本書では、トラウマとジェンダーが重なる問題として、対人的なトラウマ、それも親密な関係における長期反復的なトラウマであるドメスティック・バイオレンスや性暴力、児童虐待の事例を数多く取り上げ、議論しているが、これらは社会的にも対応に危急を要するテーマでもある。臨床にすぐ役立つ、ジェンダー・センシティブなアプローチの要点を提示し、さらに、臨床現場にトラウマとジェンダーの視点をとり入れることで、具体的にクライエントの何を見、どのような働きかけをし、どんなことに気を配るかを事例検討で明らかにしている。
「男性中心、上からの開発政策」から「女性による下からの開発」へ。「階級」と「ジェンダー」の二重の差別に苦しんできた女性に、「労働者」としての自分を発見させ、女性の主体化をうながした自営女性協会「SEWA」。そこでのフィールドワークから見えてくる女性のエンパワメントとその葛藤。
王母、首長、大商人、霊媒師、ダンス結社、売春婦、女奴隷、寡婦、一夫多妻、女子割礼、女性夫、男性娘、セクシュアリティ、開発…古代から現代までのアフリカ史を、女性・ジェンダーに視点をあてた研究の検証を通して再構築。
男女共同参画社会基本法や、草の根女性組織の台頭-女性の政治参画の進展は、政治にジェンダー複眼の視座を組み入れ、新しい男女共生の政治文化を生み出す。本書はその背景にある、戦前から今日に至るまでの、女性たちの運動の歴史を明らかにする。市川房枝や環境運動家、生活者ネットワーク、女性官僚などの取組みに焦点を当て、日本の女性たちが切り拓いてきた政治展望を描き出す。
アメリカ・アジアを含む太平洋世界を一つの文化的風景として捉え、同時に多文化主義とジェンダーの視点を加えて、単なる受容や影響ではなく、文化接触・文化融合がもたらす変容の相を考える。そして環太平洋諸国だけではなく、その環のなかに目をこらすインディジナス(土着的)な姿勢をも重要視する。
任期半ばで死亡した副大統領の後任として、大統領から直々に使命を受けた女性上院議員。彼女はアメリカ初の女性副大統領として政界で不当な差別を受ける……。
人気TVシリーズの劇場版が単品で発売。世界一周に出た最新型の飛行船スカイシップ・ワンがハイジャックされ絶対絶命の危機に陥る。そこには招待されていたアラン、レディ・ペネロープが乗っていた。