「移動」から「近代」を再考する。帝国の解体と再編における“人の移動”を、社会科学と文学の越境の彼方へ探る。
現代社会で育まれた先鋭な視点を通して第二波フェミニズムの諸テーマを再検討し、フェミニズムの新たなステージを切り開く。現代の生・性・思想に貫通するカラクリを探き出す挑戦的16編。
織工として定収入を得る人から、彼女たちの家事を代行して稼ぐ人まで、戦間期にイギリスの女性の働き方や暮らしは一気に多様化する。理論と実証研究の統合を目指した意欲的なオーラル・ヒストリー。一九二〇年代以降にイングランド北西部、ランカシャーで就労していた女性の経験について、一九九〇年代初頭に実施した調査をまとめたもの。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第1巻では、沖縄の伝統文化とジェンダー研究の接点を探る。
近代医学の柱である西洋医学の伝統を、心身の健康という観点から明からにする。著者は西洋中世の医学と医療を、疾病を取り巻く自然環境や社会環境に加え、医師・看護士が行う臨床ケアや病院・施療院などの医療インフラ、さらに健康観や身体観を社会的・文化的に考える身体医文化論の方法によって豊富な資料や図版を用いて考察する。中世の医学と医療の全体像を示す貴重な業績である。
視点を変えるとこれほど違う豊かな世界が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
すべての子どもが1人1台パソコンを手にしたら、この世界はどう変わるだろう。グローバルにつながり合う企業・政府・個人が共に仕掛ける教育革命の大プロジェクト「OLPC」。
「保健の先生」はくるしい。それはなぜ?性暴力にあった生徒の問題に向き合わざるをえなくなった著者が、養護教諭の「無力さ」の由来を徹底的に探究した果てに、たどりついた答えとは。次世代にむけたあり方の再定義へといたる希望の書。