現代脳研究の系譜は、どのように推移してきたのか、また、その最先端はどのような方位をもつのか。フランスを代表する生化学者J・P・シャンジュー博士が、分子生物学の成果を精緻な認識論で浮き彫りにした世界的名著。
人間が生きていくためにたいせつな智恵を、物語のかたちでやさしく伝えるイソップの作品から、表題作はじめ、動物が主人公のおはなし22編を収録。幼児のための読みきかせ・小学初級児がはじめて自分で読む本として最適。
インドに魅了されることは、その属性に魅了されることである。その信仰、種族、風俗、山河、気温、動物等の多様性は訪問者たちを例外なしに考え込ませる放射線だ。著者は象の上から見たユーモラスな世界を感動的に語る。
仲間といっしょにいることこそ幸せ。サンディは動物園にすむアシカ。でもサンディは、宙がえりも、鼻のてっぺんにボールをのせることもできません。すっかりおちこむサンディ。それを見て、ほかの動物たちは…。
市場社会はエゴイズムと物欲を助長するか。自由市場の本来の姿を明らかにし、批判者の誤解から救い出す。ニューライト思想入門。
ナチス・ドイツの占領軍に対し、フランス国民はいかに闘ったか。レジスタンス最後の証人元フランス大使が、第二次大戦後に喧伝されたドゴール神話・共産党神話を排し、遂に明らかにする知られざる真実の歴史。
20世紀後期、ポストモダンのアメリカで繰り広げられた華麗なる演劇実践!オルタナティブなパフォーミング・アーツの多彩なアーティストたちが、21世紀へ贈り届ける豊饒なヴィジョンを歴史的に展望した。セオドア・シャンクの名著。
1940年にブラザー・ロジェによって創立されてから50年余り、テゼ共同体は、ヨーロッパ全土から、世界各地から、何万もの、そしてますます多くの若者たちを引き付けています。ロマネスク様式と修道の地であるクリュニーにほど近く、ブルゴーニュの丘は、絶えず驚くべき精神的活力で鳴り響いています。教皇ヨハネ23世はこのテゼを「小さな春」と呼びました。本書は、この生き生きとした様子を、テゼに根ざした恵みを、より深く味わっていただくために書かれました。この地に宿り、そしてブラザー・ロジェの祈りによって育まれた、平和の精神・和解の精神・エキュメニズムの精神を伝えようとしています。
芸術家が創造するとき、脳の中で何が起こっているのか?絵を凝視するときには、どんなメカニズムが脳の活動を支配しているのか?美的快楽というこの奇妙な、きわめて強い感情はどこから生まれてきたのか?人はそれを説明することができるのだろうか?長い間、芸術的創造は謎とされてきた。しかし20年ほど前から、神経科学と認知心理学の貢献により、その謎は深まるどころか、徐々に解明されている。脳のエキスパートであり偉大なコレクターでもあるジャン=ピエール・シャンジューは、あまり知られていない国内外の傑作をちりばめた本書の中で、われわれをまさに創造のプロセスの中心にある素晴らしい「哲学的冒険」に招待してくれる。
根源的、絶対自由的な民主主義をいかにして構築するか?マルクス主義を脱構築し、新たなヘゲモニー概念を提起。新しい社会変革思想の形成に取り組んだ論争的書。
彼が世界経済の命運を握っている!グリーンスパンが喋るとき、世界は耳をそばだてるー。稀代の連邦準備理事会(FRB)議長は、アメリカ株を軟着陸させることができるのか?膨大な議会証言・講演録を追いながら、グリーンスパンがマーケットに及ぼす「力」に迫る。株式投資家、金融マン必読の書。
「オフィーリア」は、シェイクスピアの『ハムレット』に出てくるハムレットの恋人で、まわりの男性に振り回されて自分を見失い、哀しい最後を迎えてしまう。そして現代のアメリカの少女たちもまた、オフィーリアのように自分自身を見失い、苦しんでいる。そんな「オフィーリア症候群」に陥り、苦しんでいるアメリカの少女たちの「生の声」が、この本にはびっしり詰まっている。彼女たちは驚くほどに、自分をまっすぐ見つめている。
すべてのビジネス書を疑え!ハーバード・ビジネススクール教授の異色のマネジメント論。
十歳のろうあの黒人少年デクスターは凶悪殺人の罪により禁固五十五年を言い渡された。金欲しさで通り掛かりの老女を射殺したのだ。二年後。判事助手として働くノーラは判事から、この事件の上訴を棄却するよう命じられる。上訴は有罪を不服とした彼の祖父が起したものだった。訴状を見たノーラは驚く。祖父カールはなんと二軒隣の住人だった。法律家は担当事件の関係者との接触が禁じられているにも拘わらず、好奇心を抑えられない彼女はカールに会いに行く。そして、調べるうちに事件が冤罪ではないかという疑問を抱き始めるのだが…実力新人が放つ、大型社会派サスペンス。
冬の終りのある日曜の午後、テレビのゴルフ番組を見ていた著者は、すばらしいことを思いついた。息子たちにゴルフを教えよう。かつて自分が愛したゲームを、家族として一緒にプレーすることをとおして、息子たちにさまざまなことが教えられるにちがいない。それはきっとゴルフというゲームのみならず、人生というゲームの本質を理解する手助けになるはずだ。そう考えた著者は、思いつきを実行に移す。息子たちをゴルフ・ショップへ連れていき、クラブを買い与え、練習場に通い、コースをまわる。だが、なかなか思いどおりにいかない。それどころか、息子たちが見せる予想もしなかった態度に、悩んでは立ち止まり、何度も考えることになる。父親と息子という関係は、しばしば一筋縄ではいかないし、難しい面もある。だが、それらの間には、途方もなく大きな可能性がひそんでいる。本書に語られているのは、父親たちと息子たちがともに楽しんだ物語である。ゴルフという偉大な伝統あるゲームがもたらした、魔法の時間を追った記録である。
学校にまかせきりでいいですか?親にしかできない子どもの能力の伸ばし方。たくさん話をさせようー言語能力、ピントはずれな考えでも否定しないー独創性、子どもの「なぜ?」には自分で答を探させようー分析力、大きすぎる夢でもそれを支持しようーやる気、自分を信じることの大切さを教えようー野心、子どもの好奇心にはつねに寛大でいようー探求心。人生を幸せに生き抜く力を身につけさせるために。