フィールドワークをもとに伝統と近代の相克の中で変わるアジア・オセアニアの女性たちを描く。
少子化、高齢化の進行するなかでのジェンダー問題。労働・福祉・家族の各領域における新しい政策と理論の動向。
ヴィクトリア時代の社会は、社会階級と性差によって、明確に階層化されていた。そのなかで女性はその階層に「ふさわしい」生活を送るために、どのように教育されたのか。また、その教育の様式は時代を経てどのように変わっていったのか。イギリスの代表的女性史・女性学研究者の一人である著者が、放送大学のテキストとして書いた、イギリス女性教育史のスタンダード版。
美術、写真、漫画、ポップス、演劇、そして、批評理論ー。アートの様々な領域にひそむポリティクスを、ジェンダーの視点から探っていく。
本書は、第二次大戦終結時から1990年末(サッチャー政権の崩壊)まで、戦後半世紀にわたる社会政策史上の画期的な重要立法・施策を制度や行政・給付組織の改変とともに跡づけつつ、それをめぐる政治的対立とその経済的背景を考察する。さらに、六つの政策領域間の相互連関の解明を通して、イギリスの政策・制度・理念の構造的把握とその特徴を浮き彫りにする。
誰が介護を引き受ける?男は愛情から、女は義務から?19人の介護者への面接調査を通して、その生きざま、苦悩、悲しみ、希望を鮮やかに描き出す。
世界的な市場の飽和に直面している現代、生活のすみずみにまで「商品化」の波が押し寄せた結果として、失業、過疎、性差別、環境問題、いじめ、といった社会問題が明確に浮上している。本書はそうした市場経済の構造変化、市場社会の危機的状況を見据え、既成の理論への反省を前提に、問題の根源を市場経済システムの限界に求め分析し、社会を再生するためにいかに市場をコントロールし、社会に「埋め込んでいく」のかという課題を提起する。学術的完成度に加え、「どのように現象をとらえるか」という普遍的な問題意識を理解できるよう記述された、現代社会科学入門。
本書は、家政学原論と生活経営学の授業のテキストとして執筆されたものである。家政学原論は家政学の各領域科学の研究を総合的に集大成し、統一の学問として集大成する言わば「学問としての家政学」のよりどころとなるものであり、生活経営学は「家族・個人とそれをめぐる環境との相互作用を生活の一つのシステムとして研究する分野」で家政学の中心的な存在であると言われており、大学・短大の家政系諸学部の学生に対しては、家政学の各領域科学論に入る前の入門科目として、さらには専門共通科目として位置付けられている。
本書は、日本製造業の背骨ともいうべき中小・零細・超零細製造業の存立基盤・競争力・人的資源の変化および、サービス業の経営環境の変化と適応行動の解明を試みた尨大な調査結果を、討究に討究を重ねて再分析したものであり、中小企業・各種事業関係者にとり裨益するところ大きな書である。
変貌する地域社会における新たな家族と「家」文化の現在。
労働市場の偏在、家族の育児・介護、キャリアの中断etc.-女性の社会進出には制約が依然として多い。福祉政策見直しの中で、税制はどのような影響を及ぼすのか。
毎日のなにげない暮らしーそこに、どんな健康体も持てあますほどの有害物質がひそんでいるとしたら?不安や恐怖といったマイナスの感情が、弱った免疫系をさらに追いつめます。頭が痛い、しょっちゅう風邪をひく、過敏性腸症候群、吹き出物、関節炎などの症状が出ることもあります。でも、大丈夫。本書のチェックリストに答えるだけで、有害物質の溜り具合がチェックでき、あなたに合った簡単な方法でライフスタイルを変えられるのです。
いつでもどこでも誰とでもコミュニケーションが容易にできる時代になったにもかかわらず、いくらコミュニケーションをしても、心が渇いている。誰とどれだけ話せばこの渇きは癒されるのか?その渇きの原因を、近代的合理主義の到達点である近代社会システムと、その根底に潜伏し、システムの再生産に努めるジェンダーに求める。モダニズム批判を大々的に繰り広げた近年のポストモダン思想と、ジェンダー学の成果を踏まえたうえでそれらをラディカルに再検討し、日常生活における“わたし”と“あなた”の現実的なコミュニケーションをいかにして再構築していくべきかを大胆に提起する。