情報化でとらえる日常生活。家庭・地域・職場における変化の諸相を明らかにする。
本書は、今日の比較福祉国家論の現状をふまえて、日本を含めた各福祉国家の揺らぎについてのケーススタディを行ないつつ、福祉国家の現状に対するオルタナティブのあり方を模索することを目的とする。80年代以降の福祉国家の危機のなかで当該国家がどのような舵取りをしたのかに焦点をあてた分析をし、あわせて今日の福祉政策、制度の概要を紹介。また、福祉国家とジェンダー、分権化、NPOの役割、高齢者介護といった重要な論点とのかかわりで、あるいは環境問題や人口問題などとの関連で、福祉改革の方向性と福祉国家の将来を検討する。
女性の視点で「アメリカ研究」を変える。フェミニズム/ジェンダー研究の立場から合州国の歴史、政治、経済、法律…文化活動を取り上げた、総合的・学際的入門書。
社会学の二大潮流であるミクロ理論とマクロ理論を共に批判的に検討し、この二つをリンクさせた新たな観察体系を提示しようとする「知」の試み。
権力はいかに言説のかたちをとって身体・精神・欲望を形成するのか。女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提を根底的にくつがえしセクシュアリティ研究の方向を決定づけるフェミニズム・現代思想の最重要書。
「音楽する」中で“性”はどのように語られ、意味づけられ、女性性・男性性に作用するのか。寮歌、歌謡曲の恋、漫画主題歌、アイドル、転身歌唱、ロックバンド、ファンetc.現場から考える。
毎日のなにげない暮らしーそこに、どんな健康体も持てあますほどの有害物質がひそんでいるとしたら?不安や恐怖といったマイナスの感情が、弱った免疫系をさらに追いつめます。頭が痛い、しょっちゅう風邪をひく、過敏性腸症候群、吹き出物、関節炎などの症状が出ることもあります。でも、大丈夫。本書のチェックリストに答えるだけで、有害物質の溜り具合がチェックでき、あなたに合った簡単な方法でライフスタイルを変えられるのです。
性同一性障害者の性転換手術やセクハラをはじめセクシュアリティに関するさまざまな事柄が、これからの社会問題としてさらに深く問い直されている。本書は、アンドロジニー概念およびその測定尺度BSRIの提唱者であり、ジェンダーの心理学的研究の指導的理論家である著者が、人間社会の過去そして将来におけるジェンダーのありようをジェンダー・フリー社会の構築をその基に据え考察する。人間の認知のあり方のなかに潜む問題性を、その機能である「生物学至上主義」「男性中心主義」「ジェンダー両極化」の3つの“レンズ”として指摘し、個人がいかにジェンダー化されていくのかについて“文化化されたレンズ”理論へと展開していくとともに、現実的・実践的な問題にも言及していく。全米出版社協会による1993年度心理学部門the Best New Bookの栄誉に輝く書の訳出。
今日の日本社会は、公正な新しいジェンダー関係の構築をめざしての試行錯誤ともいえる動きとゆらぎの中にあるといえる。ではいったいどんな関係なのだろうか。たとえば、ジェンダーはある種の階層と考えてよいのか、あるいはジェンダーによってむしろ階層が分断されているのか。市場構造と家族構造とはどのように関わっているのか。現代日本社会におけるこうした階層システムとジェンダー・システムとの関係構造を明らかにするのが、本書である。
本書は、日本の学校現場の状況をできるだけ取り入れ、学校のジェンダー再生産構造に気づき、教師自身がジェンダー・センシティブになるよう、その力のエンパワーメントに向けて編集したものです。その内容は学校のジェンダー再生産機能に気づいた90年代はじめの動きから、ジェンダー・フリーな教育という方向をさぐりあてた90年代後半の動きを示しています。
生活経済論とは、経済学や家政学などを応用して、生活維持のための経済行為とそれを規定する法則を、わかるようにするための理論である。以前は家庭経済学ともよばれたこの分野に、本書では新たにジェンダーと持続可能性と生活福祉という三つの視点を取り込んだ。「今」の生活意識にマッチした、わかりやすいテキスト。
本書は一九九九(平成一一)年度に開催された味の素食の文化フォーラムの発表と討論をもとに、新たに原稿を書き下ろしたものである。
ジェンダーの視点で広がる発達研究。ジェンダーという概念が導入されて新たな地平が開かれた心理学研究。現実のさまざまな場面に見られる男女の差をその特徴、成り立ち、生物学的・社会的意味から検証しながら、人が社会・文化・歴史のなかのジェンダーに影響されつつ自己を形成していく様子を生涯発達として描き出す。
21世紀-歴史像のパラダイム転換を迫る!ジェンダー、それは肉体的差異に意味を付与する知。
「女と男の関係」で結ぶ日本史と西洋史。