本書は、アメリカ教育界の重鎮・カーク博士が、障害児教育のすべてをわかりやすく解説した名著で、教師や学生が必ず目を通す“障害児教育のバイブル”である。書名の“特殊児童”とは教育的に特別なニードを持つ子のことで、特殊才能児まで含めたあらゆる子どもたちに暖い眼ざしが注がれている。今回ギャラファー氏を加えた改訂版では、メインストリーミング、全障害児教育法等、アメリカ教育界を揺り動かしている最近の動向もふまえ、極めて斬新な内容となっている。
執筆に追われていた女流ミステリ作家ジェシカは、久々に休暇をとることにした。だが殺人事件に休日はない。訪れた大学のキャンパスと旧家の大邸宅で怪事件が相つぎ、ジェシカは否応なくその渦中に巻きこまれていくのだった!MWA賞、アントニイ賞に輝く人気TVドラマをもとに、練達の作家アンダースンが書きあげた好評の本格シリーズ第3弾。
性別(ジェンダー)を越えて(トランスして)脱男性し、正常と異常の境界を越えて自己解放し、表層的現実から深層へ太古へ、夢・幻想・神秘の異世界へと越境を続けると?「男性学」の提唱者として知られる心理学者が、異端の知を結集し語る奇妙な冒険と文化論。
女性は生まれつき異常という先入観。男性より数学能力に劣り,月経前症候群という病人にされ,更年期には女でなくなる。「科学」の名のもとに定説とされ、社会的な女性の不平等を招いた神話の数々。フェミニストとして、科学者として、それら性差研究にひそむ偏見と誤謬を冷静に指摘し、混沌に満ちた性差の科学に新たな指摘を提示する。
現代産業社会の要請する男らしさ・女らしさ、日本文化固有の「男」「女」の世界、そして諸個人の人間としての個性。この複相的な様態は、現在どのように編制され、かつての歴史の中での「男・女」と、どのように同質でかつ違っているのだろうか。複雑で多様なジェンダー研究に心的世界からせまり、実際生活と学問的認識のありかたに重大な再考をうながす。
産業社会を脱構築し、ヒューマン・スケールの世界を創出。共同体論からジェンダー論まで、生身の人間活動の全体像に迫る。
創世神話、王権神話、神託と占い、怪物、魔女、トリックスター、動物寓話など、人類発祥の地といわれる広大な大陸を舞台にくりひろげられた、アフリカ諸民族の豊穣な伝承を体系的に紹介。
他者のない愛を営むナルシスト、他者の非存在を生きる独我論者、オカルト・輪廻転生・宗教などのブームの背景にある神秘主義の興隆。超母権文明の到来の中で、エロスは迷宮化し、自我は溶解し、アモルファス化する…。世紀末の男性論をリードしてきた心理学者が、新たなる他者論と世界観の心理学を構想しつつ世に問う、最も先鋭的な文明の書。