産業社会を脱構築し、ヒューマン・スケールの世界を創出。共同体論からジェンダー論まで、生身の人間活動の全体像に迫る。
創世神話、王権神話、神託と占い、怪物、魔女、トリックスター、動物寓話など、人類発祥の地といわれる広大な大陸を舞台にくりひろげられた、アフリカ諸民族の豊穣な伝承を体系的に紹介。
他者のない愛を営むナルシスト、他者の非存在を生きる独我論者、オカルト・輪廻転生・宗教などのブームの背景にある神秘主義の興隆。超母権文明の到来の中で、エロスは迷宮化し、自我は溶解し、アモルファス化する…。世紀末の男性論をリードしてきた心理学者が、新たなる他者論と世界観の心理学を構想しつつ世に問う、最も先鋭的な文明の書。
女性社員に期待する企業、整えられる制度、変わる環境、そして戸惑う男たち…。今、ビジネスシーンの現実をふまえ、いかなる未来像を目指すべきなのか。定評ある研究集団が、“21世紀型組織づくり”の基本コンセプトを、鮮やかに提示する。
軍拡競争・低開発・人権侵害・環境破壊など戦後国際社会のグローバルな危機の諸相を明らかにすると同時に、人類的利益を促進する理論的枠組みと実践課題を提示し世界秩序パラダイムの再構築(転換と創造)を試みる。
17世紀のデカルト主義者プーランは、「知性に性の区別なし」と書いて、女性が男性と同様に社会・文化の世界で活躍する道を開いた。にもかかわらず、その後の科学革命の歴史には、女性科学者の名はほとんど登場しない。なぜか?科学の発展を陰で支えながらも、歴史の表舞台に登場できなかった女性たちー自然哲学者マーガレット・キャベンディシュ、数学者エミリ・デュ・シャトレ、昆虫学者マリア・メリアン、天文学者キャロライン・ハーシェル…。著者は、彼女らの優れた業積を次々と紹介し、彼女たちが科学の表舞台から消されていった社会的背景や、当時の性差についての価値観を明らかにする。
2人が一つになって永遠の高みをめざすプラトン的愛のかたちは失われたのか。近代科学の勃興期、ベーコンは女性的自然をどうとらえたか。母との関係性は、男の子、女の子にそれぞれどのような性の意識をもたらすのか。現代科学の理論は、ほんとうに客観的に成立するのか。フェミニズム、科学、心理学など、さまざまなジャンルから、ジェンダーに色づけされた科学の本質を暴く挑発的論文集。
長時間労働、過労死、社畜、経済摩擦…。繰り返し指摘されてきた、日本の企業中心社会が作り出す歪み。だが、従来の議論ではある問題がー女性と男性が直面する〈現実〉の違いがー忘れられてはいなかっただろうか。「ジェンダー(性別)関係」をキーワードに、あらたな角度から現代日本の構造と動態をとらえる刺激的な試み。
世界の男女平等趨勢に照らして、不公正と言うべき日本の労働・生活・政策のジェンダー・バイアス。日独比較を通して変革のために何が必要かを説く。
本書は、「エネルギーと公害総覧」の第1、2、3巻(1978年6月刊)、第4、5巻(1983年12月刊)および第6、7、8巻(1989年6月刊)の続編として編集した。このうち第1、2、4、6巻は週刊「エネルギーと環境(公害)」の縮刷保存版(各5年間分ずつ)であり、また第7、8巻については、別タイトルを〔検証=エネルギーと地球異変〕として前回世に問うた2巻セットの書である。今回5年ぶりに発刊した本書は、第9、10、11巻を1セットにしており、9巻は前回から5年間発行分の「エネルギーと環境」の縮刷版、そして10、11巻は総タイトルを「環境・経済・エネルギーのデータ読本」とした二部構成からなっている。
フェミニズム・精神分析学・性役割理論・社会生物学など多岐にわたるジェンダー論の総括であると同時に、男女の不平等解消へむけて連帯の構築可能性をさぐる意欲的試み。
緊張・硬直した体の言葉を読み、さまざまなエクササイズでほぐす生命エネルギーを湧きあがらせ、感情・心をみごとに解放し、癒す画期的な技法と理論。