毎日のなにげない暮らしーそこに、どんな健康体も持てあますほどの有害物質がひそんでいるとしたら?不安や恐怖といったマイナスの感情が、弱った免疫系をさらに追いつめます。頭が痛い、しょっちゅう風邪をひく、過敏性腸症候群、吹き出物、関節炎などの症状が出ることもあります。でも、大丈夫。本書のチェックリストに答えるだけで、有害物質の溜り具合がチェックでき、あなたに合った簡単な方法でライフスタイルを変えられるのです。
いつでもどこでも誰とでもコミュニケーションが容易にできる時代になったにもかかわらず、いくらコミュニケーションをしても、心が渇いている。誰とどれだけ話せばこの渇きは癒されるのか?その渇きの原因を、近代的合理主義の到達点である近代社会システムと、その根底に潜伏し、システムの再生産に努めるジェンダーに求める。モダニズム批判を大々的に繰り広げた近年のポストモダン思想と、ジェンダー学の成果を踏まえたうえでそれらをラディカルに再検討し、日常生活における“わたし”と“あなた”の現実的なコミュニケーションをいかにして再構築していくべきかを大胆に提起する。
ガーナの主要輸出産品であるココア(カカオ豆)は、そのほとんどがガーナ人農民による小規模経営によって生産されている。本書ではこの小農輸出作物生産の社会的諸側面の特徴を、ガーナ南部の三つのココア生産村での実態調査をもとに明らかにしようとした。実態調査および分析で注目したことは、個々の農民が土地や労働力などの資源にどのような権利を有しているのか、またそのような権利関係は土着の諸制度とどのように連関しているのか、という点である。さらに諸資源への権利関係と土着の制度とが、ココア生産に関与するさまざまな主体間に存在する権力関係とどのように結びついているのか、という点についても明らかにしようと試みた。
女と男、女と女、男と男、そして子どもと親の幸せの関係とは。ジェンダーへの気づきと新しい価値観のひろがりをめざして。
天使のように繊細に、悪魔のように大胆に。男性によって独占されてきた哲学パラダイムへ女性からの挑戦。
本書は、一般教育の講義「ジェンダー論」のテキストブックとして編集したものである。これまで編者らの大学で女性学を担当してもらった人を中心に、個別のテーマ・問題について、どんな議論が展開され、どんな論点が深められなければならないかを書いてもらった。さまざまなテーマを私たちの日常生活にそくしてできるだけ具体的に考えることができるように心がけた。
女はやさしく、男は強い。このような男女差に対する意識はなぜ生まれ、どのようにして人びとの心のなかに定着するのか。人はいったん思いこむと、それに従って人を観察したり、ふさわしいようにふるまったりする。その思いこみ-ステレオタイプをキーワードに、法や制度を整えても、なぜ伝統的な性別分業社会は、人びとの意識の上からなくならないのかを、社会心理学の立場からときあかす。
女性の「内なる差異」の追究から共存的フェミニズムへの道をひらく。
「生まれもった自分の身体は間違っている」という苦悩や、社会のなかで他人の好奇の目と闘わざるをえない状況-。それを救うために性同一性障害が医療の対象として認められたのは、日本ではつい最近のことだ。著者が女体から男体への性別再指定手術を受けて以来、第二の故郷となったサンフランシスコ。そこではトランスジェンダーたちが、自分のあるべき性で生きる喜びをかみしめつつ、支えあい、ヘイト・クライム(差別犯罪)と闘っている。本書は、同人誌「FTM日本」をはじめとする多くの文筆活動や講演活動が認められ、FTM(FEMALE TO MALE)全米会議で功労賞を受賞した著者のサンフランシスコ交友録である。性的少数派のプライドを示すシンボル、虹色の旗がはためく街が生き生きと描かれる。
本書は、カナダに住む日系人の調査の記録であり、日本の村からカナダへ渡った人々の三世代の文化葛藤や文化変遷を含めた文化変容についての調査研究である。第10回(1999年)カナダ首相出版賞受賞。
メディア環境の変化が社会生活に及ぼす影響の検証を試みた論考をまとめる。第1章では、とくにインターネット広告に焦点をあて、それが持つ斬新性と将来的可能性を分析。第2章では、電子新聞を取り上げ、そのニュース・メディアとしての価値・意義と活字新聞との共存性について論じている。第3章では、情報化の進展、とくにパソコン普及がジェンダー格差に及ぼす影響を検討。第4章では、戦後からの情報化の歴史を振り返り、情報化が家族のあり方に及ぼすインパクトを考察する。そして第5章では、現代における流行現象の様相を再検討した上で、新しいメディアによって変容しつつある流行現象の行く末に考察をめぐらせている。
冷戦後の世界はどう変わったのか、新自由主義的開発論は発展途上国に何をもたらしたか、21世紀を切りひらく開発の道とは-。
「自立」して生きるために、苦学で手にした税理士資格。税理士業務の中で、子育ての中で、市民活動の中で、芽生えた一つ一つの疑問が、ジェンダーの問題という大きな渦になった。
“社会的・文化的”性差という概念は、文学の読みに変容をもたらしたのか?作品批評を通してその可能性を探る。
女が主役、男は脇役=広告の世界。現実社会でも女たちは、主役だろうか。-広告から戦後の女と男のありようをとらえ、そこに投影された時代の意識とそれが意味するものをよむ。
社会政策という政策領域を雇用と社会保障分野の両方におき、それぞれの領域での男女の関係、とりわけ女性がどのように位置付けられてきたかを歴史的に検討してゆく。