性たちへのインタビューを中心に構成。そしてカフェビジネスの中でもさらに細分化し、ティーインストラクターや茶葉ショップ経営など紅茶に関する仕事や、コーヒー豆専門店経営などコーヒーに関わる仕事についてもレポートした。
科学は疑問をもつことから始まる。あくびはなぜ伝染する?なるべく雨に濡れない歩き方は?虫はなぜ群れ飛ぶ?ナックルボールはなぜ打ちにくい?真中の肘掛けは左右どちらの人のもの?TVでビッグ・バンを中継中?ガンはなぜV字編隊で飛ぶ?さかんに「まばたき」するのはどんな時?好奇心をもって見なおせば、思いがけない世界が広がる。
一般的な果実やその中の種子などを利用するフルーツやナッツ類を、次に嗜好料、香辛料・香料、油料、観賞用の順に解説したもの。各項目ごとに双子葉植物と単子葉植物とし、それぞれの科名に対する学名のアルファベット順に紹介。巻頭に用語解説、巻末に食品成分表がある。
なっちゃん・BOSS・DAKARA、サントリー飲料、加藤芳夫の商品ディレクション。数々のヒット商品はどの様にして生まれるのか?アートディレクター加藤芳夫とスタッフたちが築き上げた開発手法とは?数値から解明できない疑問の数々が、人間を見つめることで見え始めた…多くのエピソードから語られる商品づくりの秘密。
10年前にアムステルダムで出会ったカフェの主人とかわした再会の約束。半信半疑で出かけた青山通りで見たものは…。夢とも現実ともつかない奇妙な体験を描いた表題作「コーヒー党奇談」ほか、作家生活25周年、短篇の名手が紡ぐ全12篇。