異能芸人&変人・鳥肌実主演映画のサントラ。埼玉・栃木の国道・街道沿いあたりの空気を音化したような独特の空気がクセになるこの音楽は、(2)(4)(9)(14)(19)(24)が醸し出す無国籍ムードも秀逸。白井の弾く“寺内タケシ”調ギター・インスト(10)など、聴きどころじつに多し。★
CMへの起用で歌声が話題となっていたシンガーのデビュー&カヴァー作。彼女の歌唱力もさることながら、各曲で演奏を分担する天野清継、平岡雄一郎、鬼怒無月の三者三様のギター・プレイも見事。ヴォーカル・ファンだけでなくギター・ファンも楽しめる。★
侯孝賢監督による小津安二郎へのオマージュ作品。東京でフリー・ライターをしている陽子。台湾にいる彼の子を身ごもり、一人で生み育てることを決める。日々の暮らしの中で陽子は大切なものに気付き始める。
元ロスト・ホライズンのヴォーカリスト、ダニエル・ハイメン率いるニュー・バンドのデビュー作。より多様性に富み、よりヘヴィで重厚なグルーヴを展開しつつも、ドラマティックで叙情性のあるメロディが息づく。何より、ダニエルの本格派パワー・ヴォイスはさすがの一言。
LAを拠点とする3人組、ザ・プロカッションズの日本デビュー盤。ヒップホップとジャズとの運命的な出会いの瞬間を収めたライヴ・レコーディングで、シンプルな音が逆に深味を感じさせる。
結成10周年記念アルバムで通算9作目の本作にはスリービックリーズと渡辺貞夫がゲスト参加。(2)のイキの良いアレンジとパフォーマンスに大満足。有名曲(6)も彼等流の熱くかつ斬新なリズムに乗せ生まれ変わらせてしまうところが見事。(11)がスペシャル・ボーナス。★
60年代に活躍したイタリアン・ポップス・シンガーのベスト盤。日本でもカヴァーされブレイクした(5)(9)などの元気なオールディーズもいいが、ナイト・クラブの匂いがするジャジィなナンバーやしっとりと歌うカンツォーネのコケティッシュな魅力も捨て難い。
チャイコフスキー3大バレエを、デッカ・レーベルのオリジナル音源からダイレクトにCD化。「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」を収めたアルバムには、他のロシア人作曲家のバレエ音楽も収録した。
66年から73年に放映されたテレビCMの集大成。草分けの楠木トシエの(22)、山崎唯の(4)、浜口庫之助の(20)などなど、ほとんど全曲をほぼ完璧に覚えていているのに愕然としてしまった。はっぱふみふみ、ハヤシもあるでよ〜など、セリフのみのCMも併録。
無防備な下校途中の男子小学生がオトナになったら、めちゃオトコ前になっていてフツウに驚いた。打ち込みや弾き語りを用いて、コクのある一風変わったダンス・アレンジを確立させたところは評価に値する。加えてナンセンスすれすれのやんちゃぶり、それこそが彼らのチャーム。
“社会派AOR”を提唱する男女ふたりユニットによるファースト・アルバム。仕事や恋愛をはじめとする日常生活の雑事を独自の視点で切り取る、おかしくて悲しい歌詞が、まず、印象的。ソウル、ヒップホップ、シャンソン、ロックを網羅する音楽性も、かなりステキ。
2003年、前人未踏の年間204勝を達成した武豊。それを記念して、87年のデビューから17年間のG2・G3勝利135レースをノーカット収録。インタビューもありの、約300分。
最もハードボイルドなゲーム・ソフト『探偵 神宮寺三郎』シリーズの15周年を記念してリリースされる最新作『Innocent Black』のサントラ。代表曲のアレンジ・ヴァージョンも収録。