患者の代弁者として看護婦は何をすべきか?気鋭の生命倫理学者が、女性の立場から「看護の倫理」を問い直す。
中東ムスリム社会においてジェンダーの観念が形成される経緯を、先行する社会や隣接社会、および西欧による植民地支配との関連において歴史的に解明する。ヴェールに包まれたイスラーム社会の女性の歴史を、アラブ人自身が平易に語る。
ジェンダー/セクシュアリティとは、私たちの生の、いかなる局面への名付けなのだろうか。それはどのような装置のもとで稼働し、なにを私たちにもたらしたのだろうか。剥き出しになった私たちの生を、「生の政治化」という視角から捉え直し、それが可能にする新しい自己と共同性の在り方を考える。
この本は、社会が決めた女らしさ・男らしさにとらわれて、窮屈な生き方をするのはやめよう。自分にも人にももっと自由に、そしてノビノビ生きようということから、ジェンダー・フリー(性別にとらわれない自由)という見方で、日常の暮らしを見つめなおしたものです。家庭で、学校で、また世の中をみていて、ジェンダーによる束縛を感じることはありませんか?この本を読んだことをきっかけにして、どんな束縛があるのか調べたり、もし束縛があったとしたら、どうしたらもっと楽しく生きていけるか、考えてみてください。
この本には、ジェンダー・フリーな生き方を追求している人々や、その家族も含め、仕事や家族のようすも違う人たちが登場します。さまざまな家族と暮らし方があっていいんだということ、人は一人ひとりみんな違った個性を持っていて、心地よい暮らし方は、一人ひとりさまざまだということを伝えていきます。
いちばん高くとべるのは、だれか?鳥たちは、高くとぶきょうそうをすることになります。さあ、大空を高く高くとべるのはだれでしょう。きょうそうがおわったとき、鳥たちは、びっくりしました。
インターネットの世界では、人は通常とは異なった行動をしたり、人間関係を築いたりする。なぜ、どのように人の知覚や行動は変わるのか、社会心理学の手法を駆使し徹底的に分析。
大地母神の使い、魔女裁判の被告、グリム童話に登場する老婆。史実/伝承/グリムによる近代的家庭像の創出から魔女像の変容と真相に迫る。
いま激動する社会に最適なかたちを模索して試行錯誤する日本の家族。進化心理学、文化心理学など新たな視点をも統合した、新しい家族心理学。
世界で、人々はいかにして携帯電話を受容し、そして今、利用しているのか。来るべきユビキタス社会に向けて情報通信のビジネス、研究に携わる人の必読書。
その強烈な存在感とカリスマ的人気で音楽シーンをリードした「ヴィジュアル系」と呼ばれるロックバンド。狂おしいまでに鮮烈、残酷なまでに華麗なその独自の美的空間と情熱的パフォーマンスは新しいバンド・スタイルを築きあげ、若者文化に深いインパクトを与えて、価値観や行動様式に不可逆的な変容をもたらした。頽廃のなかに愛と永遠を求める彼らの音楽は、いったいどこからきたのか?ヴィジュアル・ロックに魅了された論者たちが、ジャンルとしてのロック史、音楽業界の動向、化粧やコスプレ、少女マンガなどのサブカルチャー批評、ジェンダー理論の視点から、その欲望と世界観とを縦横に読み解いて同時代を探求する画期的な論集。
1899年、ロンドン中心部にある英国銀行が襲撃されたー。鉄仮面のリーダー・ファントム率いる謎の一団が盗んだのは、金塊や札束ではなく、1枚の古い海上都市の設計図面だった。緊迫する英国政府、世界大戦勃発の予感。その時、英国政府から、アフリカで暮らす伝説の冒険家・アラン・クォーターメインのもとに、世界大戦阻止の白羽の矢が立った!この戦争を対岸の火事ではないと感じたクォーターメインは、依頼を引き受け、ロンドンへと向かうー。さらにその彼のもとへ、潜水艦ノーチラス号のネモ船長、透明人間のスキナー、半吸血鬼のミナ、不死身の男・ドリアン・グレイ、ジキル博士&ハイド氏、そしてアメリカの諜報員・トム・ソーヤーが集められ、超人同盟「ザ・リーグ」が結成された!!世界を救うため、今、伝説の7人のヒーローが立ち上がる!!前代未聞のファンタスティック・アドベンチャー。
経済学の領域を超え、開発論・政治・思想・倫理などにも影響を与えるセンコノミクス。その基本概念を、詳細な用語解説とともに解き明かす。
空想的な創造でありながら、同時に現実社会と対峙し批評するファンタジーという世界。作品を成立させるしくみである「男装の麗人」「戦う女性」「家族」を軸に、現実のジェンダー関係やセクシュアリティにとってのオルタナティブを読み解く。
オリエンタリズム、ピクチャレスク、崇高美を縦糸に、階級、人種、ジェンダーを横糸に、女性の言説/表象が織り紡ぐ美学的光景が、トルコ、西インド諸島、ピクチャレスク庭園、革命期のパリ、北欧、スコットランドを舞台に、“近代-美学”を形成する政治的、社会的論理を浮き彫りにする。
制度化された「労働」の批判。家事労働からセックスワークまで、労働のなかの“女/男”をジェンダーの視点から分析する制度・言説・表象の政治学。
女の子/男の子/母親/父親…『らしさ』の枠をあらためて問う。
明治の離婚率は現在より1.5倍も高い。庶民のなかでは、女も働き手として自活する力をもっていたため、男と同じ立場で離婚を選べたのだ。一方、上流階級では「家」を守るため、婚前契約を結ぶ結婚や、一方的な追い出し離婚が行われていた。当時の新聞や離婚裁判の記録から婚姻の実態を読み解きながら、「地域の慣習」から「明治民法」へと、生活規範の変更を余儀なくされた人々の姿を明らかにする。