朝日新聞現役記者がつむぐ、スポーツと平和を愛する人から生まれる言葉たち。
『ヘルマン医療人類学』は、「健康・病い・医療・文化」にかかわるあらゆる領域をカバーし、人類学の理論と世界各地の膨大な事例研究が平易な記述でまとめられ、1984年の初版刊行以来、世界40か国以上の総合大学・医科大学・看護大学で教科書として使用されてきた。本書第5版では医療と文化をめぐる現代的な課題、すなわちゲノミクス、遠隔医療、移住や移民、HIV/エイズ、肥満と栄養失調、新しい医療技術の発展に関する章が加わり、まさにグローバルスタンダードとして完成された。セシル・G・ヘルマンのライフワークであり、一貫した視点から「医療人類学」の広大なフィールドを見渡す本書は、あらゆる臨床における患者理解の手引きとして、また現代の医療と文化・社会を考えるための重厚な入り口として参照されるべき大著である。
2013年と2015年のジェンダー平等に関するOECD理事会勧告は、教育、雇用、起業、公職における男女平等を推進する方法について指針を提供している。本書はこれらの分野での最近の進捗状況について論じており、第1章では概観を、それに続く24の章では主な研究結果と政策提言をそれぞれ取り上げている。議論のテーマには、女性に対する暴力、男女平等対策のためのジェンダー予算、無償労働の不平等な分担、労働市場の成果、移住がある。幅広い指標を収録して、男女格差を明らかにした。男女賃金格差を縮小するための賃金の透明性に関する取り組みや、父親の育児休暇取得を目的とした政策改革など、最近の政策イニシアチブについても考察している。
災害時要援護者・災害弱者というカテゴリーでは拾えない「曖昧なニーズ」の典型としての「災害とジェンダー」。自然災害の被害とニーズを、地域単位の災害対応における被災者ニーズへの対応(=被災者ケア)という問題に即して検討し、保健師という職能の持つ可能性を提起する。
空前の大ブームを巻き起こした『21世紀の資本』。その余波、功罪、真価を、経済学の最先端で活躍する論者が問い直す。ポール・クルーグマンやマイケル・スペンスら24人の論者が各視点から行った考察に加え、ピケティ自身の応答を収録。専門家による待望のピケティ分析本。
完全な男性でもなく女性でもない?男性でもあり女性でもある?そんなわたしも恋はします。愛したいし、愛されたい。変なことでもなんでもない。性別にとらわれない本当の恋愛がここにあります。
300を超えるオリジナル図表・イラストとともに、小説の書き方をヴィジュアルで体感する、いまだかつてないフィクション執筆ガイド!ジョージ・R・R・マーティン(『ゲーム・オブ・スローンズ』原作者)、アーシュラ・K・ル=グウィン(『ゲド戦記』)、ニール・ゲイマン(『アメリカン・ゴッズ』)など、世界を熱狂させる大作家たちの実践的アドバイスも多数収録!英国SF協会賞受賞、ヒューゴー賞ノミネートのジェフ・ヴァンダミアが送る、驚異のガイドブック!
ドイツのフライブルクではSDGsに関わる市民・企業活動が多彩に広がり、それらが個々の活動をこえて緩やかに関係している。その活動と連携のありよう、それを支える自治体の政策・仕組みを紹介し、SDGs未来都市実現のためのヒントを探る。
「労働」をキーワードとして、現代女性の生活状況を、男女共同参画社会・キャリア・家族・育児・介護等をめぐる法制度・事例を踏まえ解説。また、Society5.0実現に向けた取り組みやAI・IoTの導入により変容しつつある社会状況を踏まえ、今後、女性の生活はどのように変化していくのかを展望するとともに、「ジェンダー」という視点を通して社会を見る重要性・意義を解説した一冊。
保護の「客体」ないし「依存者」と見なされていた高齢女性が「主体」として生きることへの提言。
いまこそ考えたい人口と疫病・医療・公衆衛生の歴史。長い歴史のなかで人類の生存を左右してきた「人口」と「健康」。二つのアプローチから日本史・世界史を多角的に考察する。