ゴスペラーズやリリコなどの録音/ライヴに参加している男性ピアニストの3作目となるソロ・アルバム。6曲のオリジナルと邦・洋楽のカヴァーなど、叙情的な音が楽しめる15曲で構成。
J-POPに輝かしい功績を残したヤマハ主催のアマチュア登竜門コンテストのコンピ。年代別に、この大会を通過したアーティストのデビュー曲だけをコンパイル。純粋なJ-POP名曲集としても価値あるタイトル。
西本智実が首席指揮者に就任したばかりのオーケストラを率いてのチャイコ。骨太で厚みのあるオケをしなやかに鳴らして、壮大なドラマを力強く推し進めていく西本の本領が遺憾なく発揮されている。ファンタジックで温かなぬくもりを感じさせるステキな演奏だ。
90年に肺ガンで逝去したジャズ・ヴォーカルの女王サラ。CBS専属時代(49〜50年)と、70〜80年代に再び同レーベルに録音((3)(7)(12)(16))した音源からのベスト選曲。これぞCDの原題“ディス・イズ・ジャズ”! (1)(6)(8)はマイルスの貴重な歌伴参加トラック。
デビュー20年を超えるベテランになった渡辺美里のオリジナル・アルバム。自ら作った楽曲のほか、今回も大江千里、槇原敬之、TAKURO、木根尚登といった豪華作家陣が参加、楽曲にもそして彼女のヴォーカルにも、ゆるぎない自信と余裕が感じられる。
ヒット曲(1)の爽やか元気系の魅力は、(3)(4)(6)(7)(9)といった懐かしの和製ポップスのカヴァーでも発揮され、スッキリした味わいだ。アレンジも飾り気のない素直な唄い方を巧く引き出している。もう少し隠し味を利かせられるようになると、ハジケそうだ。
異能芸人&変人・鳥肌実主演映画のサントラ。埼玉・栃木の国道・街道沿いあたりの空気を音化したような独特の空気がクセになるこの音楽は、(2)(4)(9)(14)(19)(24)が醸し出す無国籍ムードも秀逸。白井の弾く“寺内タケシ”調ギター・インスト(10)など、聴きどころじつに多し。★