カイロで採択された人口行動プログラムにみられる、パラダイムの転換ともいうべき新しい構想に注目しつつ、21世紀におけるひとつのアポリアともいうべき世界の人口問題を展望し、分析し、われわれがこれにどのように対応し、いかに行動すべきかの方策を探究したもの。
大量失業、長期的失業の時代に、完全雇用の実現、経済(エコノミック)と連帯(ソシアル)との分離/補完はもはや前提できないー現代フランスにおける「連帯経済」の理論と実践の立役者ラヴィルによって編まれた、経済(エコノミック)と連帯(ソシアル)のあり方のラジカルな見直し。
織工として定収入を得る人から、彼女たちの家事を代行して稼ぐ人まで、戦間期にイギリスの女性の働き方や暮らしは一気に多様化する。理論と実証研究の統合を目指した意欲的なオーラル・ヒストリー。一九二〇年代以降にイングランド北西部、ランカシャーで就労していた女性の経験について、一九九〇年代初頭に実施した調査をまとめたもの。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第1巻では、沖縄の伝統文化とジェンダー研究の接点を探る。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第2巻では、沖縄の社会制度とジェンダー観の関わりについて考え、現代沖縄社会のなかに存在する抑圧の構造を見極める。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。最終巻となる第3巻では、沖縄内外の境域の文化とアイデンティティの関係に焦点をあてる。
所得・資産・ジェンダー間・地域間などの格差問題にはいかなる経済政策が必要か。
研究者に占める女性の割合、まだ17%!日本、欧米諸国、中国における科学技術分野の女性参画拡大政策を、統計データや口述史、インタビューを通して分析。日本の現状と課題を描き出し、これからの科学技術・学術分野におけるジェンダー平等推進の諸施策を示す。
女として生まれ育ち、「ふつう」を願い、罪悪感に押しつぶされながら、男になりたいとカミングアウトした、「僕」の物語。急転する子どもの人生にとまどい、憤り、悲しみ、それでも子どもと共に歩むことをあきらめなかった、「母」の物語。トランスジェンダーの医療概念と社会通念の変遷、家族を取り巻く社会構造の変容に翻弄されながら交差する2つの物語は、ついにひとつの結論にたどりつくー
在日コリアン社会へのフィールドワークを通じてライフコースに関する語りを分析し、「交差性」の視角から在日コリアンの経験、そして格差や葛藤を読み解く。移民としての背景をもつエスニック集団が直面する複雑化し細分化した社会的不平等の実相を浮き彫りにする。
本書は、「エネルギーと公害総覧」の第1、2、3巻(1978年6月刊)、第4、5巻(1983年12月刊)および第6、7、8巻(1989年6月刊)の続編として編集した。このうち第1、2、4、6巻は週刊「エネルギーと環境(公害)」の縮刷保存版(各5年間分ずつ)であり、また第7、8巻については、別タイトルを〔検証=エネルギーと地球異変〕として前回世に問うた2巻セットの書である。今回5年ぶりに発刊した本書は、第9、10、11巻を1セットにしており、9巻は前回から5年間発行分の「エネルギーと環境」の縮刷版、そして10、11巻は総タイトルを「環境・経済・エネルギーのデータ読本」とした二部構成からなっている。